新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。
 新たな年を今年も新宿中央公園で仲間と迎え、今年こそ仲間が路上で暮らさざるを得ない状況を変え、たとえ路上生活に至ったとしても、やり直しのできる社会にしていくため精一杯の努力をしていこうと連絡会一同決意を新たにしているところです。
 路上生活者問題が「ホームレス問題」と名前を変え、新たな都市問題として発覚し、社会的施策が必要であるとようやく認識しはじめ早15年前後。連絡会は一貫して排除ではなく、社会的な支援を結集させる事、自立のための「屋根」と「仕事」をまずは提供し、その「解決」の途に立つよう社会に対し、提言、要望を繰り返して来ました。
 私たちのこうした活動も一つの動きとなり、「ホームレス自立支援法」が議員立法として、全国の仲間の期待の中成立されたのが、6年前。以降、国を挙げた支援策が全国で実施され、路上生活者に対する支援網は大きく拡大して来ました。
 これらの動き、そして景気の一定の回復もあり、一時はどうなるかと思われた数の増加は食い止められ、現在横ばい状況が続いていますが、しかしながら、未だ決定的な「効果」は現れておらず、多くの、私たちの地元新宿で云えば500名近い仲間が路上で暮らさざるを得ない状況は続いています。
 路上で暮らさざるを得ないと云う現実が、今や当たり前のように感じられている風潮もありますが、路上で暮らさざるを得ない悲劇を私たちは知り尽くしています。そこにはまるで希望はなく、日々人間性が失われていく現実を私たちは日々、目の当たりにしています。
 私たちは、いまさら貧者を利用し、社会を告発しようなんて思いません。また、この責任を国や行政に一方的にかぶせることもしたくはありません。私たちは、一人ひとりが構成するこの社会がこの問題にいかに向き合うか?これからこの問題を抱えたままの社会で良いのか否かを問うて行きたいのです。
 路上には、一人ひとりの人生が、昭和史が、戦後史が横たわっています。貧しくとも生き抜こうとする生き方があります。路上が別世界でない以上、そこには、私が居、あなたが居ます。他者のせいにする前に、私が、同時代の、ちょっと不幸な故に、成長からこぼれ落ちた人々に、何をしてきたのか?何ができるのかを、考えてもらいたいのです。

 一人ひとりのほんの少しの思いだけで、この問題は「解決」に向かうことでしょう。私たちはそう信じています。

 2008年1月5日
 新宿連絡会