新宿連絡会チラシ集第三十二集(2017年1月より8月まで)

 


2017年1月1日新宿連絡会チラシ
2017年1月2日新宿連絡会チラシ
2017年1月3日新宿連絡会チラシ
2017年1月8日新宿連絡会チラシ
2017年1月15日新宿連絡会チラシ
2017年1月29日新宿連絡会チラシ
2017年2月5日新宿連絡会チラシ
2017年2月12日新宿連絡会チラシ
2017年2月19日新宿連絡会チラシ
2017年2月26日新宿連絡会チラシ
2017年3月5日新宿連絡会チラシ
2017年3月12日新宿連絡会チラシ
2017年3月19日新宿連絡会チラシ
2017年3月26日新宿連絡会チラシ
2017年4月2日新宿連絡会チラシ
2017年4月9日新宿連絡会チラシ
2017年4月16日新宿連絡会チラシ
2017年4月23日新宿連絡会チラシ
2017年4月30日新宿連絡会チラシ
2017年5月7日新宿連絡会チラシ
2017年5月14日新宿連絡会チラシ
2017年5月21日新宿連絡会チラシ
2017年5月28日新宿連絡会チラシ
2017年6月4日新宿連絡会チラシ
2017年6月11日新宿連絡会チラシ
2017年6月18日新宿連絡会チラシ
2017年6月25日新宿連絡会チラシ
2017年7月2日新宿連絡会チラシ
2017年7月9日新宿連絡会チラシ
2017年7月16日新宿連絡会チラシ
2017年7月23日新宿連絡会チラシ
2017年7月30日新宿連絡会チラシ
2017年8月6日新宿連絡会チラシ
2017年8月13日新宿連絡会チラシ
2017年8月20日新宿連絡会チラシ
2017年8月27日新宿連絡会チラシ


新年あけまして おめでとうございます

  新春のお喜びを申し上げます。
 昨年中は格別のご用命を賜り厚く御礼申し上げます。
 本年も一層のサービス向上をめざし、連絡会一同誠心誠意努める覚悟でございます。
 なにとぞ本年も倍旧のご支援のほどお願い申し上げます。
 新春の門出らしい好天の正月になりそうである。めでたいか、めでたくないかは、人それぞれではあるが、新春に願をかけるのは、切ない庶民の習慣でもある。神社仏閣にいかぬとも、心の中で今年は云々と考えてみるのも良いことなのかも知れない。
 とても小さなことであるが、健康を願うと云うのは、誰しもの願いでもある。健康であり続けなければ、何かと不自由な暮らしを強いられる。
 風邪を引かないようにとか、血圧があがらぬようにとか、そんなことも日々の注意なしには実現できないし、ちょっとした油断の小さな禍が、命にかかわる禍になるなんてこともある。そうならないよう、願うだけでなく、自身の健康に関心を持ち続けたい。
 言うまでもなく、身体は資本である。俺らの仲間の多くが肉体系、現場系の仕事に従事して来たし、従事している。いくら軽労働と言われても、足腰が思うように動かなければ辛い仕事にしかならない。
 若いうちは元気かも知れないが、年を重ねると、身体はガタが来る。これは致し方ない。一度、どこかを痛めるとそれが古傷にもなる。メンテナンスをしっかりとしていかないと、それこそ、リタイアしてしまう。
 人の不幸と云うのは、ちょっとした健康問題が起源だったりもするし、日々、何を食べ、どのような仕事や、どのような生活をしているかであったりもする。
 なんとなく過ごす一日と云うのは、そう考えると結構大事であったりもする。元旦だけでなく、大事にする日々がこれから続いていく。
 まあ、一年の長丁場が今日から始まると云うことでもある。
 世界のこと、日本のこと、東京のこと、今年がどんな年になるのか、誰も分からない。問題が起れば、その場、その場で考えながら、世の中は調和を目指して進んでいくものである。それに合わせたり、反発したりしながら、世間と云うものも作られていくものである。関係があろうが、なかろうが、社会の流れに俺らの生き方も左右もされる。俺らの諸問題もまた、どうなるかは分からない。「ホームレス自立支援法」も、時限立法故に今年の8月には失効してしまうかも知れない。その影響もまたどうなるか分からない。
 分からぬことだらけであるが、今より悪くならないよう、出来れば良くなるよう、今年一年、俺らも一日、一日に力を入れて行きたい。
 羽ばたきはしないと思うが、共に歩み続けよう。


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夢は夢のまま

 今週後半からは気温が平年並みに落ちるとのことです。
1月の厳冬期に向け、もう一度、防寒体制の見直しを。

  仲間たち。
 かなりポカポカの正月である。年末年始は厳冬予想であったので、予想が外れ大変良かった。三が日ぐらいはゆるりと過ごしたいものである。しかし、箱根駅伝もペースの上げ下げが厳しいと体力を消耗するように、気温の上がり、下がりが激しいと調子を維持するのも大変である。今週後半、今度の土日あたりから、気温が平年並みに戻り、最低気温も零度に近づくとのことである。気象庁の週間予報は意外と当たるので、ここはそれを信じて、対策をとっておこう。
 冬は、どこのボランティアもホカロンを持って来る。そんなにがさばるものではないので、一枚でも多くもらっておこう。これも、持っていると、意外と役に立つ。常時使うのではなく、本当に我慢が出来ない時に使うと、この商品を開発したこの国の技術力の高さと、寒空の中で働く現場労働者への配慮が分かったりもする。
 街はもう動き始めている。比較的静かな夜は元旦の夜ぐらいなもので、観光客が減れば、学生やサラリーマンがすぐに戻って来る。夜は、へべれけ、楽しそうに気勢をあげ、回りも気にせず、改札の中に吸い込まれて行く。
 まあ、そこに多少の「安全」があれば、そこは居場所となる。どのような安全を期待し、作るのかもマチマチであるが、生活の中の混乱を好まない俺らは、路上であろうが、福祉であろうが、自立であろうが、それがどこであろうと、雑居であるとかないとかの住環境よりも、「安全」で「居心地」の良い場所を好む。
 そのような場所をどのように作っていくのかは、本当は、社会の役割であったりもするのであるが、どんなものを作ったとしても、おそらく、それは終わりにはならない。まあ、それだけ人の生活とは欲も深いし、幸せと云うのは際限がない。必要最低限のものを作って、あとはお任せと云うのが、現実である。
 だから、路上から福祉をとっても、仕事をみつけて寮や飯場に移ったり、アパートを借りたりしたとしても、そこを自分の「居場所」に出来るか否かは、その人次第でもあり、そこはゴールではなく、リスタート(再出発)の、とりあえずの場所でしかない。
 単身者の場合は特に隣人との関係も大事である。本当に信用のできる仲間が居るのか、他人を利用しようとする悪意にまみれているのが、都会であったりもする。騙されてたフリをしながら、心の中で「あっかんべー」をする、そんな演技も必要となる。役所や支援団体の名前を使って悪さをするのが居るのは、路上でなくても、どこも同じである。
 全てに「気をつけよう」である。風邪やインフルエンザに気をつけ、自然現象にも気をつけ、おれおれ詐欺にも、人間にも気をつける。
 さすれば、自分が何者なのかに気づくかも知れない。


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これからの冬

 空気が乾燥しているので、風邪、インフルエンザを筆頭とした 感染症群にはご注意を。
気をつけようである。

  仲間たち。
 穏やかな三が日も今日で終わりである。
 明日からは日常が戻り、街もいつものようなメリハリのある冬景色に戻る。
 昨年からの続きで考えると、この冬は気温の乱高下が続いていて、たまたま年末年始が暖冬になっただけのようである。東京の本格的な冬は1月、2月である。これからの冬に備え、気を引き締め、残り数ヶ月の冬を迎え入れたい。そして、引き続き、防寒対策と、健康管理をしっかりとしていこう。  連絡会の越年体制も今日までで、明日からは日常活動に戻って行く。連絡会は食の提供だけでなく、色々とバラエティに富んだ活動をしており、これからも、日々、仲間のため必要な支援を続けていくので、宜しくお願いします。この新聞も毎週一回日曜日発行で、仲間が活用できる情報を届けていきたい。
 まあ、今期の越年は新規流入層が少なく、また、前から居る仲間の日頃の健康管理も行き届いていたようで、重篤な病人が出ることなく、救急搬送、緊急保護、もなく、また、薬の提供も風邪など軽微なものであった。無事に年を越せたとも云える。とは言え風邪も万病の元、薬を飲んでいても効き目がなかったり、悪化して来たらインフルエンザや、結核なども疑った方が良い。福祉事務所に行けば、お金がなくても、保険証がなくても、住所がなくても、病院には行ける。毎週月曜日(休日の場合は次の日)の朝は、必ず連絡会のスタッフが福祉事務所に居るので、手続きが分からない仲間は声をかけてもらいたい。
 今期は病気関連、福祉関連よりも、就労関連でいつものように「正月は新宿」と云う仲間の方が多かったのかも知れない(全体の人数はさほどの変化はなかったが)。現場仕事も割と出てはいるようであるが、年末のよう、ちょっと求人の動きが止まるなんてことも今後もあるかも知れない。都知事も「もったいない」が口癖の人に変わり、公共事業の行く末も、オリンピック景気も、どこまで持続的になるのか、これが、結構、不透明であったりもする。景気と云うのは、色々なことに影響されてしまうので、今は、何とか、仕事にしがみついていた方が良いだろう。
 それでも、何かの拍子に失職し、路上で暮らさざるを得なくなっても、転職等、仕事探しの支援は新宿には引き続きあるので、そんな支援を使うのも必要かも知れない。23区では自立支援センター(就労支援施設)があり、新宿区には自立支援ホーム(仕事をしながらアパートを確保する事業)があり、また、短期に宿泊しながら住込仕事を探すことも可能な馬場ハウス等の宿泊事業もある。どの事業が良いのか悪いのか、まずは、花園神社裏の相談所「とまりぎ」に行って、聞いてみるのも、案外良い方法である。
 冬から逃れられる人は居ない。往くのみである。


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真冬になる

 雨も降り、寒さは平年並か平年以下、最低気温も零度に近く 氷が張る季節。
今年は雪も多いかも知れない。厳冬である。

 仲間たち。
 暖冬気味の年末年始も終り、本格的な厳しい冬の到来である。天気も崩れ始め、雨予報が雪予報に変わるなんてこともある。大きな寒波がやって来れば、大雪なんてこともある。おまけに、インフルエンザ注意報も発令中である。寒さの中に身をさらしていると、体温調整機能が低下したり、自律神経が乱れたりと、身体に良い影響はあまりない。呼吸器が冷えると、ぜんそく気味の人は咳が止まらず、風邪やインフルエンザをもらい易くもなる。健康問題としては、なかなか大変な時期でもある。
 寒い時には、風呂にでも入り全身をゆっくりと暖め、血行をよくしてやるのが一番良いとされ、昔の人は生姜やトウガラシを使って身体の中から暖める料理を出したりもしていたが、暖房器具が出そろうと、そう云う風習も今はあまり残ってはいないようである。しかし、路上は暖房器具は、防寒着とホカロンぐらいである。薪をする習慣もなくなり(もちろん、危険なのでしないように!)、とにかく、それぞれの仕方で冬に対峙しなければならない。
 一番良いのは、暖房器具のちゃんとした所で生活することで、冬場限定でも構わないので、施設なり、飯場なり、どこかへ潜り込むのが、健康には良いとは思う。屋外で働く人は尚更で、昼も夜も屋外であると、いくら稼いだとしても、体力は維持できない。稼いだ金でサウナ等で体温調整をすべきである。そんなに稼げないと云う人は、こつこつとお金をためて、週に一度でも暖かいところに泊まることである。
 公的な支援ももちろんある。一時宿泊でも良いし、自立支援センターでも、自立支援ホームでも、生活保護の施設でも、病院でも、吹きさらしの場所はない。どこも夜は暖かい住環境にある。寒さから逃れるために活用すると云うのも、何だか変ではあるが、しかし、現実は背に腹はかえられない。役所の相談の時に正直にそう言えば、理解はしてもらえる。
 もちろん、防寒対策は既にしていると思うが、毛布、防寒着類は、平日10時から午後3時まで、連絡会の高田馬場事務所(12日までは駐車場特設テント、13日からはいつもの廊下)で提供をしている。シャワーサービスでは身体はそんなに温まらないが、身体を洗うのは衛生面でも必要となる。連絡会は火曜と木曜、10時から午後3時までの受付で実施している。同様のサービスは相談所「とまりぎ」でもやっている(毛布はないが)ので、馬場まで行くのはという仲間は花園神社裏に行ってみよう(詳しくは裏面)。
 今は路上の仲間もかつて程の人数は居ない。集団で、一本道しか、大規模施設を、と云う時代ではない。個別のニーズをしっかりと伝え、それに対応するものを個別で見つけていく時代でもある。「屋根と仕事」もこれしかない時代でなく、あれもこれも、多様な選択肢がある時代である。俺らも更に多くの選択肢を作るよう日々努力をしている。
 まあ、能書きはともかく、身体を労り、こんなことで頑張らず、冬から逃れよう。 

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真耐える頃

 知恵を絞り寒さ対策を。
防寒着、毛布など引き続き 高田馬場事務所にて提供しています。

 仲間たち。
 今シーズン最強の寒波が日本列島を覆っている。今週前半までは居座る予定のようで、既に対策はしていると思うが、冷え込みには要注意である。とりわけ朝は氷点下ともなる。暖かくしたつもりでも、朝方、冷気で身体の熱が奪われるなんてこともある。暖冬傾向の最近はあまり聞かないが、酒飲んでそのまま寝込んで、朝方凍死と云うパターンが、かつては結構あった。お酒の熱は確かに身体を暖めるが、覚めるのも早い。そのことを充分承知の上で暖対策をしておかないと、朝日を拝むことすら出来なくなることもある。とにかく冷気は地面からやってくる。コンクリの上ならダンボールや新聞紙を厚くして、出来るだけ冷気を遮る。土の上なら木片などでかさ上げし、空気の逃げ道を作る。冬場の暮らしに、そんなことは当たり前なのであるが、人間と云うのは豊かさを手に入れると生活の知恵とやらをすぐに忘れてしまうので、学校に入り直す必要はないが、生活の基本であったり、貧しかった時や辛かった時の生活の記憶と云うものをもう一度思い出すことである。さすれば知恵が生まれる。気合いだけでは冬は乗り切れない。知恵を使って乗り切ろう。
 今回の大寒波は東京は幸いにも雪にならず、まだ良い方である。東北、北陸、北海道では警報級の雪が降り、死傷者も出ている程である。越後の「いろりん村」も、きっと屋根近くまで雪に埋もれているであろう。
 しかしながら、東京も大雪がいつふってもおかしくない。今回の寒波が通り過ぎても、引き続きの準備と警戒は必要である。
 屋外の寒さが続き、その状態にずっと居ると、心臓は血液の循環で身体を暖めようと盛んに動き、血圧は自然に上がる。人の防衛本能で誰でもそうなる。しかし、循環器系の病気の持病を持っている人や、加齢などが原因で血管や心臓が弱まっている人は、とりわけの注意が必要である。暖まる時はとにかく急にでなく、ゆっくりと暖まる。心臓には過度な負担をかけない。それを心がけておかないと「ヒートショック」と同じことが起こってしまうかも知れない。
 寒空の中、現場で長時間働く人も、これは気をつけた方が良い。あまり無理をしないことであり、身体を労りながら働くことである。
 インフルエンザなどはどうしたかと云えば、路上や施設ではそんなに流行していないが、風邪の仲間はそれなりに多くなっている。寒さが厳しくなると、自ずから流行り始めるので、引き続き、これまた注意が必要である。
 気をつける事ばかりであるが、今の時期、そんなに良いニュースがある訳でもなく、身をいかに守るのかに集中した方が良いだろう。もちろん、自分だけでなく、回りの仲間にも気づかっていくことも大事である。
 衣類、毛布などの防寒着は引き続き、平日10時から3時まで、高田馬場事務所で提供しているので、必要な方はご利用を。 

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まだまだ な冬

 インフルエンザ注意報、東京でも「警報」となりました。
うがい、手洗い、マスクの着用で、徹底防衛せよ。

 仲間たち。
 大寒前後の厳しい気候も、ようやく一段落し、平年並か平年より高めの気温が戻って来た。春かと浮かれる日もあるとは思うが、まだ1月下旬、例年であると東京は今頃から2月初旬が一番寒い。大寒の一休みと考えた方が良いであろう。冬の防寒体制を解くことなく、引き続き、緊張を続ける時である。
 寒くなるとインフルエンザが猛威を奮う。この一週間で全国の患者は100万を優に突破し、統計上は「急増」、「警報」レベルをこえる勢いである。  インフルエンザか、普通の風邪かは、病院に行き検査をしてもらわないと分からない。なので、統計上の数は病院に行った人の数で、感染者の実数ではない。俺らがよく聞く路上生活者の概数調査みたいなトリック(限界)と云うのはどこの統計にもあるのであるが、実際は相当流行っていると考えるべきであろう。
 しかも、風邪と同じく特効薬はない。症状を抑える薬があるだけで、それも、自然治癒に比べ2〜3日、早く治る程度でしかない。
 なのに、何故、そう大騒ぎするかと言えば、とにかく増殖スピードが速く、病院、施設、学校、会社、繁華街など、人の集まるところで、急速に感染するやっかいなウィルスであり、なおかつ、短期に高熱を引き起こすので、高齢者や持病持ちの人や子供などを中心に重篤化、肺炎など合併症の危険があるからである。千葉の方の老人ホームでは、集団感染し、入所者がお二人ほど亡くなったとのニュースもあるよう、最悪の場合は死にも至る。
 病院に行くタイミングも難しい。発症して、すぐに高熱にうなされるのであるが、その段階では横に伏している。よほど人目につく場所であれば、発見者が救急車を呼んでくれるとは思うが、そうでない場合は、とにかく熱とたたかわなければならない。熱が引き加減の段階で病院に行ってインフルと判明しても、その段階で発症のピークは過ぎている。しかし、まだ完治しておらず排菌もしているので、あとは外出せず、安静にして自分で治せと言われるだけである。その環境があれば良いが、ない場合はかなり厳しい。公的な施設がインフル患者の受け入れを断るなんてのは、この業界では普通に聞く矛盾した話である。
 まあ、治らない病気ではないので、いつかは治ると思うのであるが、治し方を間違えると、結構やっかいな病気でもある。
 手洗い、うがいはもちろんのこと、これだけ流行ってしまうと、日常生活の中で人ごみに入る時はマスク着用が防衛策でもある。もちろん、インフルでも普通の風邪でも、かかってしまったら、他の人に移さないよう、これまたマスク着用は最低限のエチケットでもある。
 ここで体力を消耗すると、今度は寒さである。この流行にだけは乗らないよう、極力心がけよう。
  

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春まだ遠く

 インフルエンザは全国的に警報レベル。
次の寒波到来時には また爆発的に流行すると思われるので、うがい、手洗いなど予防を。

 仲間たち。
 少しは寒気も緩み春の兆しかと思いきや、また今週中ほどから寒波がやって来て、北の方は大雪、東京は氷点下近くと云う冷え込みが予報されている。考えてみれば、まだ2月の頭。例年であると今ごろが東京では一番寒い頃。この1、2週間我慢をしていかないと、春は見えて来ないものである。
 インフルエンザは、1週間の推定患者数がついに200万人越えとなり、全国規模で「警報レベル」となった。寒くなると一気に増えるこの感染症は、今週も、もう一度寒波が来る頃が一番危ない。対策をしっかりとしておこう。普通の風邪とインフルエンザは、広い意味では似たような病気であるが、何が違うかと言うと、症状が違う。普通の風邪は、まず咳だとか、鼻水だとかに始まり、次に微熱が出て、だるくなると云うのが一般的であり、症状は軽症で、市販の風邪薬を飲んで抑えれば早めに完治するが、他方、インフルエンザの困ったところは、あまり前触れがあまりなく、急に悪寒、発熱、関節痛、などの症状が現れ、腹痛、下痢なども、風邪に比べると、結構重く、人によっては重篤化や、合併症の危険などもあることである。
 まあ、ちょっと危ない風邪がインフルと考えても良いのだろう。しかし、風邪もやっかいであり、風邪で体力が弱まっているところにインフルエンザを併発するなんてこともあり、肺炎につながったり、合併症となり重篤化なんてこともある。そんなことから、風邪は万病の元でもあるので、うがい、手洗い、人ごみの中でのマスクの着用は、徹底した方が良いだろう。
 一度かかった人は、同一シーズンで2度目はかからないと云うのが定説であるが、型が違うとそうでもないようなので、とにかく寒い時は予防をしっかりとである。
 冬の乾燥もまた厳しい。火の元もどこに居てもしっかりと確認してから寝よう。また、不測の事態が起こった時のため、ペットボトルに水を置いておくなど、こちらも気をつけるに越したことはない。もう19年も前の話だから覚えている仲間はあまり居ないだろうが、俺らは新宿西口地下で仲間を亡くす程の大火災を、この時期経験している。乾いた時のダンボールの燃え方、ブルーシートの燃え方の酷さを経験上で知ってもいる。原因はともかく、一回身のまわりに火が出ると、それを抑えない限り、火の手は生き物のよう人も物も焼け尽くす。そうならないため、これも、この時期にしっかりとしていかなければならない予防である。
 一人きり都会の中で生きていくのは大変なことでもある。生きるための知恵も必要である。経験値が少ない人は、他人の経験を生かすことでもある。そして、可能ならば仲間を作ることである。
 衣類、毛布など防寒対策は既にしてあるかと思うが、まだ、事務所には在庫があるので、必要な仲間は取りに来て、冬に身をとられないよう、我が身を守り続けよう。     

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三寒四温

 インフルエンザ、まだまだ警報発令中。手洗い、うがいを。
26日は東京マラソンなので、対象地域の仲間はいつもの対応を。

 仲間たち。
 東京はさほどではないが、西日本に最強クラスの寒波が押し寄せ、普段あまり雪の降らない地域も大雪とのことである。何だか東京だけ申し訳ないような気もするが、無事であることが大事で、どうにか餌食にはならなかったようである。
 もちろん、その影響下で当面は寒いが、最低気温はじょじょにあがりつつあり、夜中のキンとした冷たさは、だいぶ和らいでいくようである。この大寒波が抜ける週後半には、春の便りも何かと聞けるようである。日当たりの良い場所では、既に梅が開花し、新宿御苑など、本数の多い公園などの見ごろも、そろそろである。有名な湯島天神の梅まつりも始まり、春を愛でる人々が街に集まることだろう。
 まあ、順当に春に進んで頂けたら、それに越したことはない。しかし、まだ二転三転はあるかも知れないので、天気予報、予報気温などは日々チェックをしておいた方が良いだろう。
 インフルエンザの方はと云えば、患者数は若干減ってはいるものの、警報レベルは続いており、引き続きの注意が呼びかけられている。東京はまとまった雨が少なく、すぐに乾燥をしてしまう。車の多い汚い道路で、埃が舞い、人混みで菌が舞いと、都市部はインフルに限らず、感染症が広まる環境下にあるので、引き続き、手洗い、うがいなど予防を意識的に、日常の生活の中に取り入れ、やっていってもらいたい。
 もうこんな時期になったのか、恒例の東京マラソンは、今年は26日(日)である。既に立ち入り禁止区域での警告は始まっているようであるが、まあ、例年のことであるので、対応は慣れたものであろう。外部の人間が色々なデマを持ち込む頃でもあり、その混乱を喜んでいる人々も居るので、そう云うのには躍らされず、淡々といつものように対応をしていこう。立ち入り禁止区域以外でも、沿道なども対象になるので、関係ないやと思いきや、場所によっては意外と関係があったりするので、そこら辺の点検を各自お願いしたい。とりわけ今年はゴール地点が東京駅に変更されたので、日比谷公園なり、東京、銀座圏では、立ち入り禁止区域や、規制区域も変わる。知っていれば良いのであるが、知らないと何かと面倒なことに巻き込まれる。荷物はいつでも持ち運べ、移動できるようにしておいた方が無難であろう。
 デマと云えば、年度末が近づくと、色々な噂が飛び交う頃でもある。そう云う噂は、仲間の不安なり、願望なりに、つけ入り、あたかも本当のことであるかのよう流れていく。「4月になれば福祉がとりやすくなる」なんて噂も聞いたが、法律変わって基準がゆるくなった訳でもない。とりやすいか、とり難いか、で言えば、路上からの場合、今の方がとりやすいと思うので、4月まで待たずに明日にでも申請に行けば良い。
 困った時は、まずは相談。「とまりぎ」なり、福祉事務所なりに、行ってみることである。        

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もう少しの春

 今年の風邪は、なかなかしつこい風邪のようです。
ぶり返さない よう、体調を整えよう。毛布はまだ事務所にあるので暖かくして。

 仲間たち。
 突然の春一番と、北風に変わってから再びの冬日と、変わりやすい春先の天気を、どこか先取りしたような気候である。実は週末、仕事で長野に行ってきたが、この陽気で今シーズン最大寒波がもたらした先週からの大雪はほとんど解け、村や町には普通の暮らしが戻っていた。新潟や東北は、もうちょっと積もっているのであろうが、知る人からの話を聞けば、例年よりそんなでもないと語る人の方が多いので、今シーズンの特徴でもある気温の高低は、突然来て、いつの間にか去って行く、「騒々しいが、根性のない冬将軍」と云う感じなのであろう。
 まあ、三寒四温の季語の通り、春は近づいている。
 暖かくなれば花粉症の季節でもあるのであるが、今年は気温の乱高下が激しいからか、風邪が長引いている仲間が多いようである。年明けに引いた風邪が、未だにごほん、ほごん、としているのは、治りかけて、また別の型の風邪をもらうのか、耐性がなくなっているのか、良く分からぬが、いずれにせよ、風邪にせよ、インフルエンザにせよ、通常は1週間もすればピークは過ぎるので、あまり長引かせないよう、体調を整えていった方が良い。栄養はしっかりととらなければならない。貰い飯だけでは、充分な栄養など摂れない。お金のある仲間はバランスの良い食事を心がけ、お金がなければ、区が実施している緊急宿泊(食事付の短期宿泊)でちと休むと云うのも有りかも知れない。
 風邪を長引かせると、他の病気があるなんて仲間や、高齢でそもそも体力が落ちている仲間は、色々な病気を併発しやすい。ちょっと、おかしいなと思ったら、これまた、お金や保険証がある仲間は直接病院へ、お金や、保険証がない仲間は、福祉事務所を通して病院に行くのを薦める。餅は餅屋である。医療機関で専門的に診てもらうのが健康のための王道である。
 マラソンの引っ越し準備で忙しい仲間も居るかとは思うし、「人の命より荷物の方が大事」と云う道路管理者や団体が、何やかんやと喧しいが、こちとら、自分の命と、人の命の方が何よりも大事である。
 そんなのはどうにでもなる話だし、着るものや毛布だったら、まだまだ連絡会事務所にはまだまだ備蓄があるので、間違ってもってかれたら、取りに来れば良い。寝場所が不安なら、福祉の人(「とまりぎ」や福祉事務所の職員)に相談をすれば良い。
 病気の状態の仲間は、とりわけ、そうである。そのまま、路上で、仕事があってもたいして稼げず、なけなしのお金を病気治療のために使えないのであれば、病状は決して良くならない。良くなったと思うのは、酒のせいか、気のせいである。そのまま意地を張っていたらば、間違いなくどこかで救急搬送、もしくは気付かれなければ路上死である。
 もう、どうでも良いと思わずに、そう云うことを自覚しながら春を迎えることにしよう。他人の「おせっかい」と云うのは時には大事であったりもする。       

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さよなら冬将軍

 春の日替わり気候となりました。今日は北風か、南風か、毎日 確認しながらの生活を。
南風の日は花粉症にもご注意を。

 仲間たち。
 初春らしいと云えば、そうであるのであるが、低気圧と高気圧が毎日のよう入れ替わり、どちらが勝つのかなんてのは分かり切っているのであるが、それでもハラハラドキドキさせられる気圧のたたかいの最中である。
 こうなると、毎日天気予報を確認してとしか言いようがないが、今週は平年より比較的高めの気温のようでもある。東京の場合、氷点下にまでいかなければ、何とかなったりもするが、その危険性は最大の危機でもあった2月をどうにかこうにか乗り切ったので、あまり心配はないだろう。それでも初春のドカ雪なんてのも、かつて結構あったので、まだ警戒を緩めるのは早いかも知れない。
 新宿の一部地域は、毎年、マラソン大会の終了と共に春を迎える。この期に荷物整理をし、この期に厳しい仲間は福祉の世話になったりと、それはそれで悪いことではない。寝場所、寝場所と騒ぐ輩は毎年居るが、野宿ではない寝場所なら、それなりにあるので、そんなに心配ならば、おもい切って生活スタイルを変えてしまうのも良いであろうし、野宿のままの寝場所の確保なら、騒ぎたてる方が自らの首を絞めるだけの結果にしかならない。まあ、そんなことも分からないような新米さんや団体さんが、騒いでいるだけなので、何の影響もないとは思うが。
 今、真面目に路上生活者の自立支援等の対策の実施(俺らの言葉で言えば「屋根と仕事」)を考えている全国の支援者が心配しているのは、マラソンでもオリンピックでも、都市開発でもない。今年の夏に期限が切れる「ホームレス自立支援(特措)法」の問題であり、この法律が延長されるのか否かと云う政治的な問題であり、法律の延長を求める要請行動が既に動き始めている。「まだ解決していないのだから、延長すれば良いじゃないか」と考えるのが俺らや庶民の発想なのであるが、政治の世界はそう単純ではなく、いろいろな利害が錯綜し絡まっているから、表立っての分かり易い要望一辺倒の行動と云うよりは、この問題に関しては、個別の調整型の行動にならざるを得ない。仲間からすれば「何やってんじゃい!」であるが、まあまあ、しばし時間も必要である。
 それでも、だいたい枠組みが決まるであろう、桜の頃ともなれば、また仲間と共に国会にお出かけする機会も設けようと思うので、それまでお待ち下さい。今まで通りの、そして、今まで以上の対策を求めることとなるので、結構大変なのであるが、それでもまあ、何とか先へ進んで、仲間の不安とやらを解消して行きたいと思う。
 まあ、風向きが大きく変わらないよう踏ん張るのも、俺らの仕事でもある。しかし、それより、今は、春に向けての、それぞれの暮らしをしっかりと建て直すこと。冬の猛威は何かと身体に影響をもたらしている。その補修もしていかないと。      

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北風を吹き飛ばせ

 今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会、受付午前10時より。
季節の変わり目、いろいろな病気が流行ってくるので、対処を。

 仲間たち。
 朝晩はまだまだ冷え込むものの、南風が吹けば、いつの間にやら花粉症の季節である。気温も急激ではないが、冬と春が行ったり来たりで、そうやって全体が底上げされている。まあ、荒れやすい春先の天気であるが、週末はまた寒くなるとも言われているので、どちらに転んでも対応できるよう、冬の装備はまだ放棄せず、しっかりと確保していこう。
 花粉症はアレルギー疾患となるので、誰もがなるものではなく、かかる、かからない、またかかった場合の症状も個人差が大きい。原因も良く分かっていないようであるが、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりの諸症状が日常生活に支障がでるくらい重い時は、医者(耳鼻咽喉科)に診てもらうのも必要であるかも知れない。特効薬はないものの、対処療法薬は最近はそれなりに準備されているようである。そこまでいかなくとも、花粉症ぎみの人は花粉が飛び交う温かい日にマスクは手放さないようにし。とにかく花粉から鼻などを守るのが良いとされている。
 マスコミが煽っている豊洲の風評被害のよう、あまり潔癖症的に心配することはないとは思うが、東京の土中も、空気も、「安全」なところはどこにもないと思うのが普通の考えで、だからこそ、色々と防御していく必要があると言うことである。まあ、責任はどうせ都民が税金払ってとるのであろうから、あまり個人を攻め立てても何もならないと思うのであるが。
 と、ここで知事批判をしたいところであるが、実は先週、小池知事と23区の区長連名で「ホームレス自立支援法」の再延長を求める要望書を厚生労働省だかに提出したとのことなので、これはおおいに評価をしておこう。まあ、巨大な都政なんてものは個人がどうしたとかの問題ではなく、全体として何をするかである。小池さんが、だからと言ってホームレス問題を理解したかとか、どう興味を持ったかなんてことはどうでも良い話である。都区共同体制で東京の対策を継続する意思と、その枠組みを国の法律で、それぞれの責任の中で組み立てて行こうと云う、それこそ、石原都政以来の大前提を踏襲したことが重要なのである。
 その国会は何だか紛糾しているみたいであるが、どれだけ紛糾しても、来年度の予算だけは通るようなので、そこら辺だけは安心である。4月以降、どう落ち着くのか、それとも紛糾し続けるのかで、俺らの問題は議論をされるのか、それとも放り出されるのか、そんな状況でもある。
 なので、まだ具体的な方針は出てこないので、今月中は様子を見ることにしておこう。
 まあ、とにかく季節の変わり目は、身体の具合が何かとおかしくなったりもする。今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会もあるので、「腰がどうも」、「神経がちょっと」と云う仲間など、気軽にお越し下さい。シップだけよりも、意外と効いたなんて声もあります。一度お試しを。 

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暖かくなったら

 季節の変わり目、風邪など引きやすいです。
花粉もまた多く 舞っています。油断せず冬から春への生活のチェンジを。

 仲間たち。
 3月も、もう半ばに入り、桜の開花がいつだとか、そんな話題の頃でもある。気温も平年並で推移しており、まだちょっと寒さは残るものの、それも含めて春の陽気に移りつつある。長い、長いトンネルを抜け、ようやく出口の光が見えて来た感である。
 開花予想では来週の水曜日頃までが寒さは底で、その後は一気に春めいて、今月中には満開を迎えるとのことであるが、まあ、開花の予報は当たっても外れても害はないので、この季節を楽しみながら桜を迎えたいところである。
 季節の変わり目感が強いのであるが、こう云う時に風邪は引きやすくなる。インフルエンザは流石にピークは過ぎたものの、一般の風邪は気温差が大きい時など、ちょっとした油断でもらったりもしてしまう。この季節は花粉症と混同しがちであるが、熱とかが出たら市販の薬を飲むなど、こまめに対応をしておいた方が良いであろう。結構長引く風邪もあり、逆に長引くのは別の病気が併発したりとしているかも知れず、風邪は万病の元と云うのは、どの時代でも同じである。冬場を乗り越え、ほっとする季節ではあるものの、健康管理は常日頃意識しながらやっていこう。
 医者が嫌いであるとか、入院が嫌いであるとか、そんな仲間も居るのであるが、そうやって行ったり来たりを繰り返していると、明らかに病状は悪化する。生活のリズムが安定しない、ストレスが多いと云う環境であれば、これまた病気も安定はしてくれない。無理をして心身に悪い環境のままで居るよりも、思いきって今の生活それ自体を変えてしまった方が、身体のためになることもある。役所の方でも、福祉ともなれば、医者代だけでなく、居住費、最低限の生活費など、不足しているところを補ってくれる。
 まあ、役所嫌いと云うのも居るのであるが、役所の世話にはなりたくないのであれば、自分のお金で自分の健康を守っていけば良いのであるが、それが出来る人はかなり限られてしまう。まあ、それぞれ生活と云うのがあるので一概には言えないが、痩せ我慢にも、それぞれの限界点があると云うことである。自分なりの、「それ」を見極めていくのも大事である。
 何かを変えようとしている仲間の中には、この春から仕事に復帰しようと云う仲間も居るだろう。幸いなことに現場仕事はコンスタントに人を募集している。住所がなければ、一端、自立支援センターなり、シェルターなりに住民票を移してから、必要書類を準備しておけば良い。東京では、建設関係も、警備関係も、サービス関係も人手不足状態が続いており、再就職すると云う意味では好機である。まだまだ体力や気力の残っている仲間が、こういう時期を逃してしまうと、社会復帰もまた遠のいてしまう。
 今の現状を固定化するのではなく、変化をもたらすようにしていこう。もう少し暖かくなってからでも、まだ間に合うと思うが。     

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気持ちを変えて

 「ホームレス自立支援法」の延長を求める春の国会行動、
日程が4月5日(水)となりました。

 仲間たち。
 暖かいと思ったら冷え込み、まだまだ寒いかなと思ったら日差しが出てポカポカになったりと、季節の変わり目らしい、寒暖差の激しい日々になっている。まあ、それでも季節は春の彼岸、そして桜の開花の頃である。目に見える景色はだいぶ変わってくる頃でもある。
 気持ちの上では良いのであるが、寒暖差が激しすぎると、身体には宜しくはない。まずは,着るものや、寝る時の防備を間違え、風邪を引いたり、血圧の乱高下を引き起こしたりもする。冬場に我慢に我慢を重ねていただろうから、その疲れやストレスが、どっと春先に出てしまうなんてこともある。どうでるかは、人それぞれなのであるが、病気にかかりやすい、もしくは、持病の病気が悪化しやすい季節とも言えるだろう。体調管理には、引き続き気をつけていこう。
 身体が思うように動くうちは良いが、年月に比例して、どうしてもガタが来る時がある。病気の場合もあるし、加齢の場合もある。それに見合った生活に移行できれば良いのであるが、俺らの場合は、そうもいかない場合の方が多いから、どうしても発見や自覚が遅くなる。気がついた時は手遅れなんてこともあるので、そうならないよう、注意をしていきたいものである。入院するのが嫌だから病院には行きたくないと云う理屈もあるのであるが、今は昔のよう、長期には入院させてはくれないので、そんなに心配することもなかろう。年度が変わっても、変わらなくとも福祉事務所と病院は変わらずやっているので、身体が動く内に相談に行くのも、生き延びるための知恵である。
 まあ、春なので、気持ちを改め、やり直すと云うのも良いかも知れない。
 さて、この間、チラシの方で伝えて来た通り、「ホームレス自立支援(特措)法」の延長を求める機運とタイミングが水面上に出る頃となった。この法律は超党派の議員立法なので、各会派が「うん」と言い、今国会内で延長法案を提出し、可決してもらわなければ、そのままにされ、8月に自動的に消滅すると云う運命を辿ってしまう。そうなると国の責任もなくなるので、全国的にホームレス対策は下火になり、本当に困っている仲間が使える施策が激減することも考えられる。となると、困るのは俺らなのであるが、気にも止めない国会議員が多い。
 それじゃ困ると云うことで、全国の支援団体や、大阪など当事者の仲間が4月5日に上京し、議員会館の中で「院内集会」を開き、国会議員に対する圧力をかけようと云うのが、今回予定されている行動である。15年以上前からこの法律を作る過程、運用する過程に何かと参画して来た立場として、当事者の現状と声を正しく伝える責任があると判断し、俺らもこの行動に合流することを決定した。
 5年ぶりの行動となり、丁度花見の頃でもあるので、国会周辺の花見見物がてらの行動である。当日は午前11時に高田馬場の事務所(シャワーをやっている所)前に集まり、のんびりと国会に行こうと思っている。荷物の預かりも可能、交通費、弁当支給、と、いう訳なので、志を同じくする仲間の参加を呼びかける。   

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桜の頃

 4月5日「ホームレス自立支援法」の延長を求める国会行動、
参加される仲間は、午前11時 関ビル前集合となります。

 仲間たち。
 桜の開花宣言が東京では既に出ているのであるが、その後の花冷えもあり全面開花とまではいっていない。寒暖の差は相も変わらず激しく、風邪をぶり返してしまっている仲間も多いだろう。それでも、寒気が出ていけば、最高気温は15度より上で安定はしてくると思われる。今度の土日あたりから桜の名所では花見の宴があちこちで賑わうことであろう。
 寒い、寒いと言っていた冬は過ぎ、それでもまだ寒い日はあるものの、桜が咲けば季節はもう春である。新しい季節での生活が始まる。冬との闘いが過ぎ去っただけでも気持ちの上では、余裕も出来る。まあ、それは皆同じなので、新しい季節では、また新しい季節の諸問題は降りかかるものであるが、季節も変化し、生活も変化するのは、それはそれで日本らしくて良いのではないかと思う。いつも苦悩ばかりでは、これはたまらん。その苦悩をどう考えるかだけであって、考えかた一つでそれもがらっと変わってしまうこともある。
 とは、云え、あまり羽目を外すと、街や公園に酔客があふれ出るこの季節、ロクなことはないので、緊張感だけは保ちつつである。とりわけ健康に関する緊張感だけは、これを緩めると、冬の疲れがどっと出て来て、風邪ひとつでも、様々な合併症に至り、とたんに入院なんてこともあり得る。入院が出来れば良いが、路上でそのままなんてのは、実はこれからの季節の方が統計的にも多い。無理をして、病院に行かず、また、薬も服薬せず、突然死なんてことにならないよう、もう一回、新しい季節の生活まるごと点検をしておいた方が良い。病院への通院に関しては東京の福祉は、とても良くしてもらっている。行く気さえあれば、結構いつでも行けるので、ちと変だと思ったら、福祉を通して病院に行って相談し、調べてもらうのも、健康管理である。
 まあ、こう云う仕組みを作って来たのが「ホームレス自立支援法」と云う15年前に出来た法律(時限立法)で、「法律なんて関係ねえや」と云う人に限って、こう云う法律の枠内で恩恵を知らず知らずと得たりしてきたのである。親と同じで、その「有り難み」は亡くなってしまうと分かると思うのであるが、まだまだ路上の仲間がいるのに、今、失効させ、混乱を強いるのはちと早すぎる。
 国会の議論は、最近はワイドショー化して、本当のことを知りたいだなんて云う国民のスケベ根性を煽り、「印象操作」、「レッテル張り」のオンパレードであるが、そんなことより、予算をしっかり通して、法律もしっかりと整備し、失業したり、事情があったりした国民が、野宿にならなくても済むよう、見つめ続けてもらいたいのであるが、そう云う真面目な議員がどれだけ居るか、ちと不安になったりもする。
 でも、出来る限りのことをしよう。4月5日、皆で国会へ行き、国の中枢の人々に、俺らの存在をしっかりと考えてもらおう。   

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花を愛でる

 気候の変動が激しい週になりそうです。体調管理をしっかりと。
5日(水)は、みんなで国会へ。11時高田馬場関ビル前集合です。

 仲間たち。
 東京の桜は開花宣言が出て、しばらくするが、未だ満開にならず、花冷えが続き、何とももどかしい春の始まりである。まあ、それでも明日以降は気温がぐんと上がり、満開の桜が各所でおがめるようになるだろう。週の後半ともなれば、初夏の陽気も見えてくるとのことで、相変わらず、寒暖差は大きいようである。
 季節の変わり目、そしてこの気候の変動は、体調が悪くなる原因ともなる。あわてず、おちついて、健康に注意をしながら春を満喫したいものである。
 今週は国会行動もあるので、ちと、時事ネタでも語ってみたい。  今年の2月統計では、失業率が22年ぶりに2%台に改善されたと大きく報道された。景気が良くなるのと、雇用が増えることは、それはそれで良いことであり、暗い時代から少しは脱却したのかとも思う。しかし、22年前の新宿に、当時俺らも居たのであるが、野宿の仲間は大勢いた。失業率の野宿者の数はリンクしているようであるが、基礎的なところはその数字とはリンクしていなかったりもする。つまり、正規の労働に吸収されない一定の層は常に居ると云うことでもある。頭の良い能書き垂れの人々は、この点をまず分かっていない。それは、そうである。何の苦労もせずに生きてこれる人々もまた一定の層居る訳で、そう云う人々は、暇だからお喋りで、あーでもない、こーでもないと世論をかき回す。「ぺらぺら喋ってないで、手を動かせ!」である。
 雇用は数字上改善されたが、他方で管理もされてきた。何でも良ければ仕事はあると云うが、現場仕事だけの口下手の50過ぎの人間が、営業など出来ないし、前科があれば警備の仕事にもつけない。今やマイナンバーがなければ日雇も出来にくくなっているのと同じである。
 つまり、ホームレスになったり、ならなかったりと、そう云う一定の層(俺らは「底辺下層労働者」なんて言葉で括るが)が、この都市部には必ず居るし、そのような階層があって始めて、この複雑な東京なり、大阪なり、大都市は成り立っているのである。そこを理解するかしないかである。
 しない連中は、ホームレス自立支援法が失効になっても、おそらく知らんふりであろう。人権の問題はさて置いておいても、都市部の労働力政策の観点からもホームレス自立支援法は必要だと、どれだけ国会議員の先生方は理解しているのか。そこら辺を確かめに行くのも国会行動のポイントでもある。さもなければ、この国の現場は外国人労働者ばかりになってしまい、それが当たり前のようになると、アメリカと同じような不毛な矛盾がこの国でも出てくると思うのである。
 と、云うことで、ホームレス自立支援法の延長を求め、5日(水)に国会議員会館内の集会に団体で参加し、声をあげて行きたいと思います。11時、高田馬場事務所前集合となります。宜しく。     

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桜は散っても

 国会行動へのご参集、ありがとうございました。
すぐに結果は出なくとも、当事者からの要望だけは伝えました。

 仲間たち。
 あっと云う間に春の陽気である。そして、春の陽気は結構気まぐれで、突然変わったりもする。気温はかなり上がったものの、今週前半は雨模様、けれど、後半に太陽は顔を出すようで、初夏のような日もあるようである。
 まあ、それも週間予報なので、春はころころ変わる確率も高い。毎日、天気と気温の確認はしておいた方が良いであろう。ラジオでも良いし、落ちている新聞でも良いし、駅の電光掲示板でも確認出来る。
 桜はもう満開時期を過ぎ、ぱらぱらと散り始めている。それでも公園などには花見客が押し寄せ、酔客も多いと、トラブルも多い。そんないつもの東京の光景には、あまり近寄らずに遠巻きに見ているのが一番良い。寝ている時も、何かとちょっかいを出してくる酔客には気をつけておこう。
 4月に入り、年度も変わり、福祉事務所などの人事も多少は変わっているが、そうそう大きな変動はない。自立支援にせよ、生活保護にせよ、基幹の事業は年度が変わっても同じ水準に実施されている。施設関連では、新大久保寮が閉所した関係で、ちと遠方化しつつあるようである。まあ、それでも埼玉までは行かせず、近隣区で、今のところは収まっているようである。所謂「区外保護」(まあ、この歴史も語れば長くなるが)なのであるが、背に腹は変えられない、と云う判断であろう。自立の方は当分、新宿寮は新宿駅の近隣にあるので、こちらは使いやすいし、仕事探しにも便利である。まあ、いつも一杯ですぐに入れないのが、相変わらずの難点であるが。
 そんな色々、当面は小さな課題があり、長期的にみると、オリンピック後の景気、雇用、そして高齢化の問題など大きな問題が横たわってはいるが、まあ、新年度は、別れと出会いの春である。
 先日の国会行動は、新宿からの多くの参加、どうもありがとう。50名程の新宿からの当事者、そして、70名程の大阪、釜が崎からの当事者が参加し「ホームレス自立支援法」の延長せよとの圧力を、参集した国会議員や厚生労働省のお役人、業界団体の人々にかけて来ました。まあ、当日、議員さん達もリップサービスしか言わなかったものの、全国の仲間の要望を流石に無下にすることはないと、期待をしてみたい。
 こちらは、今ある法律を延長する「法案」を委員会に誰かが提出しないことには始まらない。そして、今、開催されている通常国会の会期中に、採決がされないことには、これまたどうにもならない。なので、そう云う情勢になるのか、どうかを、しっかりと見守りたい。情報が入り次第、このチラシで報告しますので、ご確認を。
 それはさておき、春は、冬場の無理がたたり、調子を崩してしまいがちな季節でもある。いつもより調子がおかしいなと思ったら、健康管理モードに切り替え、無理をせず、医者にかかるようにしよう。      

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新芽めばえる頃

 穏やかな日には、ダンボール、毛布、衣類など、 虫干しもしておこう。
荷物はいつも整理整頓を。

 仲間たち。
 突然の寒さに、季節を一瞬忘れてしまう日もあったが、その後は安定して、20度越えが当たり前の春の陽気に至っている。曇りがちでも、雨の日でも昼間は20度を越え、夜の最低気温も10度以上ともなれば、身体的にだいぶ楽にはなるであろう。そう云う気温の上昇が睡魔を呼び寄せる。環境的には、なかなかゆっくりとは寝れないかも知れないが、そのチャンスがある時は、とにかく眠り、体力回復をしておいた方が良いであろう。寝る子は育つではないが、睡眠は人間活動を続ける上でとても大事な行為でもある。
 東京では桜の花も散り始め、新緑の色も目立つようにもなった。5月ともなれば、もう初夏であり、今年の梅雨は、なんて云う話題も出てくる頃でもある。季節はあっと云う間に変わる。おいてけぼりを食わないよう、生活もどんどん変えて行こう。これからは、虫の季節でもある。啓蟄も過ぎ、冬籠もりの虫たちはもう羽を出して、繁殖のため、あちこち飛び回っている。都会にいて、そんな小さな変化に気付いたり、はっとさせられたりするのも、また一年、年を重ねた証拠であるが、それはさておき、天気の良い日は、ダンボールやら、バックやらの虫干しするのも、これからの季節に必須でもある。じめじめした所には、悪い虫やら、黴菌やらがうようよしているので、そんなことも気にしていこう。
 冬場の疲れはもう取れたかも知れない。それでもまだ体調が優れないのは、どこかしら異変がある証拠でもある。健康は、とにかく自覚したりしないと、なかなか元には戻らないものである。それが加齢によるものか、それとも病気かなんてのは、それこそ検査をしてもらわないことには、自分でも良くは分からない。思い込みではなく、しっかりと相談して、しかるべき対応をしていく必要がある時も、あるだろう。病気は重くなればなる程、自分も辛くなる。自分の健康のため、最善のことをやるよう心がけてみよう。
 路上も高齢化が進んでいるとのことである。まあ、確かに、皆、年を食った。景気が一時よりも悪くはないので、若い人は仕事に行ったり、また自立支援センターに行ったり、と仕事につながる環境や制度を上手に利用するようになった。野宿も一時的なものであれば、それはそれで合点はいく。しかし、長期化すると、健康問題やら、思い込みの問題やら、地域からの軋轢の問題やら色々と出てくる。そんな仲間を対象にした新規テスト事業が、自立支援センターの巡回相談体制を強化しながら、今年度から実施されるとのことである。まあ、お役所の相談員が、訪問に来る回数が増えるだけかも知れないが、顔とか、名前とか、緊急時の連絡先であるとか、そんなものを覚えておくのも、もしかすると、ライフラインであるかも知れない。見かけたら声をかけてみるのも良いかも知れない。どこにどう出没するのかは、分からないので、何とも言いようがないが、そんな新しい情報もある。     

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初夏のような

 そろそろ衛生面にも気をつけよう。
衣類提供、シャワーサービス など、そんなサービスも連絡会はまだまだやっております。

 仲間たち。
 冬に戻ったり、夏になったりと、紆余曲折の春であったが、ようやく春本番の安定軌道に乗り始めたようである。天気の崩れは多少あるようだが、今週も気温が20度前後で推移する見通しである。それでも、一度天候が崩れると、雷雨であるとか、豪雨であるとか、気候が極端に走る傾向があるようなので、崩れた時は要注意である。天気は何も考えないが、それでも何を考えているのか分からない天気もあるので、最近の気象はとても厄介である。
 一気に気温が上がると、公園の木々にはもう毛虫もはい上がって、雨の後は蚊も出没し始めている。からっと乾いた冬の気候から、じめじめが多くなる気候へとこれから早変わりをする。害虫被害もそうだが、ある程度の清潔を保っていかないと、皮膚などの病気になったりもするし、気持ちの面で何かと気分が悪くなったりもする。人並みにと云うとなかなか難しいものであるが、少なくとも、衣食住と、衛生、そして医療がある程度保たれていないと、俺らの生活環境もどんどん堕ちていってしまう。生きる上で必要なものは意識的に求めていかないと、心身ともそぎ落とされ、やつれてしまう。  これからとりわけ必要な衛生面では、「とまりぎ」にしても、連絡会にしてもシャワーサービスを定期的に行っている。これはこれで、結構必要なもので、公園で水浴びするよりも、よほど快適である。ついでに下着なども取り換えてさっぱりすれば、やる気もまた起きてくる。連絡会のシャワーサービスは火曜、木曜と週2回、高田馬場事務所で行っているので、こちらも利用してもらいたい。衣類もそこそこあるので、ついでに着替えていけば、どんよりとした気持ちも少しは楽になる。
 もちろん、相談も出来るので、気軽に声をかけてもらいたい。たとえば、今、雑仕事などをしているのであるが、今後のことを考えると路上生活は限界である。かと云って福祉にかかる程、年を取っていないし、それなりに身体が動く。ちょっと背中を押して、アパートに行けるまでの間でも支援してくれるサービスはないだろうか?
 もちろん、本人のやる気の問題であるとか、経歴の話であるとか、条件であるとか、個別の問題もあるので、専門相談を経てではあるが、ホームレス対策の幅は、新宿区においてかなり広いので、そう云う相談でもそれ以外の相談でも、結構、具体的に応えることが出来る。それだけの資源も最近区内で減ってはいるものの、まだなんとかある。地方だと融通の効かない生活保護しか制度がないのであるが、都会はそうではない。個別のニーズにあった融通の効く色々な制度や対策があるので、トッピングのように組み合わせるのも可能である。
 自分の思い込みを変えるためにも、新しい季節の中、何かと相談をぶつけて見るのも必要かも知れない。   

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穏やかに暮す

 自分の体調は、自分にしか分からないが、本当のことは専門的な 検査をしてみなければ分からない。
自身の健康管理を!

 仲間たち。
 春の嵐がなんとなく収まり、穏やかなな五月晴れを思わせる気候に相成った。他方、北朝鮮の嵐は強まるばかりで、こちらはあまり穏やかではなようであるが。
 それはさておき、この国では、ゴールデンウィークがあり、ちと街も静かになるかと思いきや、通勤客の代わりに観光客のご一行がやって来て、深夜まで喧騒は続く。公園も家族連れや若者が多くなり、逆にのんびりと落ち着ける場所は狭くなる。しかし、それも仕方がないことで、少しの我慢である。出来れば、この季節のよう伸びやかに過ごしたいものである。
 ところが、訃報である。
 先週の金曜日のようであるが、新宿西口地下広場で70代後半の仲間が亡くなった。無念追悼…。

 冬から春、そして初夏に至るこの季節は、意外と体調不良を訴える人は多い。高齢ともなれば、目まぐるしい気温の変化に身体がついていけなくなる。高かろうが、低かろうが、一定の気温で安定していれば、それはそれで慣れていくのであるが、ヒートショックのような極端な気温差が日替わりともなれば、それだけ、心臓や血管に負担がかかる。何とも困ったものであるが、文句を言っても何もならない。とにかく一人ひとりが自分の健康状態を自覚し、備えていくだけである。病院に行け、行けと回りの人も、俺らも言うのであるが、そのおせっかいが逆に行きたがらない理由になったり、いざとなれば救急車を呼べば良いとする、事態の先送りを招いたりするのかも知れない。役人には「すぐやれ」「あれやれ」と文句を言うのであれば、率先して自身の健康問題を「すぐ」「早急に」対処すべきであるのであるが、自分のこととなると、なかなかそうも行かないのが、庶民の悲しいところである。
 高齢者が多くなった今の時代、その多くが理想のように病院で亡くなるわけでもなく、路上で亡くなったり、アパートや施設の中で亡くなったり、発見が遅くなって「孤独死」なんて云う、人の死に差別を持ち込むようなレッテルを付けられたりと、そんなこともあるだろう。なので、路上死は、いけないのではなく、回りのものがつらいだけなのである。ああすれば良かった、こうすれば良かったと、そこから新たな悩みが始まる。
 死に場所は選ぼうと思っても、そうそう選べるものではないが、そんなことも考える年代に俺らの仲間はなっている。
 達者で生きて行ける環境をどう、作り出していけるのか、そんなことも悩みの種ではある。
 暗い話になってしまったが、仲間の死とはそんなものである。
 一人ひとりの心身が健康であるよう、切にお願いしたい。もちろん、年齢相応の、また病歴相応の健康であれば良い。そのために色々と考え、そして行動をしていこう。
  

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緑の季節

 今週も5月らしい陽気が続きます。
じめじめする季節に入る前に 身も心もリフレッシュ。気分をしっかりと変えていこう。

 仲間たち。
 大きな崩れもなく、どの観光地も子連れで一杯のGWも終わった。朝鮮半島情勢も大きな動きはなく、一触即発状態から、時間が解決してくれる状態に潮目が変わりつつある。まあ、この気候のよう、何ごともなく晴天であり続けることが良いことであるが。
 あまりにも好天すぎて、早くも熱中症注意なんて言われている。朝晩の気温差がまだまだ大きいので、路上に居る限り大丈夫であると思われるが、昼間、激しく動き、汗でびっしょりと云う生活をしている仲間は、とにかく直射日光には気をつけた方が良い。帽子を被るなり、タオルを巻くなり、農作業と同じ注意が必要である。体力を使う仕事をしている仲間は、とにかく栄養をつける。筋肉を使えば、夜はどこでも良く眠れる。冬場のように神経質になることはない。良い気候である。
 最近、地方からの便りがないじゃないかと心配をしてくれる仲間も居るようで、嬉しい限りであるが、今年も長野や新潟での自然を相手にする活動を既に開始している。人を相手にしたり、役所を相手にしたりすると、それはそれで疲れるものである。金勘定や消費ばかり考えず、何かを創る、生産したりするのは、結構本源的で良い働き方なのではないかと思うのである。まあ、そこは生き方の問題なので、無理強いはしないが、新潟からの便りが久しぶりに届いたので、そんなことも考えながらお読み下さい。

● 新宿農場「越後いろりん村」便り

  越後いろりん村の春は遅い。長い冬を過ぎて、半年ぶりの便りとなってしまい恐縮です。昨年12月から雪にうずもれて、この冬の最高積雪は3メートル20センチ。そんな雪も4月ともなればグングン消えて、今度は爆発するような木々の新緑に包まれる。
 いろりん村はようやく冬眠から目覚める頃となりました。さて、昨年は宿泊小屋の改修工事でようやくテント暮らしから脱却できた。今年のテーマは「そこで何をするか、何が出来るのか」でありましょう。そういうとすぐに成果を求められがちですが、そうではありません。いろりん村では生きること、暮らすこと自体が成果。さらにそれが楽しけりゃ、それこそが最大の成果です。自分で創る自分の暮らしは自分のものですから、他人からしのごの言われる筋合いではありません。いま現在の話題にあがっているのは炭焼き小屋作りと露天風呂作り、それと畑の開墾。すこしづつ野菜や山菜を作って、シェルターやオニパトで使ってもらえたら嬉しいなぁ、と考えています。
 本年第一隊目は明日8日朝8時高田馬場事務所出発予定。参加希望者は体一つで登場してくれれば大丈夫。嘘みたいだがお金もいらない。11月まで毎月上旬の月曜日出発、4泊5日のいろりん村への旅にどうぞご参加下さい。お問い合わせは新宿連絡会または「もーぞー屋」まで   

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なんとかなる

 じめじめ暑くなると、衛生面でも注意が必要。
着替えをして、 シャワーを浴び、すっきりして日々を過ごそう。

 仲間たち。
 緑まばゆい季節になったは良いが、夏日などが時たまやって来て、季節と共に生きている人々の感覚を狂わしてしまう。しかし、今は5月半ば、沖縄では梅雨にそろそろ入り、あとひと月もすれば、関東も梅雨入りの頃である。気温は20度あたりがこの季節の東京の平均気温。そんなことも、もう一度復唱しておこう。
 それはさておき、こんな陽気なので、気温差が激しい。気温差が大きいと、おのずと血圧であるとか、心臓であるとかに負担がかかる。高齢者や血圧の高めの仲間などは、とりわけ注意が必要である。今週はだいぶ安定するようであるが、これから、「じめじめ」と「夏日」が交差する頃となると、同じような状態になる。雨の日の夜は意外とひんやりとする。衣類や毛布などの装備と調整も一苦労である。しっかりと己の身体を守っていって欲しい。隣の区の都立公園でも仲間が亡くなったとの報がある。隠れていた病気が出てしまう頃でもある。無理をせず、今自分が置かれている「場所」をしっかりと見つめ、可能であれば対処するようにしよう。自分でままならない時は、役所でも「とまりぎ」でも、相談に行ってみよう。
 連休も終り、国会も終盤にさしかかり、色々な法律が成立する頃ともなった。俺らが求めている「ホームレス自立支援法」の再延長問題も、ようやく動きが出てきた。9日に公明党の政務調査会は、8月の法の失効前に有効期限を10年間延長する案を了承。続いて、11日に自民党の厚生労働部会も10年延長案を了承、今国会に提出し、会期中に成立を図る方針が確定されたとの事である。産経新聞の取材によれば、民進など野党も賛同する見通しとの事、つまりは、与野党含め、今国会中の成立の合意と環境作りが出来つつあるようである。
 これも、大阪や新宿の仲間、全国の支援団体が声をあげた、ひとつの成果でもある。法律が再延長されれば、国の責務として、仲間の自立支援の施策を実施する枠組みは残るし、国が梯を外すこともなくなる。地方自治体も、国の施策ならばと、何もしない訳にはいかない。国や行政から放置され、無視されることが、俺らの世界にどれだけ悪影響を与えるかを、俺らは知っているからこそ、この動きを歓迎し、あとは、順当に延長案が成立するよう静かに見守って行きたい。
 法律が失効するのか、延長するのか、不安定な時期の中、知事が変わって、この問題の管轄である東京都福祉保健局の人事も変わって、大改革と言いながら、何をどう変えていくのかのビジョンもない中、この問題も都庁的には宙に浮いてしまって、無方針状態のようでもある。そこに活を入れるためにも、法律の再延長が、都にとって起爆剤になれば良い。仲間の「屋根と仕事」に向け、対策を中途半端にしたままオリンピックを迎えるのか、それとも、ある程度の対策を推し進めながらオリンピックを迎えるのか、そんなことが東京都的には課題になることを自覚すべきであろう。   

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春から初夏へ

 体感的には初夏であるが、暦はまだ5月。これから梅雨があり、 蒸し暑さがありとなります。
健康にはとりわけ留意を。

 仲間たち。
 もうすでに初夏から夏の陽気である。このまま平年より気温が高いまま、梅雨から盛夏へと突き進むとなるとゲンナリしてしまうが、これもここ数年の傾向であるだけ、今年の夏はまたしても長期戦で考えておいた方が良いのであろう。
 熱中症対策やらの健康管理
、衛生管理やら、害虫対策やら夏場の路上で必要なことは、もうかなり意識をしておかないと何かとおかしな事にもなるので心構えをしておこう。  これからの季節は、汗をかき、体力をいつもより余計に使う。蒸し暑さが強まり、不快指数などが上がると尚更である。現場仕事などではとりわけ身体が消耗される。消耗されたら、それをある程度補わないと、次の日にはぶっ倒れる。適度な栄養補給と、適度な睡眠などが大事となるが、路上だとなかなかそれがままならない。暑いからと飲料水をわざわざ買ってガブガブ飲んでいれば財布の小金も少なくなり、飯にまでまわらない時もある。そう云うおかしな循環にならないよう、お金の使い方などにも気をつけておかねばならない。お酒も好きな人にとっては大事かも知れないが、栄養はあまりつかないのと、アルコールの利尿作用によって水分が失われてしまうので、適度に嗜む程度にしておいた方が良いだろう。深酒をした次の日が炎天下なら、これは仕事にすらならない。
 とにかく、極度な体力消耗は避ける。現場仕事をしながら路上と云うのは、間違いなく身体が休まらないので、シェルターなり、自立支援ホームなり、そのような対策もあるので、まずは相談をしてもらいたい。仕事は単発よりも、長くやらなければ生活を凌ぐ稼ぎにはならない。制度を利用し、アパートなり、身体が落ち着ける場所を確保するのも一つの方法でもある。
 公園なりで休んでいても、害虫やら、何やらで皮膚関連の病気にかかってしまう仲間もこれからの時期は多くなる。デング熱騒動のような状態がいつ起こるとも限らないから、蚊ひとつとっても気をつけるに越したことはない。その他、気温の変化で血圧がおかしくなったりと、病気はあちこちからやって来る。健康管理と衛生管理を常日ごろ意識する、ちと、自分ではもう限界と考えたら、福祉なりに相談をしてみる、そうしていかないとなかなか夏場の問題は解決しないだろう。
 この時期になると、結核検診であるが、新宿保健所による恒例の検診会は、7月の5日、6日の二日間、新宿福祉事務所前での開催になるようであるが、これはちと先の話で、正式に決まったら、また、ご案内をしたいと思う。
 連絡会のシャワーサービスも引き続き実施しているので、じめじめしている時には、さっぱりとしてみるのも良いかも知れない。病気もそうだが、気持ちが萎えてしまうと、なかなか厳しい。気分転換は、自分で何かと動いていかないとないものだから。    

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夏日に惑う

 「異常天候早期警戒情報」が発令中となります。
またしても季節外れの夏日になりそうなので、熱中症にはくれぐれもご注意を。

 仲間たち。
 相変わらず平年よりも高い気温、曇っていても、雨が降っても蒸し暑くもなり、もう梅雨時期の気候である。
 近年異常気象に慣れてしまっているので、そんな事は気にもしたくはないのであるが、何と気象庁が「異常天候早期警戒情報」(5月30日から6月8日まで)を関東から北海道に至るまで異常天候に注意するよう発表しているので、これはこの時期としては、よほど異常なことなのであろう。自然を相手に営みを続けている人々は、こう云う警戒情報にはとても敏感で、今回の情報は農作物の管理であるとか、そんな所に直結するのであるが、一般の生活者は、とにかく熱中症に注意しようと、と云う話になる。ここのところ蒸し暑さ系がかなり出て来たので、高齢者、病弱者の室内での熱中症も考えられるので、福祉をとって施設やアパートにいるからと安心せず、休む時は風通しを良くするであるとか、クーラーの使用もそろそろ考えておいた方が良いかも知れない。屋外の場合は、とにかく直射日光の中で歩き回らない。なるべく日陰で風通しの良い場所で休む。汗をかいたら、塩分、水分の補給をしっかりとやる。そんなところを注意ながら異常気象を乗り切りたい。
 アパートと云えば、先日、民法が改正され、解約時の敷金は、原則、全額返還するよう、そんな改正がなされたとのことである。店子のことを考えない大家や不動産屋が東京では多く、貧乏人はそんな連中の餌食になるのであるが、トラブルの多かった敷金問題が整理されるのは、店子の立場の人々にとっては良いことである。同じ都民と言っても、土地を持っているか、否かで、立場が大きく変わる。そう云うところまで問題意識があれば良いのであるが、苦労がまるでないような人、東京の不動産事情を知らない人が知事になってしまうと、意外と、ここは忘れ去れてしまう。
 その東京都、今年1月の路上生活者概数調査の結果を、先日、発表した。合計は都内1397名で、増減で云えば、都心部はマイナス23名でほぼ変わらず、国河川がマイナス58名と云う数字である。国河川の下げ幅の根拠が良く分からないが、少なくともここは東京都の主体的努力の結果とはあまり思えない。ちなみに新宿区は3桁復活を果たし、プラス29名の126名である。まあ、これは多くの人が集まる新宿の特性だけに仕方がない。また、独自対策をようやく開始し始めた渋谷区がマイナス24名と、対策を積極的に進めているところでは確実に固定層は減っているようである。まあ、河川敷もそうであるが、長期高齢化の中、かなりの自然減もあるようなので、一概には言えないが、言えるのは、この一年で全体として大きな変動はなかったことであろう。まあ、ここは、「ホームレス自立支援法」をしっかりと延長してもらい、東京都には本腰を入れてもらうしかない。
 いずれにせよ、熱中症には気をつけて。
    

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梅雨入り前

 これから蒸し暑さが増します。熱中症にはくれぐれもご注意を。
たまにはシャワーでも浴びて、さっぱりと。

 仲間たち。
 夏日が続き、過ごしやすい季節は、しばらく絶望的である。今週後半からは雨が多くなり、どうやら梅雨に入りそうな気配でもある。夏の雨は涼しくならず、蒸し暑さを呼び起こし、不快指数をぐんと上げてしまう。そんなこんなで、暮らしは色々と大変である。こうなると、工夫の仕方がかなり限られてしまうが、お天道様に文句を言っても始まらない、耐える時はとにかく耐えるで、やっていくしかない。
 熱中症にはとにかく気をつけていこう。爽やかな自然の暑さであれば、熱中症はあまり起こらないのであるが、蒸し蒸しとした人口的な気候の東京では、かなりの危険性がある。直射日光を長時間浴びない。そんな時は帽子を被るか、タオルで頭をまくなど、頭を防御する。蒸し暑い時は、出来るだけ風通しの良い所を見つけて、身体を休ませる。黙っていても汗はかくが、発汗が多いと水分、塩分が身体から抜けてしまう。汗をかいた分だけ、水分、塩分を補給する。塩飴をポケットの中に入れておいて、あまりにも汗をかいたなと思う時に、一粒舐めるだけでもかなり違う。部屋でもどこでも夏場の閉めっきりの空間は駄目。扇風機で風通しを良くするなり、クーラーを入れるなりしておかないと、ケースワーカーが訪問したら亡くなっていたなんて云う、よくあるケースになってしまう。これから福祉を受ける仲間も、移り住む場所が風通しが良いか、もしくはクーラーがあるかなど、住環境の部分をしっかり確認しておいた方が良いだろう。屋根があればどこでも良いと云う訳ではない。どう云う施設、どう云うアパート、どう云う団地なのかと云うことが問題なのである。そこの入り口を間違えると、何だかんだとトラブルの元となる。
 前の知事時代に東京都福祉保健局が企画し、都区共同での「モデル事業」に格上げされた、どちらかと云えば「保護」の色彩の強い「借上げアパート」事業も今年度から開始されているようだ。
 現物支給生活保護施設の代わりに、現物支給アパートを配置したような構造で、どうなるものか分からないが、こちらは申し込み制でなく、巡回相談刈り込み方式、かつ戸数もほんのわずかでしかないので、あまり対策の選択肢が増えたような感はないだろう。
 企画段階で連絡会も提案を色々としたものであるが、そのほとんどは見事に採用されず、役人ベースの事業となるようであるが、いつ来るとも分からない巡回相談員(どんな人間なのか知らないが)に声をかけられたら、話だけでも聞いても良いかも知れない。まあ、役所が「福祉手配師」の真似をするのもいかがなものかとも思うが、「さいたま」の方には持っていかれないようなので、その点だけはお間違えのないように。
 このような中途半端な新規事業をやるよりも、今ある事業を拡充させた方がよほど当事者のためになるのではないかと思うのであるが、迷走し続けている東京都福祉保健局の今後はいかに?
 暑い最中の不快指数はますます増す。   

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今年の梅雨は

 梅雨入り後、気温の高低差が激しくなっています。
高血圧の仲間はそんなことにも気をつけ、健康維持を。

 仲間たち。
 関東甲信越地域もほぼ平年通りに梅雨に入った。その後の夏日などもあり、雨量は今のところさほど多くなく、実感はあまりないが、これから曇りや雨の日が多くなるだろう。まあ、それでも蒸し暑さだけは、かなりのものとなりそうなので、雨の日の過ごし方は、それぞれ最善の方法を考えた方が良いであろう。

 訃報である。  古くから連絡会活動に参加をしてくれていた坂本さんが、7日早朝、入院先の病棟で亡くなられた。享年68歳、入院前まで、戸山公園のおにぎり配りやパトロールを担ってくれていた。最近の体調はあまり良くなく、病院に向かうも、即入院。肝硬変の末期で、肝臓癌に移行していたようである。その後、すぐ疲れたように昏睡状態となり、10日ばかり眠り続け、誰の呼びかけにも応えず、目覚めることなく、そのまま逝ってしまった。  本当にこれまで、ありがとうございました。また、お疲れさまでした。無念追悼……。

 アルコールを好む人は、量などを意識しないと、肝硬変のリスクは高まる。そして、「自分のことより他人のこと」と云う性格の人は、おうおうにして自分の病気への自覚が遅くなる。50歳を過ぎたら、どこかしら悪くなるのであるから、一端立ち止まって、生活全般を問いなおす必要があるのであるが、運悪く、その時、それどころじゃないと云う場合は、そんなことも見過ごされてしまう。まあ、それもその人の人生ではあるが、出来れば、どこかでしっかりと立ち止まってもらいたいものである。

 さて、悲しいことばかりではない。俺らの法律の件はどうしたかと云うと、今月2日に衆議院厚生労働委員会で10年再延長の法案が提案され、全会一致で採択、8日の衆議院本会議で、同じく全会一致で採択。これにて無事、参議院に送ることが出来た。後は参議院で同じく採択されれば良いのであるが、会期末まであまり時間がない。何とか、どさくさ紛れの中、この法案をねじ込んで頂ければ、無事に成立となる予定である。そうなれば、8月の自立支援法の失効はなくなり、ホームレス自立支援策が引き続き継続することとなる。
 これはこれで一段落にし、次なるステージを早く見渡していきたいものである。
 まあ、梅雨時と云え、色々とあるものであるが、この時期は健康面、衛生面での注意をしっかりとしていきたいものである。連絡会のシャワーサービスや衣類配布は引き続きやっているので、活用してもらいたい。新宿保健所ではこれから結核検診なども予定されいているので、夏場の病気への対応も考えておこう。
 この雨は涙雨かと思い空を見上げても、そこには暗い色の雲が広がるだけの季節である。       

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紫陽花咲いて

 「ホームレス自立支援法」の10年の再延長が決まりました。
ご支援、ご協力ありがとうございました。

 仲間たち。
 梅雨には入っており、あじさいも咲いて来て、雨も降ることはあるのであるが、あまり梅雨らしくない。そんな傾向を「小雨の梅雨」と言うそうであるが、雨もあまり降らないと、水不足やら、農作物への影響やら、乾燥して火事が増えるであるとか、色々と問題でもある。東京も、今週はちょぼちょぼ雨は降るようであるが、全体的には曇り続き。となると、蒸し暑さは相変わらずで、何かと不快指数は高まり、こちらは健康問題に直結もする。
 熱中症の被害はもう各地で出ている。運動した後、汗を流した後、水分、塩分補給をすぐにしないと、日陰でも、風通しが良くても、意識が朦朧とすることがある。これが熱中症の初期症状みたいなもので、悪くするとそのままぐったりとしてしまう。血行が良くなったり、悪くなったりと、大きく変動するのもこの時期であり、代謝の良い人、悪い人、それぞれが、それぞれに応じた体調維持法を作っておかないと、これからの暑さには勝てなくなってしまう。くれぐれも気をつけ、子供ではないので、あまり無理をせず、やっていこう。
 さて、ホームレスの自立支援を担う全国の支援団体や自治体、そして大阪や新宿の仲間が中心になって要望を続けていた「ホームレス自立支援法」の再延長法案が、8日、参議院本会議にて全会一致(反対意見なし)で採決され、これにて、晴れて10年の再延長が正式に確定した。まあ、どうなることやらと思っていたが、院内集会への全国の仲間の参加など、当事者の声がそこそこ反映され、大きな力になったと思われる。仲間のご協力、感謝であります。
 これにて法律の8月の失効はなくなり、国の基本方針も堅持され、各自治体の対策もまた大きな変更もなく、今まで通りの施策が計画的に実施されることとなった。なによりも自立支援センターが存続されることが、今後のオリンピック後の失業問題などが予見される東京においては大きなことで、再路上化を防ぐ機能としても、シェルターやセンターは大きな意味を持つことになるだろう。今以上に路上に暮さざるを得ない人々を増やさないこと。その担保がこの法律でもあり、国の法律にすることにより、一局集中もある程度は防げる。などなど、社会政策として色々な意味がある法律なのであるが、そんなことを考えているのは一部の人だけ。都知事をはじめ、見てくれだけのホームレスしか関心がなく、それをどうしたこうしたと、近視眼的な対応しかとらないものであるが、まあ、そうならないためにも、この法律の趣旨をしっかりと認識し、実行し、そして広めていきたいものである。
 何かがすぐには変わることはないが、変化はじりじりと起こってくるし、自分がその場から変わっていこうと思えば、意外と変われることもある。
 自分の希望と意思。これが大事であり、それを社会が支えていければ、路上生活をしなくても良い社会に自ずからなるものである、なんてのは理想論ではあるが。   

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梅雨なのか

 新宿保健所による「無料結核検診会」が7月5日(水)、6日(木)、 福祉事務所前の駐車場であります。
こぞって健康管理を。

 仲間たち。
 大雨の日があったと思ったら、またまた夏日が戻って来たり、曇っていても蒸し暑かったりと、猫の目のようころころ天気が変わる、おかしな梅雨である。予報が変わるのも、梅雨前線の位置が大陸からの気圧に影響され、上がったり、下がったりして安定していないからなのであろう。
 関東では、水がめの貯水量がそろそろ気になる頃であるが、果たしてどうなるか。予報では今週も曇りがちの天気が多く、雨も平年並には降るとのことであるが、こちらもどうなることやらである。
 暑いのは基本になっているのであるが、雨などが降ると、朝、昼の気温差がかなり大きくなってしまう。朝など、ちと肌寒いなんて日もあったりする。衣を全部夏仕様に変えてしまうと、風邪を引いたりもする。そこら辺の調整は、古い仲間は自ずと分かっているであろうが、新規の仲間は気をつけてもらいたい。季節から身を守ったり、季節を利用したりするのは、自分の知恵である。見様見まねでいるよりも、自分で色々と、自分なりの暮しを作り出すしかない。
 まだ、比較的湿度は低いので良いのであるが、これから湿度が高くなると、結構厳しくもなる。汗もかくし、黴も生えるし、生ものは腐るし、害虫もうろうろする。衛生面の悪化は、それこそ、結核菌などが滞在する宜しくない環境を作り出してしまう。結核対策なんてものは、そこら辺から変えて行かなければならないのであるが、人の生活にはなかなか立ち入れないので、結核に感染しているか否かをレントゲンで確認する検診が中心となり、どんな生活をしていようとも、数打てば当たるで、年に一回の検診は、かなり義務づけられている。基本無料なので、それで、安心感が持てれば良いのかも知れないし、結核の患者を引き当てたら、患者も社会も共に幸運と、なんだか宝くじのようであるが、まあ、そんなものである。
 そんな訳で、新宿保健所では来月5日(水)と6日(木)、花園神社裏の福祉事務所前の駐車場で、毎年恒例の「レントゲン検診会」を、両日とも、朝9時から3時半までの間、実施する。今年一度も胸部レントゲンを受けていない仲間は、これまた恒例であるが、受けておこう。野宿していても、施設に入っていても、仕事をしていても、生活保護を受けていても、外国籍の人でも、立場はあまり関係ない。受診の機会を増やすことで、予防をするのであるから、誰でも、名前を書くだけで受診が可能である。ホームレス自立支援法の延長が決まったので、この検診会もこれから毎年行えることとなった。新宿では、年に一度、受診するのが慣わしでもあるので、自分のため、そして街の公衆衛生のため、新しい仲間も参加することとしよう。
 衛生面と云えば、着るものに気をつかうこと、寝床をなるだけ清潔にすること、汗をかいたらシャワーを浴びたりして身体をさっぱりとさせることである。
 こちらのサービスも活用し、出来るだけ快適に。
  

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明けたのか

 7月5日(水)、6日(木)「無料結核検診会」があります。
今度の日曜日は高田馬場事務所で鍼灸相談会も有り。

 仲間たち。
 まあ、まあ、それなりに梅雨らしい天気であったが、今週はそうもいかないようである。気象庁から「異常天候早期警戒情報」が4日から13日まで関東、東北、北海道に発令された。これは、平均気温よりも「かなり高い」の確率が30%以上であると出されるのであるが、前回も的中しているので、民間の気象会社も右にならえで、また、テレビやラジオも熱中症注意を広範に呼びかけている。どのくらいの気温かと云えば、33度と、近年の8月の猛暑日に比べれば若干低いものの、ポイントは、それが一日でなく連日続くことである。
 季節外れの気温差は生活のリズムを崩すこともあり、色々と影響が出る。血圧も心拍も安定しているのが良いのであるが、こう云う気候は、安定どころか、トラブルやストレスが多い。ちょっとしたことで体内がパニックになってしまい、制御不能なんてことにならないよう、日々の生活に対しての覚悟をしっかりともっていこう。そして、リスク管理。慌ててみても、騒いで見てもどうにもならない時はどうにもならない。自分の持病に合わせて、こうなった時はこうすると云う、自分の健康管理の方程式を持つ。それは、薬でも良いし、安静タイムでも良い。そう云うことを考えておかないと、この夏は無事に乗り切れないこともある。備えあれば憂いなしである。自分で良く分からないと云う仲間は、東京には医者や医療従事者はいっぱいいるのであるから、いろいろな機会を利用して話をするのが良いと思う。
 結核検診会が水曜日と木曜日に新宿福祉事務所、「とまりぎ」の前の駐車場である。ここにも医療関係者が集まることになる。結核の有無も大事であるが、ちょっとした健康に関する会話も大事になってくる。よく病院の検査結果が怖くて行かれないなんて人が居るが、これはちょっと憶病者である。病気なんてのは、誰でもなるのであるから、治療するかしないかは別として、それを正確に確認するのは必要ではないかと思うのである。知らなくて良いことはたくさんあるが、自分の病気のことは知るべきであろう。確かに検査はお金がかかるが、結核検診のように無料検診もあるし、保険制度や医療扶助で賄える検査も多くある。調子の悪い仲間や、健康不安のある仲間は、結核検診からスタートして、無事にクリアしたら、別の検査と進んでも良い。
 腰やら神経やらも傷んだりもする。現場で働き続けて来た人々にとっては腰痛の悩みは人生後半の大きな課題であったりもする。神経も季節の変わり目で症状は変わる。今度の日曜日は鍼灸相談会が高田馬場事務所であるので、こちらも、専門家に聞いてみたり、相談したりするのも、何かを変える一歩になるかも知れない。受付は10時から3時までであるが、昼からの時間は結構空いていたりもするので、ご活用を。もちろん、こちらも無料である。
 そして、くれぐれも熱中症にはご注意を。
  

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早い夏

 もはや夏日続出。文句を言うのではなく、早くから夏場に慣れ、この季節の生活を作り出していこう。
こと、健康問題には要注意。

 仲間たち。
 九州では梅雨前線による豪雨被害が各所で起き、亡くなる方も多く出ている。お見舞い申し上げたい。
 関東の方は、雨が少なく、このままでいくと都心部は水不足になりそうである。早すぎる台風直撃もそうであるが、近年の異常気象は、こと極端に走り続けているようだ。
 東京は、梅雨の最中であることを忘れてしまう程の夏日の連続。それが当面は続く予報である。熱中症には充分、気をつかっていこう。
 先日の新宿保健所の結核検診会には、健康意識の高まりか、暑い中でも多くの仲間が受診をしてくれた。御苦労さまでした。何でもない仲間はひと安心で、引き続き身体を大事にし、定期的に血圧測定をするなど、健康への注意を払い続けてもらいたいものである。
 さて、先日、都議選があり小池新党が多数を占め、小池都政が盤石なものになった。良い面、悪い面はあるとは思うが、今後の動向は要注意でもある。
 政治評論はさておき、今回は、新潟からお便りが来たので、こちらで、お楽しみ下さい。

● 新宿農場「越後いろりん村」便り

  梅雨時の越後いろりん村は忙しい。
 全ての植物が一斉にフル回転で育ち始めるからね。
 ご近所農家は田植えに大忙しだし、いろりん村でも先月は畑にジャガイモを植えたり、何種類かの野菜の種もまいた。でも育つのは野菜や稲だけじゃない。雑草も全力で成長してくる。そこらじゅうであっという間に草が膝くらいまで伸びてきた。除草剤は使いたくないので、ひたすら草刈機か鎌で刈る。放っておいたら小屋もトイレも畑も草に埋もれてしまう勢いだ。他にも薪も割らなきゃならないし、割った薪は濡れないように軒下に積み上げなきゃならん。ここはガスはないので、薪がなければご飯も炊けぬ。電気も無いけど、ここは仲間が太陽光パネルと照明を持って来てくれたのでだいぶ快適になった。昨年は山菜を摂って「シェルター(馬場ハウス)」に提供してみたが、あまりうまくいかないので今年は一休み。でもその分の時間で畑作りや小屋作りが着々と進んでいる。宿泊小屋の入り口には杉皮で葺いた洒落た庇が付いて、その先にシートを張った空間ができた。そこに椅子とテーブルを置いて、夏だけのオープンエアーのダイニングになった。雨に打たれながらのテント暮らしだった昨年と比べたら大した進歩だなぁ。
 そこで議論した結果、この夏は主に宿泊小屋の茅葺屋根化にとり掛かることにした。七月にそのための下準備作業。八月に既存のトタン屋根をはがして茅葺屋根にする大工事をする。茅葺屋根のメリットは沢山ある。第一に囲炉裏の煙がうまく逃げてくれて室内が快適になる。そして天井裏の空間が広くなって物置になる。さらに冬の管理が楽になり積雪期の利用がし易くなる。などだ。ますます面白くなるぞ。
  

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長い夏

 連日の猛暑、御苦労さまです。
とにもかくにも体力温存、 熱中症にはくれぐれもご注意を。

 仲間たち。
 改めて言うまでもなく、猛暑である。高温注意情報も連日のように出ている。当分はこんな感じで、もしかすると谷間もなく、お盆の時期まで突っ走りそうな感じである。雨が降ったとしても、おそらくゲリラ豪雨的な雨で、今年は、とてもやっかいな夏のようである。
 熱中症で倒れる人々が相次いでいる。けれど、夏はまだ序の口で、これからどこまで広がるのかも分からない。屋内外を問わず気をつけていくことである。
 まだ、幸いなことに熱帯夜のラインはぎりぎりで、日が落ちて、風でも吹いてくれれば、快適な夜もある。今後熱帯夜が増えると、もともと少ない睡眠が、更に取れなくなるので、今のうち、身体を休め、寝れる時は寝、体力を温存させた方が良いであろう。生活を全般的に夏型に変え、慌てず、騒がず、ストレスを極力溜めないことも、暑さ対策であったりもする。
 しかしながら、現場で働くなど、身体をそうそう休ませることができない仲間も多いだろう。これもまた生活のためには仕方がないので、しっかりとした対策を取るようにしよう。この時期は汗をかいても快適にはならない。水分と塩分がどんどん身体から発せられ、補給をしないと脱水症状を引き起こす。そうすると、血圧が急激に低下し、めまい、立ちくらみなどが起き、倒れてしまうこともある。熱中症対策で、とにかく、水分と塩分と言われるのは、そう云うことである。
 しかし、水分補給をしているつもりで、脱水症状になってしまうのが、ビールなどアルコール類、そして、カフェインの多く含まれるコーヒーやお茶も利尿作用が高いので、結果的に水分補給にはならない。これらは嗜好品なので、飲むなとは言わないが、水分補給を目的にはならないと云うことである。
 次に塩分補給。血圧に異常が見られない仲間は塩をなめたりしても、あまり気にすることはないが、高血圧の人は、自分の塩分濃度を基準にして、排出した分を補給するのがベストと言われている。が、そんなことは、入院していなければ、まず不可能である。だからと言って、塩分を補給せずに水ばかりを飲んでも、下痢になって、脱水症状と、逆効果になる。そんな人は、「経口保水液」(最近は「オーエスワン」と云う名で市販されている)を適量飲むのが良いとされている。スポーツドリンク系でも大差はないとは思うが、要は「水と塩分」を同時に補給し、身体に吸収し易くすべし、さすれば過度な摂取は防ぎやすい、と言うことのようである。
 夏場は連絡会は「塩飴類」を持って回っているが、高血圧の仲間は、それを水を入れたペットボトルで溶かし、常備しておいて、汗を書いた時にチビチビ飲むのが良いと思われる。
 熱中症一つとっても、対策はなかなか大変であるが、こればかりは、生きる知恵を皆で培っていくしかない。今年の夏はやけに長そうなので。
  

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今がピーク

 この季節、暑さに身体を慣らしていくのが肝要で、文句を言っても寒くはならない。
暑さを前提に生活を組み立てよう。

 仲間たち。
 連日の猛烈な暑さのおかげで、もう身体が慣れている頃だと思う。
 今年は、いつもより早めに夏日が始まったので、長い夏となりそうである。夏場の健康管理はちと難しいものとなりそうでもある。
 週間予報も、一ヶ月予報も、気温は平年よりも高めであるが、今がピークのようなので、もう少しの辛抱であったりもする。
 しかし、過酷な季節と云うものは、備えされちゃんとしていれば、意外とあっさり過ぎてしまうものなので、なんとか余裕で過ごしていきたいものである。
 暑さばかりに気をとられていると、入道雲を見わすれたりもする。先日のゲリラ豪雨のような夕立も、これからあるやも知れないので、雨対策も忘れないようにしておこう。
 また、これほど騒がれているので、熱中症対策はある程度しているとは思うが、とりわけ現場仕事をしている仲間や、炎天下の中で動かねばならない時などは、引き続き特段の注意が必要である。今年の熱中症患者は全国で急増中で、おそらく記録に残る数にのぼると予想されている。
 それ以外でも皮膚関連の病気であるとか、食中毒であるとか、夏風邪が長引いていたら、実は結核であったとか、この季節特有の病気は巷では溢れ返っている。
 病気にかかってしまったら、これは医者で診てもらうのが一番であるが、病気にかからないよう予防をしていくのは、これは一人ひとりの自覚である。路上の夏場は特に衛生面で注目されてしまうのであるが、可能な限り衣服や持ち物、そして寝床を清潔を保つと云う日々の暮らしの中での努力を惜しむと、自分に悪いことが降りかかってしまうのが現実である。
 もちろん連絡会では衣類を配ったり、シャワーサービスを実施したりと側面支援は惜しまないし、役所の方でも同様のサービスをしてくれたりする。そんなのも利用し、大変であろうが、自分なりの予防の努力をしながら、大きな病気にならないよう気をつけていくようにしよう。
 また、体力の温存が夏場の基本である。熱帯夜ともなれば路上とて寝苦しい。そうでなくとも寝場所は限られてしまうので、充分な睡眠が常に取れない。睡眠不足が重なれば、疲れやすくなり、その分病魔が忍び込む。そういう悪循環にはまらないよう、何となく「だるい」「調子が悪い」時は、念のため役所を通して病院に行き、緊急宿泊など泊まれる場所を確保してもらった方が良いかも知れない。生活保護ではない仕組みも新宿区は多くもっているので、ちょっとした健康回復のために利用してみるのも、活用法である。
 まあ、今が暑さのピークだと思い、何とか辛抱を重ね、小さな秋を見つけていこう。
    

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残暑見舞い

 湿度の高い「じめじめ系」の暑さが、東京の夏の主流です。
風通しの良いところに長く居て、熱中症を避けよう。

 仲間たち。
 台風もあちこちで発生してきたので、盛夏から晩夏への気候の変化が気圧図では少しだけ見てとれる。
 最近曇りがちで青空がないが、たまには空を見上げて、季節を感じるのも良いのかも知れない。
 夏場の健康対策は語り尽くされた感があるので、今号は、東京よりちとは涼しいと思われる新潟からのお便りで涼をお取り下さい。ちなみに、新潟からの収穫物は少ないものの、長野からは、玉葱、じゃがいも、がそれなりに豊作で、皆で収穫し、馬場ハウスの「おじさん食堂」で使ったりしております。おにぎりの具にも長野産が入っていたりもして、まあ、これは連絡会外伝のような話題であるが、越後、信州との関係は、単に「貰う」だけの関係ではなく、「自給自足」「地域興し」の域に至っております。

● 新宿農場「越後いろりん村」便り

 いろりん村に一瞬の夏がきた。
 梅雨が明けるのが七月下旬。八月のお盆となればススキの穂が出て秋風が吹く奥越後のいろりん村である。
 短い夏を精いっぱい汗をかいて楽しもうと思う。
 どんなに暑いといっても木陰に入れば、田んぼを渡ってくる心地いい風が肌をなでるし、夜になれば驚くほど涼しいからありがたい。先月は畑仕事に汗を流して、夕方になったら温泉行って、小さな宿泊小屋の前に出したテーブルで一杯のビールを飲めば、蛍が飛んできて膝に止まった。耕作放棄されて荒れ果てた畑を昨年から草を刈っていたので、今年は小さな段々畑を開墾した。トラクターや耕運機ならあっと言う間に出来ちゃうだろうけど、いろりん村では手を使って鍬をふるってやる。大変だし時間もかかる。でも、そうだからこそ畑が出来た時が嬉しい、楽しい。昨年秋に植えたニンニクを掘り起こしたら立派な姿に育っていた。シソも一気に増えてきたし、ミョウガも出てきた。ジャガイモ、にんじん、サトイモもどうにか育っている。山椒の木も育っているけど、これはまだ数年かかるかな。
 そういえば去年植えたニラはどうなったかと思ったら、雑草と一緒に刈られちゃって見つからない。これもまた来年の楽しみとしよう。そんな調子だから、なかなか東京の野宿の仲間に届ける食材は出来ないでいる。でもね、世の中みんな効率ばかり考えて、一番大切な楽しみを見失っちゃってるんじゃないか。何かっていうとコストがどうの、スピードがなんのとか言ってさ。それも大切だろうけど、それだけじゃないことだっていっぱいあるだろうと思うわけさ。
 さあ来月は小屋の茅葺屋根工事だ。日本中で茅葺屋根はどんどん減ってしまって、今や観光地のそば屋か文化財くらいしかないぞ。屋根なんてトタンが一番簡単で丈夫で安価で、それで結果としてこの国の農村風景は味気なくなっちまったんじゃないか。俺らは金は無いけど時間はある。金じゃ買えない楽しみを味わう時間があるってことは嬉しいね。
 金のないヒマ人よ来たれ!次回は8月7日(月)朝8時、新宿連絡会事務所前(高田馬場)出発です。
    

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これしきの夏

 年金受給資格10年への変更、8月1日から請求可能です。
心当たりのある高齢の仲間は、調べておいても良いかも。

 仲間たち。
 高温警戒情報が流されなかった東京の1週間であったが、代わりに西は酷暑、東は豪雨と、今ごろになって水不足がなんとか騒がれなくもなった。それもこれも、大型の台風が太平洋をうろついているからであるが、その台風も、下手すれば列島縦断コースで、今週前半は九州を中心に大荒れになりそうである。こちらへの影響はまだ分からぬが、とりあえず今の関東の予報では、曇りがちながら、平年並の気温で推移するようである。気温は上がらぬが、蒸し暑く、しかも天気がさっぱりしない。つまりは「不快指数」が上がる、嫌な夏模様である。
 もう一度酷暑が始まると、結構つらいものがあるが、まあ、台風が抜け、盆が過ぎるころには、気圧配置も多少は変わるであろうから、このまま夏が終焉する淡い期待でも抱いておこう。
 盆と言えば、路上で亡くなったり、連絡会に縁がある中で亡くなった仲間を供養するための祭壇は、今年も高田馬場連絡会事務所内に、10日から17日まで設けるので、思いのある仲間はシャワーサービスの時にでも、線香の一本でもあげてもらいたい。長くやっていると、亡くなった仲間の写真も沢山あるが、中には写真もなく、一人ひとりの心の中にしか残っていない仲間も居る。なにかの縁で知りあい、亡くなってしまった仲間の列は、連絡会の歴史そのものでもある。今いる仲間は、それでもしたたかに生き抜いていることを報告したら、きっと安心することであろう。
 夏が過ぎ、秋になり、社会保障上の大きな変化は、老齢年金の受給資格が25年から10年に短縮されたと云うことである。8月1日から受給請求が可能となり、実際の支給は秋以降とのことである。対象者の人々へは社会保険事務所から黄色い封筒が届くことになっているようであるが、これはあくまで、社会保険事務所が把握している住所に送られるので、その後住所が変わったけれども変更届けを出していないなどの場合は、請求書も届かないことになる。「10年ぐらいは掛けていたよなあ」と、思い、心配で仕方がない仲間は社会保険事務所に出向いて調べてもらうこととなる。しかし、その場合、問題になるのは、「身分証明書」である。旧住基カード、マイナンバーカード、免許証など、ここら辺が必要となり、また該当したとなると、銀行口座なども必要となる。これまた開設する時は「住所」「身分証明書」である。
 なので、まずは「身分証明書」、そして、「住所」である。可能であれば、「住所」は移しておいた方が良い。住所移動は自立支援センターでも、馬場ハウスでも、実際に住むことによって可能である。生活保護の場合は、「保護証明書」が出るので、「身分証明書」に準じた扱いとなる。
 まずは、そこから「準備」。そして、「確認」、「申請」になるだろう。もちろん、幾ら貰えるかは、幾ら、どれだけ掛けていたかで違うので、それは俺らに聞かれても、福祉事務所に聞かれても、答えは出ない。社会保険事務所で、こっそり聞いてもらいたい。
    

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晩夏へ

 突然の猛暑、突然の豪雨、突然の湿気など、猫の目天気にご用心。
お盆を過ぎれば夏も終り。気持ちの切り替えを。

 仲間たち。
 台風一過の猛烈な猛暑日には参ったが、一日経てば気温もぐんと低下、初秋のような落ち着いた気温となり、猫の目的な天気が、やはり今年はずっと続いているようである。
 今年の夏は過酷で長いと云うのが相場であったが、関東地方に関しては、夏らしい夏はとっくに過ぎてしまい、蒸し暑さは残るものの、平年並程度で何となく収まる気配でもある。
 お盆の時期も、気温はさほど上がらず、曇りの日や、雨の日が多く、すっきりとしない気候になりそうである。何だか梅雨が戻って来たような感もあるが、秋の長雨の頃が早めに来たと思えば、気分は楽になる。
 今週は、お盆休み期間ともなり、勤め人が少しは少なくなるので、ちょっとは静かになってもらいたいものであるが、反対に観光客がわんさかやって来るのが、最近の東京の傾向で、繁華街は逆に賑やかになってしまうようでもある。まあ、それを目当てに商売が成り立つこともあるので、悪い事ではないが、オリンピックまでこんな感じで、外国人観光客の多い東京に変わっていくのであろう。そもそも東京のお盆は旧暦が多いので、盆らしさと云うのは、そもそもこの時期、あまりないのであるが、遅れお盆の祭壇は、縁ある連絡会事務所に置いたので、田舎の墓に戻ろうにも戻れない仲間は、こちらの方に戻ってくるのであろう。木曜日まで祭壇はあるので、旧友を偲びたいと思う仲間は何かのついでにでも寄ってもらいたい。ちなみに、役所は盆休みはなし、連絡会も同じくなので、シャワーサービスなどは通常通りやっています。
 誤記の指摘が一点。先週のチラシに「社会保険事務所」と表記したのであるが、これは古い名称で、現在は「年金事務所」と云うのが正解とのことである。かつて、年金を払った、払わないなど、大きな問題になった頃、「社保庁」は「日本年金機構」に衣替えされ、それに伴い、「社会保険事務所」も「年金事務所」になったのだそうである。古い人間はどうしても慣れた名前で呼びたがるもので、大変失礼をしました。また、新宿の年金事務所の場所は昔の「ペアーレ新宿」で変わりはないようであるが、「ペアーレ」と云う名称も、これまた「社保庁」時代のもので、現在は使われていないとのことである。「大久保の新宿年金事務所」が正確なようである。
 先週のチラシを見ていない人は何のことかと思うだろうが、今月1日から年金受給資格が10年に変更となったとの文脈の中のお話である。「10年掛けていたって、たいして貰えないし、生活保護から引かれるだけだろ」と云う、現に福祉を貰っている仲間からの反応もあったが、これは、これからどう生きようとするかの問題で、たとえ「半福祉、半年金」になったとしても、「1/3福祉、1/3就労、1/3年金」になったとしても、全部福祉から貰うよりも、自分で何とかできる部分が多少でもあれば、「生かされている」と思う卑下した気持ちより、「生きよう」と云う能動的な気持ちに少しでも変われると思うのである。     

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終りの夏

 はっきりとしない、じめじめした陽気が続くようです。
熱中症だけでなく、他の生活習慣病にも、気を配ろう。

 仲間たち。
 暑いの暑くないの言うてるうちに、盆も過ぎ、暦は8月下旬。夏も終わり、子供たちが積み残した宿題に追われ、晩夏から初秋に入る頃でもある。
 関東、東北地方の長雨の影響で、海の家は散々であったり、スーパーの農作物の値段に、影響が出始めたり、色々な話題もあるが、それも極地的なもので、列島全体からすれば、暑い夏、普通の夏、豪雨被害の夏、長雨の夏が、散らばってしまった、まばら模様の夏姿になったようである。
 さて、東京では夏終盤はどうなるかであるが、相も変わらず、はっきりとせず、じめじめとした天気が続くようである。それでも気温は平年並程度まで戻るようなので、昼はじめじめ汗だくで、夜はちと寒いくらいの風が吹くと云う日もあるだろう。まあ、つまり、気温差が激しい、いつもの陽気に戻るだけである。冬支度にはちと早いが、例年、秋は短い。そんな頃を思い描いて、どうにか生活を組み立てる頃であろう。
 盆休みで新宿に戻って、のんびりしているなんて云う仲間にもここの所、ちらりほらりと居たもんであるが、盆明けはだいたい仕事に戻るとのことであった。現場仕事、飯場仕事の方は引き続き好調のようである。新しい職場に向かうのは今や身分証明云々がうるさく、煩わしい時代なので、「顔づけ」で仕事につながっていくのは、ある意味、正解である。それで、その仕事を全う出来るのであれば幸いである。ところが、その関係が何かの原因で途絶えてしまうと、路頭に迷うのは、これは、今も昔も変わらない。路頭に迷い続けると、身分証明すら、いつもまにか紛失し、自分が誰だかその内、分からなくもなる。最近、地方から東京に仕事を求めて来る仲間も多いようであるが、たった一人、誰も知りあいがいない中で仕事に就こうとすることは、結構大変なことでもある。けれど、それで負けてしまったら再起は遠のいてしまう。生活保護ではなく、仕事を探し、再起するためのシステムは「自立支援センター」に代表されるよう、東京では多くあり、色々なオプションを役所は持っている。一人で頑張って駄目な時は、役所に相談。しかも、ハローワークやら、怪しげな民間団体ではなく、福祉事務所で相談。新宿の場合は「とまりぎ」でも大丈夫。
 23区で受付している「自立支援センター」にせよ、新宿区の「自立支援ホーム」にせよ、住民票は置けるし、身分証明書を新規発行したり、再発行したりすることも、可能である。再就職先の業種を定めたら、技能講習などで資格も取得出来るし、仕事に就いたら転宅のため、お金を貯めることも出来る。もちろん、上手くいく保証はないし、福祉施設ではないので手取り足取りやってくれる訳ではなく、おせっかいな職員もいない。あくまで自主性とチャレンジ精神を重んじるのが、この種の施設の基本である。
 福祉だけでなく、そんなシステムも東京にはあるので、長期の仕事に戻れるのであれば早めに戻ろう。
    

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秋蝉の音

 まだまだ残暑は厳しいが、身体はもう慣れているのと、秋も近いので安心しよう。
これからは、気候の変動の方に気をつけていこう。

 仲間たち。
 なんだか、まだ残暑は厳しい。晴れてもいないのにじわりじわりと暑さが広がり、ムッとする大気に包まれる、都会特有の蒸し暑さである。風がない時は、表でも熱中症になってしまいそうな息苦しい日もある。気温の方は、秋の気圧になりつつあると、変動が大きく、どうも予報がし辛いようであるが、引き続き、急な暑さやら、急な豪雨やら、急な気温差やらに気をつけていくしかないであろう。
 8月もそろそろ終り、暦も秋へと移り行く。実際、どう涼しくなっていくのかは分からないが、それでも間違いなく、夏日は終り、涼しくはなっていく。
 この夏の酷暑で頑張りすぎてしまった仲間などは、これから気候が安定するまでは、引き続き健康管理には注意をしていこう。朝晩は既に秋の日もある。冷たさと暑さを毎日のよう繰り返さなければならない環境であれば、ちょっとした油断で風邪を引いたりもする。また、血圧が上がったり下がったりと、何かと心臓に負担を強いる。環境適応力が低下する中高年から高齢者は注意が必要ともなる。
 これからは、着るもの、寝場所なども工夫が必要である。もう限界だと思ったら、安心して寝れる場所を福祉事務所で探してもらうのも必要かも知れない。あと数ヶ月もすれば、冬も近づく。こんな異常気象なのであるから、今年の冬がどうなるかは誰も分からない。極寒となった時、「あの時、ああしていたら」と思わぬよう、今の内、次の生活の準備をしていくのも大事なことである。
 働ける仲間は、路上からではなく、ある程度安定した仕事に就くのも自分の身体を守るための方策である。幸いなことに有効求人倍率も全国的に好調で、先日の発表(6月統計)では43年4ヶ月ぶりの高水準を記録している。東京で云えば、2.08倍と完全な売り手市場から人手不足にもなっている。何でも良いと諦めていたものが、今はじっくりと選べるようにもなっている。路上の仲間でも自立支援センターや自立支援ホームなど、仕事を探す施設はあるので、とりあえずそこに入れば、仕事を選べ、経験がなければ短期の技能講習などの訓練も受けられる。仕事が全くない状況からは完全に転換しているので、それはそれで大変なのであるが、頑張っていきさえすれば、仕事で生計を維持するのは、カツカツだろうが、おんぼろアパートであろうが、住み込みであろうが、それはそれで何とかなる時代となった。
 高齢者であるとか、病気持ちなどハンデのある仲間は、それはそれで別の方策があるので、そちらを利用すれば良いのであるが、制度と云うのはいつの時代も難しいものであるので、迷ったら「とまりぎ」にでも行って、専門家に整理をしてもらうのも良いかも知れない。そこでつながらない場合も有るには有るので、そんな時は連絡会でも相談をしているので、こちらに相談にしに来てもらいたい。
    

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