新宿連絡会チラシ集第四十九集(2025年7月より)
2025年7月6日新宿連絡会チラシ
2025年7月13日新宿連絡会チラシ
2025年7月20日新宿連絡会チラシ
2025年7月27日新宿連絡会チラシ
2025年8月3日新宿連絡会チラシ
2025年8月10日新宿連絡会チラシ
2025年8月17日新宿連絡会チラシ
今度の日曜日の夜はお医者さんなど「医療班」の巡回同行があり
ます。薬の提供なども都庁の下、衣類配布時に行います。
仲間たち。
最も早い西日本の梅雨明けに続き、東日本も梅雨明けだそうである。感覚的にはもう明けているのであるが、おかしな天気に気象庁も振り回されているかのようである。ま、そんなこんなで、今年は七夕と共に本格的な夏、これまで以上のより一層な猛暑がやって来た。東京も35度以上の猛暑日、最低気温25度以上の熱帯夜が当たり前のように続くようである。そして、あまりに暑いと、夕立ならぬ「ゲリラ雷雨」も多くなる。何かのついでに雲の様子はちょくちょく眺めておいた方が良いだろう。「ゲリラ雷雨」は局地的なので、なかなか、はっきりと予報もできないようである。
既に街中では救急車が走り回っている。全てがそうではないが、熱中症患者が増えると救急出動は増えてしまう。東京都は「熱中症死亡者数」と云う速報値を公表しているが、6月の中ごろから29日まで14名の方が亡くなったとのことである。死亡場所はすべて屋内。年齢は出ていないが高齢者が多いと思われる。昨年は6月の死亡者はゼロで、7月から急増したのであるが、今年もこれからの季節、多くの人が危険に晒されてしまう。この統計を見ていると、死亡場所は屋内が圧倒的に多い。
一人暮らしの高齢者。風通しの悪い東京のアパート。持病があり、体調不良。睡眠不足や栄養不足。エアコンあっても電気代もったいないから使わない。こんな条件が揃ってしまうと熱中症の危険度が高くなる。路上であれば、暑いがそこそこ風が抜けるし、熱が篭ることはなく、また、最大の利点は人の目があることで、何かあったらすぐに救急車を呼べるので、熱中症で死ぬほどの危険度はそんなに高くはないが、福祉や年金で、今はアパートで暮している元路上の多くの仲間や、施設に入っている仲間が亡くなってしまったりとか、そんな話は毎年のようにある。
ちなみにエアコンあっても電気代が高い、効かないとかは、エアコンのフィルターを掃除していないから。フィルターの掃除は簡単なので、こまめに中を明け掃除をする。そんなことも覚えておくと、エアコンも使いやすくなったりもする。エアコンがあれば暑いときはつける。設定温度は25度から28度にして部屋の中に熱が篭らないようにする。つけっぱなしにする時は定期的な換気を忘れずに。
エアコンと空調のあるところは、地下でも涼しい。デパートの中でも、図書館など公共機関でも、また、新宿区は「まちなか避暑地」を始めたので、公民館や郵便局など、また、福祉事務所の待合場所や、「とまりぎ」の待合場所は屋外であるが、日陰で風通しは良いので、それぞれ、そんな場所をみつけ、酷暑から逃げる方法を見いだしていこう。
さて、都議選が終わったかと思ったら、今度は参議院選である。石破さんの「給付金」は選挙公約のようなので、これが過ぎないと、はっきりと決まらないようである。それも含め、事務所に住民票を移した仲間には「投票用紙」が郵便で来るので、「選挙権」は当然ながらある。選挙当日、その「投票用紙」をもっていくだけで投票は可能である。この暑い中、街頭に立ってご苦労様な候補者に一票を投じるのも良いかも知れない。誰に入れるかは、もちろん自分で決めて下さいませ。
今週は雨模様。台風も接近中なので豪雨には再び注意を。
夏バテ気味の仲間も多いが、体調が悪い時は福祉から病院へ。
仲間たち。
真夏日、猛暑日の連続が急遽、梅雨空に戻り気温も急降下で激しい雨。そして、天気が回復したと思いきや、今度は台風も近づくとのことで、またもや荒れた天気になりそうである。
この台風、勢力はそんなに大きくないようであるが、梅雨前線を刺激して、関東各地で「ゲリラ雷雨」をもたらしそうでもある。天気予報はしっかりとチェックしておこう。また、雨の日の夜はひんやりもする。気温の変化で風邪など引かないよう、着るもので調整していこう。
「夏バテ」と云うのはだいたい夏の終り頃なのであるが、今年は早くも「夏バテ」気味になっている仲間が多い。夏の「疲労感」「倦怠感」「食欲がない」などの症状を「夏バテ」と言うが、体温調整がうまくいかず、自立神経が乱れることから来る色々な症状のようである。今年のように夏が長いと、熱帯夜で睡眠不足になったり、冷たい水ばかり飲んで胃に刺激を与えたり、栄養が偏ったりと、生活のリズムが狂いがちである。
単なる「夏バテ」なら、休息、睡眠を十分に取り、栄養もしっかりと取り、ストレスを極力少なくする生活スタイルを心がけることが肝要とのことであるが、路上となると、これらすべてが難しい。それでも「休息をとること」これだけは、どうにか出来そうなので、心がけていこう。無理をしないで休める時に休む。そうやって乗り切るしかない。
この暑い最中、選挙でもある。ここに来て「トランプ関税25%」が決まったんだかで、経済界は戦々恐々の様子でもある。このままいけば「輸出産業」の影響が大きく、製造業、輸出業の業績が落ちるだろうと予想され、日本も、再び景気悪化の道を辿るのではないかと言われている。そうなれば賃上げどこではなくなり、雇用の方も脅かされるかも知れない。都会や観光地のインバウンド需要は引き続きあり、サービス業などの雇用は維持されると思うが、この国の基幹産業の柱でもある自動車製造業は関連産業も含めると全国各地で多くの就業人口を抱えている。ここがどうにかなってしまうと、景気や雇用が大問題となるのであるが。選挙ではそう云う議論よりも、「物価高騰対策」の「給付」だ「減税」だのとポピュリズムの大合唱であるが、そんな「バナナのたたき売り」をしている内に、肝心の雇用がなくなってしまえば元も子もない。雇用が失われると、その一部の人が屋根を失いホームレスとして新宿に流れ着く。仕事が欲しいからである。東京に来れば「仕事は山のようにある」との「幻想」は今も昔も同じである。けれど自分にあった仕事が見つからないと野宿生活も長くなり、固定化してしまう。年末、新宿のホームレス者数は増えるかも知れない。そんなことも考えさせられる今日この頃の経済情勢でもある。ま、そこはどどうにもならないのだから、俺らは見ているしかないのであるが、「仕事を作る」「能力に応じた仕事を提供する」と云う政策や発想より、単にバラマけば良いと云う政治はちと違うような気もするが。
さて、来月11日(月・祝)に、「夏祭り・慰霊祭」の開催が決定した。夏の恒例行事であるが、納涼、暑気払いの集まりなので、どうぞ今のうちに予定を入れておいて。
これからが本当の夏本番ともなるので、体調面を整え、
不安な仲間は相談に行き、どうにかこうにか夏を乗り切ろう。
仲間たち。
梅雨らしくない梅雨であったが、関東甲信も梅雨明けをしたと発表があった。昨年と同じ、ほぼ平年並の時期での梅雨明けである。雨のせいで気温があまり上がらず、朝晩は比較的過ごしやすかったが、これから夏空が復活し、しばらくは好天に恵まれるようである。梅雨明けにはカラッとした暑さを期待したいものであるが、気温がまた上がり、東京も猛暑日ギリギリ、都会ならではのヒートアイランドのおかげでムワッとした暑さになってしまうのであろう。夏がもう一回来たような感覚であるが、季節的にはこれからが夏本番。身構えるに越したことはない。
若い人は元気に動き回っているが、基礎代謝が落ちる年齢にもなると夏は尚更厳しい。疲れやすくもなり、免疫力が下がって夏風邪をひいたり、その他諸々の持病が悪化したりもする。生活習慣であるとか、生活のリズムであるとかをもう一度見直し、夏場に無理をしないように組み立てていくのも必要だったりもする。
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一度体調を崩すとなかなか元に戻りにくくなるのも夏である。そうなると安静の方に軸足を移した方がよさそうである。夏だろうが冬だろうが必死で働かなければ食っていけないのも事実であるが、そこらのバランスも体調第一に考えた方が良いかも知れない。路上にいればバランスの取れた食事はほぼ絶望的。また、十分な睡眠も摂れるものではない。また、ストレスもまた大きな生活となる。今の生業、今の生活に体調面、精神面での限界を感じたら、まずは生活保護を取り、これらかの生き方を変えて見るのも必要かも知れない。自分の年齢や体調に合わせた仕事や、生活を作りかえるには、決断が必要な時もある。若くて仕事の意欲がバリバリあって、今より条件の良い職場をめざすのであれば「自立支援センター」や「一時宿泊」「自立支援ホーム」で、半分支援を受けながら頑張っていけるのであるが、年齢を積み重ね、体力もなくなり、持病もあって、気力もなかなか出ないとなると、そう云う時は「ゆっくり」とやるしかない。人それぞれの時間が必要な時もある。生活保護を受給すれば、「ゆっくり」とした時間は確保出来る。自立支援の制度は最長6ケ月だとかの期限があるが、生活保護の場合は、収入が超過したとかでない限りは廃止はされない。生活保護を受給し「ゆっくり」と、自分にあった仕事、体力に応じたフルタイムではない仕事を探している仲間も多い。
人生なんてのは一直線ではない。あっち行ったり、こっち行ったり、迂回路みたいな道で迷子になったりするものである。そしてゴールなんてのはどこにあるかも分からない。ならば思い切って彷徨ってしまった方が良いし、自分の年齢と体力にあった制度なり仕組みなり、仕事なり、生き甲斐を「ゆっくり」探して行くのも良い。
そんなことを考えている仲間は、まずは新宿福祉事務所の隣にある「とまりぎ」に行って、あれこれ相談をしてみよう。福祉にかかるには役所の相談窓口に行かなければならないが、自分を奮い立たせるためにワンクッションをおくのも良いだろう。今はどこも親身に聞いてくれるので、その点、新宿は安心である。
「熱中症警戒アラート」が連日出ています。
水分、塩分補給。とにかく無理をしない。そして休む。
仲間たち
東京も、連日の猛暑日となってしまった。何せ北海道で観測史上初の38度なんてことになっているので、今年の高気圧はとても強い。しばらくはこんな状態が続くようであるが、これだけ暑くなると大気が不安定になりがちなので、夕立ならぬ、局地的な「ゲリラ雷雨」も心配である。
もはや覚悟を決め、この夏に対峙しなければならないだろう。昼間は出来るだけクーラーが当たる場所、ないしは風通しの良い日陰で休む。決して無理をしない。そして適度の水分、塩分補給。
さて、日米の関税措置協議が相互関税15%で合意したとのことである。これにて心配されていた最悪のシナリオは回避され、経済界にも安堵感が広まっている。よくぞ、これだけの交渉をまとめたものだと、石破政権、評価されると思いきや、選挙に負けてしまい、どうやら「詰め腹」を切らされることになりそうである。まあ、不運な内閣である。「物価高対策」の「給付金」の問題なども、これからどうなるかは分からぬが、リセッションが回避されたので、景気も雇用も一安心である。
雇用の問題と云えば、ホームレスの再就職の支援施設である第一ブロックの「自立支援センター千代田寮」が早いものでもう5年。近々閉鎖され、8月からは「自立支援センター中央寮」に移るとのことである。場所はなんと「晴海1丁目」の都有地、50名程度の定員で2階建ての簡易施設であるが、間仕切りでの「個室化」はされている。最寄りの駅は「月島」。ウォーターフロントの再開発が進む超高級高層マンション群の片隅で、貧富の格差を象徴するよう、静かに開設するようである。
「月島」と云えば「もんじゃ」「佃煮」など、かつては江戸情緒がある、とても歴史のある街であるが、我々がすぐさま思い浮かぶのが「石川島人足寄場」の所在地。「鬼平犯科帳」の愛読者なら知っている通り、かの長谷川平蔵がその設立に深く関わったのが、この「人足寄場」。
「享保」の時代、大飢饉があり、江戸に流れる「無宿人」問題が社会問題にもなっていた頃、それらの人々に「屋根」と「食事」と「仕事」のある場所を提供し、働いたお金を溜めてもらい、そのお金で再起をしてもらおうと云う、まさに今の「自立支援センター」の先駆けといっても良い「更生」「授産」「自立」のための施設でもあった。期間は3年とか5年とか、今よりもっと長期。定員は300名から500名前後だったと言われている。時代が時代なため過酷なこともあったとは思うが「鬼平」さんが知恵を絞り、生涯をかけその運営に取り組んだぐらいだから、とても社会的に意義のあった施設であったのだろう。「人足寄場」は明治維新政府によって廃止されたが、150年ぶりに、この地に同様の施設が復活するとは、何とも言いようがない貧民の歴史の連続を感じ、とても感慨深い。
「石川島人足寄場」の跡地は今は区立の佃公園。「寄場」の人々の売上金から地元に寄贈された「石川島灯台」が復元されているのが、唯一のモニュメント。「中央寮」からは徒歩15分程度なので、幸いにして入寮できたら、散歩がてら、そんな貧者の歴史に思いを馳せるのも良いかも知れない。
今度の日曜日は 高田馬場事務所にて鍼灸相談会。
11日(祝・月)は中央公園で「夏まつり・慰霊祭」夕方から。
仲間たち。
酷暑、酷暑が続いたと思ったら、北の方で大地震。津波だなんだと太平洋側は大騒ぎ、大きな被害はなかったので一安心となったが、今度は台風と来たもんだ。天災のオンパレードのような夏本番である。台風が抜けると台風一過。広く夏の高気圧に列島は覆われ、猛暑日復活とのことである。
8月も災害級の暑さが続くと思うが、「熱中症」には気をつけ、無理をせず、出来るだけ涼しい場所で過ごしていきたいものである。今度の日曜日は高田馬場の事務所にて恒例の「鍼灸相談会」があるので、ちょいと全身が疲れたなんて云う仲間は筋肉をほぐしにどうぞ来て下さい。夏場は自律神経が乱れがちとなるので、凝りが出たり、筋肉がつったりもする。暑いところと、クーラーが入ったところを、行ったり来たりすると身体もびっくりしてしてしまうものである。そんな症状が改善されない時は鍼灸も良い方法である。
また、夜のおにぎりパトロールの時は、医療班のスタッフが同行してくれるので、医療に関しての相談も出来る。
そんなこんなで、8月、そしてお盆の頃がやって来る。東京は「新盆」の地域が多いので、もう終わったよと言われそうだが、新宿は色々な地域から人が集まる場所。全国共通の「旧盆」にあわせ慰霊祭をやっている。昔は俺らも若造だったので、祭ると云う意味が分からず、外部の連中がワイワイ騒ぐのが目的のような祭りであったが、その内、路上で一人死に、二人死にと、「路上死」「野垂れ死」の現実を目の当たりにし、路上に頭を垂れ、焼香をすることも多くなった。仲間はお盆に帰ることをせず、自分の先祖より、共に暮した仲間を悼む気持ちがより強いことも知った。連絡会の慰霊祭は、路上で亡くなったり、路上から病院で亡くなったり、どこかの施設で亡くなったり、アパートで独りで亡くなったりと、路上に縁がある仲間の死を悼む行事として続けられている。死んだ仲間はここに帰って来ると信じ、この時期だけは共に居ようと思っている。大きな祭りの年もあり、事務所でのひっそとした祭りの年もあり、そして新宿中央公園に4年前から帰って来た。浅草で活動をしているお坊さんも来てくれるようになった。この時期だけは、飯を食っても仲間を思い出し、酒を飲んでも仲間を思い出し、死んだ仲間を弔う。
戦争に負け、焼け跡からはい上がり、懸命に働き、この国の高度成長を支え、けれども仕事を失い、ヤサを失い、路上に来ざるを得なくなった多くの先輩達はどんな思いで、この地で生きて来たのか?そんな先人のことも考える慰霊の日でもある。
今年の「夏まつり・慰霊祭」は、11日の(祝・月曜日)、新宿中央公園「水の広場」で午後4時から開催される。お坊さんからお念仏を頂き、集まった仲間ひとりひとりで焼香し、皆で作った「冷やし中華」を食べ、ビールやお茶を飲みながら、暑気払いを兼ね、死者と共に過ごすのも、新宿の夏の風物詩。どうぞ気兼ねなく、参加を。
明日11日(祝・月)は
中央公園(雨天は都庁下)で「夏まつり・慰霊祭」午後4時から。
仲間たち。
連日の酷暑でだいぶ参っているとは思うが、最高気温を更新し続けたこの異常な暑さは、ここに来て多少は落ち着き、きっとピークは過ぎたと思いたい。
それでも曇りがちで、大気はどんより、雷雨などがあると一気に蒸し暑くなり、記録上の気温が平年並でも体感的には35度越え。しばらくこんな陽気が続くようである。夜の最低気温も連日25度越えの熱帯夜。東京はアスファルトが焼かれ、その熱がなかなか冷めないのと、冷房の室外機や、車の排気ガスがこれまた大気を暖め、まるでサウナ状態。なかなか寝つかれもしない。しかもこれだけ暑いと、蚊だとか、ゴキブリだとか、ネズミだとか害虫どもが大発生。まるでジャングルの中にいるかのようである。しかし、動けばまた暑い。暑いからとビールを飲んでも、あまり飲みすぎると熱が身体の中に溜まるのでアルコール類を飲みすぎるとちょいと危険。かといって冷たい飲料水ばかり飲んでいると、胃もびっくりしてやられてしまう。そうなると食欲もなくなり、食べないと、体力も気力も沸かず、げっそりと痩せた栄養失調の道。お金があればネカフェでもサウナでも、涼をとれるが、それも一時的。そんなにお金が続く人は滅多に居ない。
ま、このように尋常じゃない暑さは、都会の路上をホームグランドに生きる仲間にとっては最悪でもある。イライラカッカと精神面も壊してしまう。人を殺して「あれは太陽のせいだ」と言わせたのは、カミュの有名な小説。そんなことは「不条理」と言う言葉で片づけてしまうが、夜の街に行けば喧嘩も多く、人混みの中で何かを叫んでいる人も居る。この暑さは精神衛生上も宜しくないと云うことでもある。
そうすれば良いかって?とにかく「我慢」。「暑い!暑い!」と騒いでみたところで寒くはならない。いずれ秋はやって来る。それが早いか、遅いかの違いだけ。暦の上は「立秋」なので、今は暑くとも、季節は少しづつ変わって行く。「我慢」しながら、それを「待つ」。
しかし、「我慢」が効かなくなったら、どこかへ逃げる。「お休みどころ」でも良いし、ゆっくり寝たい時は、病院でも、施設でも、福祉でも、冷房が効いている場所に移る。新宿福祉や相談所「とまりぎ」は、路上で暮している仲間には、とても親切である。色々な安心して過ごせる場所を紹介してくれる。そして、そこで「じっと」している内に、次の生きる目標が決まったりもするものである。役所はお盆休みはないので、平日、いつでも相談できる。
さて、明日(11日・祝日)は連絡会の「夏まつり・慰霊祭」が午後4時より新宿中央公園「水の広場」(どしゃ降りの場合は都庁下)で行われる。幸いにしてそんなには暑くなりそうもないが、それでも平年並の暑さ。熱中症対策には万全を期して臨み、医療従事者のボランティアさんも心配なので来て下さるので、そこそこ安心ながら、そして、あんまり無理をせず、焼香をあげに、そして「炊き出し」と、ビールを飲みに起こし下さい。皆の元気な姿を見せることが、死んだ仲間への供養でもある。
共に思い出を語りあい、悼み、残った俺らは、それでもまだまだ頑張るぞと誓いあいたい。
今年の夏は終わらないとのこと。
お盆明けも熱中症には
十分気をつけ、汗をかいたら水分、塩分補給を。
仲間たち。
九州や西日本は大雨だ、酷暑だと、大変なことになっているようであるが、関東はさほどでもなく、比較的暑さも落ち着いた「お盆」となった。神宮の花火大会が昨日終わり、大きな花火大会のシーズンもこれにて終了。残暑を凌いで秋を待つ、いつもならそんな季節でもあるであるが、今年はそうもいかず、関東もお盆明けに35度以上の酷暑が復活。今年の夏はなかなか終わらないと言われているよう、まだまだ夏本番の暑さが、異常気象と共に続いて行くようである。
お盆明けは「熱中症」に罹りやすいとも言われている。東京はここのところ、まるで梅雨明けの頃のように湿度がやたら高く、気温が30度前後でも汗がだらだら流れ、体力を奪っていく。夜も熱帯夜が続いていて、寝ている間にも汗で身体がびっしょりである。こんな時には、こまめに水分、塩分補給をしていかないとすぐさま脱水症状にもなるのであるが、この蒸し暑さが続き、疲れが続いて慢性的となると、それも怠りがちとなる。
汗がとまらない、手足がつったり、めまいがあったりすると、それは危険なサイン。これをこしてしまうと、ぼーっとして、呼びかけに反応もしなくなる。こうなったらすぐさま救急車。自分で呼べない時は、周りの人に呼んでもらう。とにかく早め、早めの処置が大事である。
東京都の「熱中症死亡者速報」では、8月10日現在、都内で熱中症で亡くなった方は21名となっており、ほとんどの方が屋内で発見された数とのことである。つまりは、自分で救急車を呼べる状態にならず、そのまま亡くなってしまったと云うケースであろう。逆に云えば、屋外であったり、屋内であっても家族がいたりして、発見が早く、すぐさま処置をして病院搬送につなげられれば、死なずに済むと云うことでもある。他人の目と云うのはとても大事であったりする。都会であると、人が多く、病院や福祉の関係者であるとか、専門知識を持った人も大勢いるので、比較的発見と処置も早い。田舎の方だと炎天下で倒れていても発見できないなんてこともある。祭壇の写真を眺めていると、そんな死に方をした方の姿も思い出す。まあ、自分だけではなく、周りの仲間も気をつけていこう。
連絡会の「夏まつり・慰霊祭」、天候不良であったが、中央公園での開催となった。当日はさほど暑くはなく、普通の夏と云う感じで、雨上がりの蝉時雨の中、160名近い仲間が集まり、浅草で支援活動もしている吉水和尚の心温まる説法と、念仏の中、一人ひとりが焼香をし、亡き路上の仲間を偲んだ。もはや遺影が多くなりすぎたのは、それだけの年月を路上で過ごして来たから。30年前に亡くなった仲間も、今年新盆の仲間も、お互い認識はなかっただろうが、あの世で新宿の旗の下、一同に会し、わいわいがやがや、「あの頃はね」と、やっているかと思えばそれも楽し。大丈夫。路上には、まだまだ、あなた方を覚えている仲間がこれだけ大勢いて、手を合わせてくれるのだから、ゆっくりあの世で休んで成仏し、そしてたまに顔を出してくれれば良い。残った仲間は、どうにかこうにか、こうして生きています。ご安心を。
冷やし中華の炊き出しを食べ、ビールも飲み、そして、とてもゆるやかに時間が流れる盆の宵であった。参加してくれた方々、どうもありがとう。