新宿連絡会チラシ集第十七集(09年7月より)

 

2009年7月5日新宿連絡会チラシ
2009年7月12日新宿連絡会チラシ
2009年7月19日新宿連絡会チラシ
2009年7月26日新宿連絡会チラシ
2009年8月2日新宿連絡会チラシ
2009年8月9日新宿連絡会チラシ
2009年8月23日新宿連絡会チラシ
2009年8月30日新宿連絡会チラシ
2009年9月6日新宿連絡会チラシ
2009年9月13日新宿連絡会チラシ
2009年9月20日新宿連絡会チラシ
2009年9月27日新宿連絡会チラシ
2009年10月4日新宿連絡会チラシ
2009年10月11日新宿連絡会チラシ
2009年10月18日新宿連絡会チラシ
2009年10月25日新宿連絡会チラシ
2009年11月1日新宿連絡会チラシ
2009年11月8日新宿連絡会チラシ
2009年11月15日新宿連絡会チラシ
2009年11月22日新宿連絡会チラシ
2009年11月29日新宿連絡会チラシ
2009年12月6日新宿連絡会チラシ
2009年12月13日新宿連絡会チラシ
2009年12月20日新宿連絡会チラシ
2009年12月27日新宿連絡会チラシ
2009年12月28日新宿連絡会チラシ
2009年12月29日新宿連絡会チラシ
2009年12月30日新宿連絡会チラシ
2009年12月31日新宿連絡会チラシ



荒れるな夏
今度の日曜日は戸山公園、中央公園でボランティアの医師による医療相談会があります。
調子の悪い仲間は気軽に相談を。

 仲間たち。
 まだまだ梅雨の最中である。湿度がやたらに高く気温も上がるが、天気はグヅつく日々を後1、2週間位耐えれば、灼熱の夏に近づく。
 何かと身体の調子が悪くなる頃でもある。
 今度の日曜日は戸山公園で午前10時から、中央公園では炊き出しの前、午後6時より(雨天の場合は都庁下)にボランティアの医師による医療相談会が実施される。この他、昼間は高田馬場の事務所で鍼灸の診察会などもあるので、体調が優れない仲間は気軽に相談に来てもらいたい。
 夏場は体力勝負であるが、その体力が高齢とか、体調不良とかでなくなると、いろいろな病魔があっと云う間に押し寄せて来る。日頃から健康管理を怠らず、また他力本願にならず、おかしいなと思ったら日々の生活リズムを変えてみたり、自分で薬を飲むなり、生活上の工夫をしてみよう。自分の身体の事は自分が一番良く知っている筈なので、異変をどれだけ早めに気づく事ができるかが、結構肝心な事だったりもする。
 世の中にはいろいろな病気と闘っている人々は多く居る。病気にかかったらおしまいなのではなく、その病気とどう付き合いながら生きて行くのかが、医学が発達した近年の大きな課題でもある。
 病院行くのに金がかかると、不安がっている仲間もいるかも知れないが、少なくともこの国は病気で苦しむ人々をお金がないからと治療もせずに放置する程、ひどい国ではない。福祉医療制度はそれなりに完備されているので、お金がなく、保険証もない俺たちのような立場に置かれた仲間でも、福祉事務所などのいろいろな制度を利用すれば、長期に亘る治療もできるし、もちろん病状が重い場合は入院も可能である。
 とは云え、自分で出来る事は、まずは自分でやってみる云うのが社会の基本中の基本である。制度が充実しているからと云って、何でもやってくれると勘違いをして甘えてしまうと、後々大変な事にもなる。まあ、そこら辺のバランスと云うのは人それぞれで、難しいのであるが、いずれにせよ、空論からではなく、経験しながら身につけていくものであろう。
 世は選挙の夏へと突入している。まずは都議選が始まり投票日の12日までは、何かと賑やかな新宿になる事だろう。政治への期待の度合いも人それぞれだから、絶望しても良いのであるが、だからと云ってポスター剥がすなど選挙妨害だけはしないで、興味のない仲間は静観と云う態度を取っておいた方が身のためではある。「政治が悪い」と云う使い古された言葉をいくら吐いたところで、何が変わる訳でもないと云うのも、俺たちは経験上身に付けている。無事当選された都議の方々には、都政の大きな広域的課題であるホームレス問題の解決のためにもっと働いてもらう事にしよう。
 夏まつりの日程が8月15(土)、16(日)と決定した。梅雨が過ぎれば世の中どうあろうとも、仲間の夏まつりである。

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太陽の季節へ
新宿夏まつりは8月15-16日中央公園「水の広場」で開催が決定。
新宿区の結核検診会も8月16日、中央公園で同時開催となります。

 仲間たち。
 梅雨明けかと思うような真夏日が続いている。とは云え、せっかく夏に身体が慣れたと思ったらまた梅雨空と、健康管理にもかなり影響してくる天気である。
 これから気温もぐんと上がる日も多いだろう。夏の暑さに身体が対応しないと、熱中症やら何やらと夏場の病気にかかったりもする。とりわけ高齢の仲間や病弱な仲間などは対応力が落ちてしまうので充分気をつけて行きたい。塩分と水分補給をしっかりと行い、かつ暑い日照りの中に一日いるなどは出来るだけ避けた方が良い。現場で働いている仲間なども同様である。とりわけ建設業では熱中症による死亡災害の発生率が高い。監督が配慮してくれるところはまだいいが、現場で吐き気とか、軽い失神、痙攣など自覚症状があったら、すぐに休むようにしていかないと身体がもたない以上に、大事故につながる恐れもある。休んでばかりもいられない仲間も多いと思うが、自分の身体はとにかく自分で守る習慣をつけていくようにしよう。
 そうでなくとも病気とつきあっていくのに夏場はかなりしんどい。無理をせずにどこか「調子悪い」と思ったら念のために医者にいくようにしていこう。お金がなくとも、保険証がなくとも、福祉の制度を上手に利用すれば無料で通院は出来る。だから、あんまり我慢せずに、福祉事務所の門を叩いてみよう。初めての仲間や、一人で行くのが不安な仲間は、毎週月曜日に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので相談をして欲しい。 
 また、じめじめした夏場は、どうしても身体が汚れやすい。皮膚の感染症などにもかかりやすい季節である。新宿福祉にはシャワーがあるし、連絡会の高田馬場事務所でもシャワーサービスをやっているので、こちらも利用してもらいたい。
 例年この季節になると、新宿では結核検診の季節ではあるが、今年は夏まつりの日程に合わせて実施される事となった。来月の16日の日曜日が新宿区の中央公園での出張結核検診の日となるので、お間違えのなように。
 今年まだ一度もレントゲン検診を受けていない仲間は、是非とも利用してもらいたい。結核は感染症なので、いくら自分でしっかりと健康管理をしているつもりでも感染したりもするので、こう云う検診会で定期的にチェックしていくのが一番の予防法でもある。もちろん、レントゲン検診の結果、異常が見つかれば、福祉の方で無料で受診や入院の手続きをしてもらえる。
 新宿夏まつりは15日夜から、16日、二日間、中央公園の「水の広場」(ナイヤガラの滝がある広場)で実施される。毎年の事であるが、15日(土)は前夜祭で午後5時より、16日(日)は正午から夜にかけてのお祭りで、既にいろいろな準備が始まっている。
 本格的な夏は何かと心配ごとも多くなるが、仲間のまつりを楽しみにしながら、身体を壊さぬよう何とかやり過ごしていきたい。

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いつもと違う夏
連日の猛暑に負けるな!塩分、水分補給をしっかりしながら熱中症などに打ち勝とう。
でも、病気の時は福祉経由で病院へ。

 仲間たち。
 あっさりと梅雨が明け、連日の猛暑と云うか、酷暑と云うか夏は既に真っ盛りである。
 この季節になると高齢者が熱中症などで倒れるなんて云うニュースも続々と入って来て、温暖化に加え、都会の構造的な蒸し暑さが原因で人が亡くなるのが不思議ではなくなっている。人の暮らしが複雑になると、自分の命を守るのすら大変な世の中となる。直射日光に当たらずとも、暑さに身体がまいってしまう事もあるので、とりわけ高齢の仲間や病気持ちの仲間は健康管理を徹底してもらいたい。そうでない仲間も塩分、水分補給など日常的に身体を守り抜いた方が良いだろう。
 暑い時は何も考えたくはないものであるが、何故か政治の方はこちらもヒートアップしている。先日の都議選では焦点が都民の暮らしから離れ政権問題となってしまった事もあり、これまで都議会でほとんど存在感のなかった民主党が一人勝ちし、第一党にまでなってしまった。そんな流れもあって、国政の方も解散、8月末の衆議院選と、この夏の政治日程が決まって来た。今後、政治がどんな風に変わるのかは判らないが、どうなろうとも、こんなご時世、失業者が多く、また野宿を余儀なくされる仲間も増えている大変な時期でもあるので、混乱ではなく、早期に安定をしてもらいたいものである。
 政治に注目が当たると役人の人事などあまり注目されないが、実は今月、都庁福祉保健局のホームレス対策担当の部長が変わり、2年間でホームレス対策をほとんど打てなかった「史上最低の部長」が退き、変わりに知事本局から新しい部長が登用された。俺らにとってみれば、直接の施策に影響するだけに、こちらの方が注目に値する。東京都は早急に体制を立て直し、遅れに遅れているホームレス自立支援法に基づく実施計画改訂に取りかかり、また、厚生労働省が補正予算でようやく打ち出した「緊急宿泊」の拡大、「巡回相談」の充実の施策を東京方式の自立支援システムの中に新たなパッケージとして組み入れ、ホームレス対策の緊急的な拡充をすぐにでも図るべきであろう。他方で複雑怪奇となった緊急雇用関連の窓口など施策の整理をしっかりと行い、相談者のたらい回しを止め、ハローワークを中心としたよりシンプルな相談体制を作り出すべきだろう。
 このように今年の夏は、いつもの夏とは違い、水面下でいろいろな動きがある夏になりそうである。連絡会は混乱に巻き込まれず、仲間の痛み緩和のための応急援護と自立のための自立支援施策強化の拡充をこの夏も首尾一貫しながら求めて行きたい。
 何やら難しい話になってしまったが、俺たちは決して放置されたままではないので、社会の構成員の一員として自覚し、言うべき事は言っていこうと云う事である。
 今月の暑さを乗り越えたら、いよいよ仲間の夏まつりでもある。俺たちに取って実りの秋になるよう、仲間と共に歩んでいこう。

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土用凪の蝉時雨
暑さは一段落ではあるが、体調管理にはまだまだ気をつけよう。
新宿の夏まつりは8月15日-16日なので納涼気分で楽しみに!

仲間たち。
 暑い毎日が続くと身構えていたら梅雨空が戻って来たりと、拍子抜けの夏の始まりではあるが、それはそれで過ごしやすいので本格的な夏が来るまでは、この優柔不断なお天気とおつきあいをしていこう。
 もっとも、爽快な夏と云うのは都会では望めそうもなく、急な豪雨とか、湿気の高さとか、不快指数が高い夏でもある。ここしばらくは何かと落ち着かないとは思うが、じっと辛抱なのかも知れない。
 気温が高くなると、皮膚関連の病気なども流行り始めている。害虫に刺されても、症状は割と個人差があるので湿疹などが全身に広がるなんて時には要注意でもある。皮膚科の受診なども可能なので、そんな仲間は福祉で相談してシャワーを浴び、さっぱりとしてから病院の受診をしていこう。
 清潔にしていければ良いのであるが、なかなかそうもいかないので生活上の工夫も必要である。衣類はこの間、大量に放出しているので頻繁に取り替えたとしても、そのままの格好で寝るしかないので、人が多く集まる場所で害虫にも食われやすいし、結核などの病気にもかかり易い。害虫などは、じめじめした所が好きなので、雨に濡れた衣類やら荷物などは天気の良い日にはしっかりと乾燥させる。夜使うダンボールなどもあまり使い回しをせずに、こちらも頻繁に取り替えるなど、皮膚の弱い仲間などは、いろいろと工夫をしてもらいたい。
 また、食中毒が流行る時期でもあるので、食料の保存なども気をつけた方が良い。生ものは出来るだけその日の内に食する。念のため臭いをかいでから食べるなど、こちらもいろいろと試してもらいたい。
 また、暑い日は熱中症やら、日射病やらにかかりやすい。とりわけ体力が落ちている高齢の仲間や病弱な仲間は要注意である。水分や塩分をしっかりと採っておかないとぐったりして、意識も薄くなってしまうなんて事にもなりかねない。もしそんな状態になったらすぐさま救急車を呼んで、処置してもらうしかないが、そうならないよう予防も日々考えておこう。また、水分と言っても。ビール類は利尿作用があるため水分補給になるどころか逆効果にもなる事も多いので、働いている仲間などは、暑いからと言ってこちらの飲み過ぎにも気をつけた方が良いだろう。
 幸い夏場を過ごせたとしても、この夏場に体力を使いすぎ、秋口に「バタリ」なんて事も良くある話である。短い夏が過ぎたらあっと言う間に冬支度でもある。自分の身体を過信せず、アリとキリギリスではないが、くれぐれもギリギリスにならぬよう少しは計画性ももった暮らしをしていきたい。
 7月もそろそろ終わると、お楽しみの夏まつりのシーズンとなる。今年は、仲間の健康を守るお祭りとして結核検診などもこの時期に行って行くので、どうにかこうにか健康管理だけはしっかりとしながらこの夏を乗り切ろう。

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蝉も戸惑う夏
8月の医療相談会は変則となります。戸山公園は今度の日曜日に実施。
16日の夏まつりの日に実施します

 

仲間たち。
 炎天下になったり、秋を思わせるような日になったりとめまぐるしくこの夏の天気は変わる。全国的に自然災害が多かったりと異常気象の影響で、どうやら今年の夏は冷夏基調でこのまま行ってしまうのではないかと言われている。過ごしやすいのは良いのだが、農作物への影響も既に出始めてはいるので、それはそれで心配ではある。また、気候の大きな変動は健康問題に直結したりするので、そちらの方もまた心配ではある。
 今月の医療相談会は夏まつりがある関係で、変則開催となるので、まずはご注意を。戸山公園での医療相談会、高田馬場事務所での鍼灸治療会はいつもの通り、第2日曜日、つまり、今度の日曜日9日に実施します。戸山公園での青空相談会は朝10時より戸山公園マルエツ側入り口で実施となる。中央公園については夏まつりの日でもある16日の昼間、午後1時半より新宿区が実施する結核検診会と同時に医療相談会を行う事となった。血圧測定など健康管理のため定期的に来てくれている仲間も多いが、くれぐれもお間違えのないように。
 暑い夏に身体を壊す仲間が多いため、8月は集中的に医療相談や結核検診などを行って仲間の命を守っていこうとの取り組みなのでご協力お願いしたい。夏風邪を引いたとしても市販の風邪薬も結構な値段である。金がないからと薬も飲まずにいて、治ってしまえば良いのだが、身体が弱っていると、結核やら肺炎やら合併症などを発症してしまう場合もある。すぐに病院に行く程調子は悪くないと云う仲間も、病気を抱えたまま日常生活を送るのも不安な場合もある。そんな仲間への相談会なので、気軽に相談しに来てもらいたい。市販薬も無料で提供できるし、検査が必要な仲間には「紹介状」も書いてもらえる。また、16日には同時に結核検診会も中央公園で実施されるので、夏まつりに来たついでに、その場で検査をしてもらうのも安心である。いろいろと利用価値はあるとは思うので、利用してもらいたい。
 さて、6月の失業率等の統計が先日発表されたが、5.4%と、バブル崩壊後の最悪期に差し迫る勢いで悪化をしている。景気全体は底入れ感があるものの、雇用に関しては回復はどうしても遅れがちである。そんな事もあり、現在ハローワーク等で、雇用保険のない人も含めた離職失業者への大規模な貸付けを中心とする施策が全国規模で実施されている。貸付けなので条件等はあるので、誰でもとは行かないかも知れないが、相談は可能なので、まずは求職登録をしてから窓口の相談員にいろいろと聞いてもらいたい。
 雇用創出、開発が伴わない貸付けを中心とした再就職支援がどこまで有効なのか、俺らはおおいに疑問をもってはいるが、使えるものであれば、おおいに使って行くのも当座の生活を建て直す第一歩である。あっち行きこっち行きと大変だとは思うが、新宿には公的な窓口は沢山あるので、利用できるものは利用しつくしていこう。

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そして、祭り
第16回 新宿夏まつり 15日(土)前夜祭~午後5時から。
16日(日)~正午から中央公園「水の広場」にて開催

仲間たち。
 曇りがちの日が多い夏となってしまったが、その分、蒸し暑さは格別であり、結構身体には応える夏でもある。熱中症などはこう云う蒸し暑さが溜まっている所にじっと居たりすると気分が悪くなり発症する病気でもある。塩分、水分など充分に補給しながら、あと少しの夏を無事に越していこう。
 台風などもこれから多くなっても来る。突然の豪雨などの被害も各地で起きているので、天気予報などもマメにチェックしておくのも必要だろう。今年の残暑がどの程度のものかはちと判らないが、冷夏の時は急に秋の気候になったりと気温の変動も激しい。暑さの次の季節もそろそろ考えておいた方が良いかも知れない。
 さて、今度の土、日は恒例の新宿夏まつりであるが、今年はいつも7月に中央公園で実施していた新宿保健所による結核検診会が、夏まつりの日、16日(日)、同時に実施される事となった。仲間がより多く集まる場所で検診会を実施し、仲間の健康を守っていこうとの趣旨である。結核検診は1時半頃より、場所は中央公園管理事務所前の広場にて実施される。先着150名にお風呂券も配ってくれるので、今年まだ一度もレントゲン検診をしていない仲間は夏まつりの参加ついでに受診をしていこう。もちろん検診で異常が発見された場合は、病院への入院やら通院の手続きも後日しっかりと取ってもらえる。また、連絡会医療班による医療相談会も同時に実施されるので、血圧を測りたい、市販薬をもらいたい、最近調子が悪いので診てもらいたいなどの相談にも乗ってもらえる。俺らにとって身体は資本である。この夏、体調をしっかりと整え、無事に乗り切るためにも、これらの相談会を利用してもらいたい。
 さて、第16回目となる新宿の夏まつりであるが、場所が中央公園のいつものポケットパークではなく、公園のまん中にあるナイヤガラの滝前の広場「水の広場」なのでお間違いのないよう。15日(土)は夕方5時から、追悼会やらカラオケ大会やらで、この一年亡くなった仲間、無念にも路上で亡くならざるを得なかった16年間の仲間の御霊を、仲間の元に迎えいれたい。こうして、何とか、必死で生き抜いている姿を死んじまった奴らに見せ、心底安心させてやろう。
 16日(日)は、正午の炊き出しからスタート。昼間はのんびりとかき氷を食ったり、健康検診をしたり、ゲームに興じたりし、夜は納涼コンサートや盆踊りで楽しみながら、精気を取り戻して行きたい。皆で誘いあって参加してもらいたい。俺たちの祭りはちっぽけな祭りであるが、仲間による仲間の祭りだ。ここでこうして生きている事は他人がどう言おうとも素晴らしい事である。俺たちが生きた証をしっかりと刻んでいきたい。

 

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夏の終わり
新宿夏まつり700名も集まり大成功でした。どうもありがとう。
新型インフルエンザが再び流行しているので予防と注意を!

 仲間たち。
 冷夏の8月下旬ともなれば、猛暑日も少なく、早くも夏は終わりに差しかかって来た。暑いのは暑いが、落ち着いた暑さから、朝晩は秋風へとじょじょに変わって来るだろう。
 先週、中央公園でのレントゲン検診会には夏まつりと同時開催であった事もあり、211名もの仲間が受診をしてもらえた。受診の数が多くなると、要検査の仲間も内17名とこれまた多くなっている。最終結果もしっかりと確認し、入院、通院が必要な仲間がいたら、福祉事務所の方でしっかりと対応してくれるので、早めに病院に行くようにしていこう。
 結核の方も心配なのであるが、そうこうしている内に各地で新型インフルエンザが再び大流行である。但し、この間の感染者のほとんどの人は軽症で回復しているので、そう危機感を募らせる事もない。冷静な対応をと言う事ではあるが、持病がある人が感染すると重症化するリスクがあり、既に死者も出ているので、持病持ちが多い俺たちの現場でもそう無関心ではいられない。持病がある仲間で「呼吸困難または息切れがある」「胸の痛みがつづいている」「嘔吐や下痢がつづいている」「3日以上、発熱が続いている」「症状が長引いて悪化してきた」との症状がある場合は、今通院している病院や医師、またはケースワーカーに電話をして、受診方法について相談していこう。また、呼吸が苦しい、意識が朦朧としているなど症状が重い場合は、インフルエンザの症状がある事を伝えた上で救急車を呼ぶようにしていこう。また、症状がある仲間は他の人に移さぬよう、マスクを着用して行動するようお願いしたい(マスクは連絡会で常備しているので必要な仲間は声をかけてもらいたい)。
 いずれにせよ、うがい、手洗いなど必要な予防は念のため徹底しておいた方が良いだろう。
 もう一つ、この秋に変わる事がある。自立支援事業の再利用条件はこれまで3ヶ月であったが、この秋からは6ヶ月に延長する事が都区の協議で決まった。この失業情勢で利用希望者が多く、特に初めての仲間ですらなかなか入れないとの要望に対応しての事である。少ない資源をどう配分するかと云う難しい選択であるが、出来るだけ多くの仲間に利用してもらいたいので、連絡会としてはこの決定を容認した。もちろん、その代わりにシェルター新規事業を早期に実施するよう強く申し入れをしている。これも含め、俺たちの現状がこの秋、少しでも良くなるよう願いたい。
 最後になったが、先週の新宿夏まつりへの参加、そしていろいろな形での協力、どうもありがとう!最大700名も集まる大イベントであったが、大きな混乱なく無事に俺たちのお盆を、路上で亡くなった仲間と共に過ごせる事が出来た。多くの仲間がこの一年、新宿で亡くなっているが、もうこれ以上の路上死がないよう、残った俺たちが精一杯生き抜いていこう。そんな思いを新たにした夏まつりであった。この力で次へ!

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ひと雨ごとに秋
咳、くしゃみ、発熱など風邪の症状が長引いている仲間はとにもかくにも心配なので福祉事務所で相談し病院に行ってみよう。

 仲間たち。
 8月も終わりとなり、ちょっと辛抱の残暑を残すのみで季節は秋へと移り変わる。冷夏ではあったもののそれでも夏場は体力を結構使うものなので、夏から秋への季節の変わり目は、体調を一気に崩す仲間も珍しくはない。そこへ来て、今年は新型インフルエンザ集団発生である。持病のある仲間や、高齢の仲間はより一層の健康管理が必要である。
 ワクチン生産が間に合わない現状であるようなので、このインフルエンザを予防するには「うがい」「手洗い」の徹底が必要とされている。これでどれだけ予防ができるのかは心もとないが、それでも繁華街の中で生き、多くの人々と接触せざるを得ない俺たちにとって感染を防ぐ手段なら、頻繁に「うがい」「手洗い」はしっかりとやっていこう。「手洗い」は最低15秒以上石鹸を使って行った方が効果はあるようである。連絡会は衣類と一緒に石鹸なども配布しているので、出来れば常備しておいてもらいたい。
 咳、くしゃみの際の「咳エチケット」も感染予防のためには必要とされている(マスクは連絡会で常備しているので必要な仲間は炊出しの時やパトロールの時でも声をかけてもらいたい。高田馬場の事務所でも渡す事は可能である)。
 また、持病がある仲間で「呼吸困難または息切れがある」「胸の痛みがつづいている」「嘔吐や下痢がつづいている」「3日以上、発熱が続いている」「症状が長引いて悪化してきた」との症状がある場合は、今通院している病院や医師、または相談センターに電話をしてから受診方法について相談すると云うのが「対応マニュアル」ではあるのであるが、福祉事務所で相談してから病院へと云うのが俺たちの一般的な通院方法なので、まだインフルエンザかどうか判らなく、また持病のあるなしに関わらず、風邪に似た症状が長引いている場合は福祉事務所で相談してから病院へとなるだろう(その場合もマスクは着用をお願いします)。
 どのように蔓延するか不確定な事が多いが、そう慌てず、またあまり大騒ぎせず、しっかりと対応するのが一番である。毎週月曜日は福祉事務所に俺たちの仲間が居るので、インフルエンザも含め「調子が悪く」「病院にかかりたい」と云う仲間は気軽に相談をしてもらいたい。
 雇用の悪化は歯止めがかからず失業率も過去最悪の5.7%を記録し更に上昇する可能性もある。そんな時代の中、自立支援事業を希望する仲間も多いが、これまた競争になり、「運」の良い仲間しか入れないおかしな構造になりつつある。再利用条件の規制強化ぐらいでは何の役にも立たず、これから多くの失業した野宿の仲間が増え続けるだろう。雇用を作らず、再就職の部分にのみ予算を投下している労働行政施策こそ問題なのであるが、そこも含めて有効な失業者対策、そしてホームレスの自立支援策の拡充を秋に向けて、訴え続けていきたい。

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長い秋
今度の日曜日は戸山公園、中央公園で定例の医療相談会
があります。調子の悪い仲間はお気軽に相談を!

 仲間たち。
 残暑は多少残ってはいるものの台風などが通過すると季節はめっきりと秋空に移り変わりつつある。今年は冷夏だったせいか秋も早めに来るようでもある。
 季節の変わり目ともなると、気候も日替わりである。こう云う時期は身体の疲れが湧き出て体調も崩しやすい。持病のある仲間や高齢の仲間などは日々の健康管理をいつもより意識をしておいた方が良いだろう。
 今度の日曜日は戸山公園(午前10時より戸山公園マルエツ側入り口付近)、中央公園(午後6時より中央公園炊出しの場所・雨天の場合は都庁下)などでボランティアの医師による医療相談会が実施される。血圧測定から市販の薬の提供、また問診もしてくれるので仲間の健康管理に是非とも役立ててもらいたい。しっかりと病院で診察が必要な仲間には「紹介状」を書いてもらえるので、それを持って福祉事務所で相談をすればスムーズに病院に通院出来るので安心でもある。健康管理、体調管理と云うのは日々の自覚である。「調子が悪いな」と云うのはよほどの病気でなければ自分で「発見」するものである。その時、どう対応するかでその後は決まってしまう。相談会などで専門家に相談をしてみる、福祉事務所を通して病院を紹介してもらうなど早めの対応をして助かった仲間は大勢いる。病院好きの仲間はあんまりいないとは思うが、病気は放っておけば悪化するのが普通である。自分の健康のため、「おかしいな」と思ったら、まずは診てもらう習慣をつけていこう。
 総選挙で民主党が圧勝し、また新たな内閣が出来ようとしている。政治の安定がどのように作られるのかが問題であるが、こんな不況期にそう楽観も出来ないのかも知れない。
 10月から麻生内閣の置き土産ともいえる「住宅手当緊急特別措置事業」なるものが全国で実施されるとの事であるが、東京ではどのように実施されるのかは未だ決まってはいないようである。
 この事業は住居を喪失または喪失しようとしている離職者に対し、半年間、アパートなど賃料代(もちろん上限はあるが)を役所が支払ってくれると云う事業であり、役所とハローワークが連携し、居所と生活(生活費の部分は貸付)、そして再就職支援を支えようと云うものである。かつて東京都で実施されていた地域生活移行支援事業と違うのは、半年と云う期限である点、アパート代がタダな点、臨時就労がつかない点など多々あるが、一番違うのが必要書類を揃えて自分で申請しに行かなければならないし、アパートも自分で探さなければならない点であろう。
 東京ではどのような条件で実施されるのかが不明なままなのでまだ何とも言えないが、どこまで俺たちが利用出来るのか?仲間が利用するためにどれだけの支援が可能なのか?その点に注目しながら今情報を集めている所である。情報が入り次第、このチラシで提供していきたい。
 実り始めた秋をとりあえず歓迎していこう。

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日々秋の暮れ
生き残るためにも秋は早めの行動を。
「受診が必要」と言われた仲間は迷わずすぐに福祉から病院へ。

 仲間たち。
 さほどの残暑がぶり返すでもなく、例年よりも早めの秋がしっかりと腰を落ち着かせている。朝晩は冷たい風が吹き込み、もう夏服のままではじっとしていられない季節である。長期予報によれば今年も暖冬のようなのでその点は安心のようであるが、これからは涼しさから寒さに慣れていかなければならない季節でもある。
 季節の移り変わりは体調にも変化を及ぼす。夏場疲れた身体が、涼しくなるに従いいろいろな異変を引き起こす。そうでなくとも新型インフルエンザの大流行が懸念されている中では高齢の仲間や病弱な仲間はとりわけ健康管理には気をつけておいた方が良いだろう。
 インフルエンザだけでなく結核なども、初期症状は風邪と同じなので気がつきにくい怖い病気である。夏場に中央公園でレントゲン検診が実施されたが、検査が必要な「10番」と「69番」の整理番号の仲間は、まだ役所に相談に行っていないようなら新宿区第2分庁舎分館1階(福祉事務所の前の建物)の保険予防課の方に必ず行ってもらいたい。その他、医療相談会等で「受診が必要」と言われてまだ受診をしていない仲間もなるべく早めに福祉事務所で相談をして、とにもかくにも一度は病院の検査を受けてもらいたい。福祉事務所では病院に通うための手続きを土日祝日を除く毎日やってくれているが、もし、「一人じゃ不安」と云う仲間がいたら、毎週月曜日の午前中には福祉事務所に連絡会のメンバーが詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。来週あたりから大型連休などもあるので、「調子の悪い」仲間は早めに手続きを済ませた方が良いだろう。
 また、涼しくなるので衣替えの季節でもある。連絡会は毎週日曜日、炊出しの前4時半頃から衣類の配布も行っているので必要な仲間は早めに来てもらえれば必要な衣類を手に入れられる。全国の支援の方が毎日のように衣類を送ってくれているのでそれなりの量はあると思うので利用してもらいたい。、
 これからの季節、どうにかこうにか慣れ親しんで、来る冬にしっかりと備えて行きたいものである。
 ホームレス対策や失業者対策の方は新政権がまだ正式には誕生していない事もあり、どのように変わって行くのかは残念ながら不明のままである。報道などによれば未執行の補正予算をストップさせるなどの前例のない案が浮上しているようであるが、俺たちのための対策が停滞せず、また混乱のないようにお願いしたいところである。誰が政権をとろうとも、俺たちの現状がそう良くはなっていない、とりわけ中高年の仲間の再就職がますますままならなくなっている事実、そして新規の仲間が次々と新宿に流れ着いてしまう現実も何ら変わらない。こういう不況下の中、再就職支援のためには「自立支援センター」(なかなか希望しても入れないが)の機能だけで本当に良いのかと云う事を、東京都を始め行政も真剣に考える時であろう。現実に即した新たな施策を打ち出してもらえるようこの秋は俺たちもしっかりと訴え続けていきたい。

 

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冷たい秋
彼岸を過ぎれば本格的な秋から冬へのシーズンに突入。
衣類、寝場所、健康など生活面での再構築をしっかりと。

 仲間たち。
 心配していた大型の台風も日本から大きく逸れ、秋空の日が続いている。残暑も彼岸までと云う事で本格的な秋へと季節は移行しつつある。
 季節が変われば衣替えの時期にもなり必要な衣類も多く出てくると思う。幸い連絡会には全国の支援者から衣類の寄付が続々と届いており、毎週炊出しの前に配布をしているので必要な仲間は早めに来て自分の生活に必要なものは早めに貰っていってもらいたい。また、時間が間に合わないとか、必要なものがなかった場合などは、新宿区の「とまりぎ」でも衣類の提供はしているので、そちらの方も当たってもらいたい。
 寝場所や装備などもそろそろしっかりと考えていかなければ、これからは夏のようにはいかない。路上の秋、冬が初めての仲間もいるかとは思うが、新宿の古い仲間に寝場所の確保の情報やら、装備の作り方とかは教えてもらっておいた方が良いだろう。とりわけ、これからの季節は寝場所が限られて来るので、ダンボールの後片づけなどその場のルールを一人が守らないと、全員に迷惑がかかる事もある。公に寝て良いと云う場所はないのであるから、その点はおおいに注意をしながら自分の居場所を皆で知恵を出し合いながら確保してもらいたい。
 夏場の結核検診の結果がそうであるのだが、感染症の結核なども結構流行りつつある。インフルエンザもこれから猛威となってくる。通常の病気と違い、感染症の病気はこれまた回りの人々に容易に移ってしまうので自分一人の病気ではすまなくなってしまう。とにもかくにも「調子が悪い」と云う自覚症状、風邪の症状が長引いていると云う自覚症状があった場合は、早めに福祉を通して病院に行く習慣をつけておこう。新宿福祉では簡単な手続きで病院を紹介してくれるので、その点は安心である。他方で、もし連休中などに状態が悪化した場合は救急車を呼ぶようにしよう。自分で呼んでも構わないし、通行人などに呼んでもらっても構わない。一刻も早くと云う場合は迷わない事が肝心である。
 仕事を探したいと云う仲間は自立支援センターにつながる緊急一時保護センターの入所申込をこれもすぐに入れる訳ではないので、福祉事務所で予約だけはしておきたい。こちらは新宿だけでなく23区のどこでも受付はしているのでいろいろと当たってみる事もチャンスを広げる意味では必要である。
 補正予算による緊急対策である「住宅手当緊急措置事業」は、10月から開始される自治体もあるようであるが、東京都は若干スタートが遅れるようでもある。また、窓口など詳細はまだ正式には決まっていないようである。既に各自治体では準備を進めているので政権交代の影響は流石にそうないとは思うので、関心のある仲間はちょっと注目をしておいてもらいたい。他の失業対策などの施策が今後どうなるのかは、こちらも良く判らないのであるが、国はともかく、東京都にはこれだけ対策手段が揃って来たのだから、俺たちの問題にもしっかりと取り組んでもらいたいものである。

 

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肌に染む秋気
やる気のない東京都がやる気のない実施計画案を公表。
先行きはとても暗いがふんばって好転を目指そう。

 仲間たち。
 暑い暑いと言っていた日々はもう遠く、早くも10月になろうとしている。朝晩の風邪は冬を思わせる程冷たく、ぬくもりも欲しくなる秋である。
 幸いにして路上の集団感染までは至っていないものの、世間では新型インフルエンザの流行がじわりじわりと広まり、空気が乾燥し始める10月頃が最大のピークになるとの予測もある。他方で結核なども相変わらず流行っているので、季節の変わり目で体調を崩しているとか、風邪の症状が長引いているなんて云う仲間がいたら、特段の注意が必要である。早めに福祉を通して病院に行くなど、早め早めの対応をお願いしたい。
 新宿福祉と新宿保健所は、今年二回目の結核検診会を10月14日(水)午前9時から11時まで、新宿福祉事務所前広場で実施してくれる。今年まだ結核検診を受けていない仲間は気軽に受けられる最後のチャンスでもあるので、健康管理のために利用してもらいたい。
 また、連休で飛んでしまったが、毎週月曜日の福祉行動はこれからも定期的に実施していくので、福祉の手続きが判らないとか、ちょっとトラブルがあって「一人ではちょっと」と云う仲間は午前中俺たちの仲間が福祉事務所に待機しているので気軽に声をかけてもらいたい。
 自分の身体を守らない限り、俺たちは前には進めないのだから、これからの季節、高齢の仲間や病弱な仲間はとりわけ健康管理には注意をして、あまり無理をせずに生き抜いてもらいたい。
 また、涼しくなると悪戯盛りの連中が何かと攻撃をしてくる時期でもある。先日も区内のある公園で子供たちがテントに放火する事件があり、仲間が追い払い大事には至らなかったが、無責任なマスコミが何かと「可哀想、可哀想」と煽っているおかげで、その反発がこのような歪んだ形で表現されるなんて事もこれから予想される。一人で危険な場所に寝ずに仲間同士協力しあって対処をしていこう。必要な場合は110番をするなり、一方的な攻撃に対しては泣き寝入りはせずにお願いしたい。
 さて、国ではホームレス自立支援法に基づく基本方針の見直しが昨年夏にされたが、地方自治体においても実施計画の見直しがされる時期となり、東京都は先日、ようやく第2次の実施計画案を発表した。
 しかしながら、景気が好況期の一昨年策定された「路上生活者対策事業援再構築について」を相も変わらずベースにし、これまで「東京方式」と豪語していた「ステップ方式」や「地域生活移行支援事業」については何ら具体的総括もなくばっさりと削り、緊急一時保護センターを廃止し、新型自立支援センターとそれに付随した仕組みのみで、俺たちの自立支援を対応しようとする、言うて見れば「ホームレス対策の縮小案」としか受け止められない実施計画案でしかない。
 かつての意欲はどこにもなく、新たな問題に振り回され、結局は長期化、高齢化した仲間には何もしないではお話にならない。文句はしっかりと言っておきたい。

 

 

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澄み渡れ 空
今度の日曜日は戸山、中央公園で医療相談会。
10月14日(水)は福祉事務所前で結核検診会もあります。

 仲間たち。
 秋雨前線が停滞し、すっかり秋らしい日々に東京も変わった。朝晩の気温もぐっと下がっているので何かと憂鬱な日々もこれから冬にかけて続いてしまうが、澄み渡った秋空をながめながら、行く末を考えるのも丁度良い季節でもある。
 「東京にオリンピックを」との夢も、景気悪化の中、さしたる盛り上がりも見せず、見事に散った。その結果が俺たちにとってどうなのかはともかく、これ以上東京に一極集中する事態は避けられたとも言える。雇用は8月の失業率統計で若干の良化は見られたものの、公共事業の削減等不安要因は大きく、明るい兆しは見えない。選挙結果に浮かれていた人々が、これからは自分の足下をどう見るか?試練の秋から冬への突入である。
 そうは言っても、まずは自分の身体を守るのが先決である。季節の変わり目は体調を崩す仲間が実に多い。高齢の仲間でどこかしら身体の異変を感じたら、冬を見据えて今から病院への通院なり、福祉の手続きなりをしておいた方が良いだろう。
 今度の日曜日は午前10時より戸山公園、昼から高田馬場の事務所、夕方は炊出しの時に中央公園でボランティアの医師による医療相談会がある。また、今月14日は、新宿福祉事務所の前の広場で結核検診会も実施される。「調子が悪い」と自覚がある仲間、「風邪の症状が長引いている」と言う仲間は、是非とも気軽に相談に来てもらいたい。
 さて、この間、チラシで概要を示して来た「住宅手当緊急措置事業」の実施時期が決まった。新宿区は13日から、区役所第2分庁舎分館2階にある「新宿消費生活センター」(03~5273~3925)で受付を開始する。
 この住宅手当は、2年以内に離職し住まいを失ったか失うおそれがあり、収入のない世帯に6ヶ月を限度として、月額で単身世帯は五万三千七百円、複数世帯は六万九千八百円を支給するものである。就労能力や意欲があり、国の他の貸付制度等を受けていないなどの条件があるが、新規の事業だけに詳しい説明は直接窓口に行って聞いて来た方が早いだろう。
 この住宅手当の受付は全国どこの自治体でも実施し始めるのであるが、特徴的な点は、どこの自治体で申請しても良いと言う事になっている点である。五万三千七百円のアパートなど新宿や千代田なり都心部ではそうあるものではない。なのでたとえば物件の多い足立区のアパートを確保したいと希望すれば、足立区の相談窓口に行くと云う仕組みになっている。区によって申請窓口の場所が判らない場合は、区の代表電話で問い合わせた方が良いだろう。
 この事業は、俺たち全員が使えるものではないだろうが、条件が当てはまる仲間はこの間の不況の中で少なからず居ると思われる。何ごとも当たって砕けろなので、そう云う仲間は是非ともチャレンジしてもらいたい。

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台風一過秋深め
日々冬の足音が…。身体の異変を感じたら早めに福祉から病院へ。10月14日(水)は福祉事務所前で結核検診会もあります。

 仲間たち。
 大きな台風が日本列島を行き過ぎ、秋風をたくさん運んでくれたようだ。朝晩はやたらめったら寒くなり、冬の到来も近い事を告げている。
 秋の好天は続かぬようで、今週も曇りがちの日が多いとの事で最高気温もそろそろ20℃を割り込んで来ている。これまでは、ところどころの残暑で騙されて来たが、これからは本当の秋になりそうである。
 季節が冷え込んでくると何かと身体の異変を感じるようになる。また、空気も乾燥していくるとちょっとした風邪も引きやすくなる。たいした風邪でなければ良いのであるが、似たような初期症状が、結核であったり、今流行りの新型インフルエンザであったりもするので、まさに風邪は万病のもとである。
 結核については、14日(水)午前に、新宿福祉事務所の前の広場で無料結核検診会が実施されるので、利用してみよう。もちろんレントゲンはよほどの事がない限り年に何回も検査するものではないから、今年検診を受けた仲間は受診しなくとも大丈夫である。こういう機会は気軽に受けられるのでどんどん利用してもらいたいが、生憎その日は都合が悪いけれども、まだ受診していなくて心配だと云う仲間は、新宿保健所に相談をすれば別の日に受けられるので、そのようにしてもらいたい。
 新型もそうであるが、インフルエンザは初期症状は風邪でも、悪寒が激しかったり、高熱が発生したりと症状は日々悪化してしまう。そうなってしまうと動けなくなってしまうなんて事もあり得るので、こちらも「ちょいとおかしいな」と思ったら早めに医者に行く事である。その他の病気も含めて、異変を感じた時、早め早めに対応するのが自分の健康を守るために必要な事である。保険証がない、お金がない場合は、福祉事務所に相談に行けば病院の紹介は必ずしてくれる。手続きが判らない場合は毎週月曜(月曜が祝日の場合は火曜)に俺たちの仲間が新宿福祉に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。
 さて、この間、チラシで報告している「住宅手当緊急措置事業」は新宿では13日から、区役所第2分庁舎分館2階にある「新宿消費生活センター」で受付が開始される。今は予備相談のようなもので、実質動き出すのが今月下旬と言われているのと、先着順と云う訳ではなく、必要な書類を揃えた者から順番となるようなので、興味のある仲間でも慌てずに相談に行って、自分が該当するのか、必要な書類等は何なのかをしっかりと把握してもらいたい。また、新宿だけでなく、全国のどこの自治体でも実施しているので、必要な書類はこっちで揃えてから、自分が住みたい場所を選んで申請に行くと云う事も出来る。手続きは路上関連の施策よりもちと煩雑かも知れないが、せっかくの事業である。利用が可能な仲間は、これからの季節をアパートなどで過ごすためににも利用して行くのもひとつの選択肢である。使えるものは使いながら一人ひとりの行く末を考えていこう。

 

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冬が来る前に
季節はどんどん移り変わります。調子の悪い仲間は我慢を
せずに、早め早めに福祉から病院へ。

 仲間たち。
 秋らしい穏やかな日々であるが、朝晩の冷え込みは日々きつくもなっている。体調を崩し易い季節であるが、それと同時にこれからの事もしっかりと考えて過ごしていかないとなかなか思うようにもいかない季節でもある。季節は勝手に巡るので、それぞれにあわせた生活を建てていきたいものである。
 先日の結核検診会は96名もの仲間が参加してくれた。健康管理の意識の高まりなのか、夏場の検診会とあわせれば、300名を超える仲間が検診を済ませた事になる。毎年の検診は特に重要なので、これからもこう云う機会にしっかりと自分の身を守っていきたい。一人の仲間が検査のためその日に入院した他、現場では数名の仲間が要検査で通院の必要が明らかになったが、その日にとりあえず「異常なし」の仲間も、来月9日、10日に最終検査結果がカンパン支給の場所で張り出されるので、そこもチェックをしておいてもらいたい。また、大掛かりな検診会は今年はもう終わりであるが、「検診を受け忘れたのだけれども、咳や痰が続いてどうも心配だ」と云う仲間は、福祉事務所か保健所でその旨申告してもらえれば、医療機関等での検診も可能なので、今後も必要な仲間は相談に行ってもらいたい。
 年を取れば、身体のあちこちにガタが来るのは避けようもない。そこへ、結核菌であるとか、インフルエンザとか感染症の病気が加わり、合併症を併発したりなんてのが、健康管理には良くないケースとしてある。自分の体力等を過信しすぎずに、普段の調子とは違う場合は、まずは医者に通うのが大事である。
 先週の医療相談会でも何人かの仲間が「紹介状」をもらったが、いろいろ都合があってと思うが、医療機関につながっていない仲間もいる。お金がなくても、保険証がなくても、福祉のちょっとした手続きをすれば医者には通えるから、早め早めに病院に行くよう心がけていこう。
 毎週月曜日は相変わらず俺たちのメンバーが福祉事務所に詰めているので、福祉の手続きなどで判らない仲間は気軽に相談をしてもらいたい。
 世の中、景気の悪化が叫ばれており、ものすごい競争になってしまっている。正社員どころか、ちょっとしたアルバイトでさえなかな就けない中、新政権もそうであるが、東京都も雇用を積極的に作る事にはまったくもって消極的で、失業をせざるを得なかった仲間には受難の時代である。そんな中で始まった全国での「住宅手当緊急措置事業」の受付には、新宿も含めてどこも、そこそこの相談者が集まっているようである。俺たちが利用できるかどうかは、本格的に稼働するこれからの課題であるが、興味のある仲間は引き続き、新宿の場合は、区役所第2分庁舎分館2階の「新宿消費センター」に顔を出してみたらどうだろうか。上手く行けば冬場の一時しのぎにはなるだろうし、そうやって幾らかの仲間が利用できるようになれば、幸いではある。

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暖が恋しく
昼もそろそろ冷たい風が吹き始め、そろりそろりと季節は 秋から冬へ。
健康管理は今のうちにしっかりと。

 仲間たち。
 秋たけなわ。澄み切った青空が東京の街にも広がる日が多くなった。空気は凛として心地良い緊張感と充実感の中、もうじき落ち葉の季節へと深まっていくだろう。
 朝晩の涼しさも、もう「冷え込み」の域へと変っている。路上で生きるためには、もう冬支度である。すこしでも寝ていられる場所の確保と、ダンボールを重ねるなどの防寒対策、そして健康管理はしかっりとやっていこう。例年、冬に入る前に体調を崩す仲間が増えている。とりわけ持病をもっている仲間や高齢の仲間は要注意。もう「路上はきつい」と云う仲間は、福祉事務所の窓口まで行き、これからの事を相談してみよう。65歳以上の仲間、女性の仲間は重い病気でなくとも、たとえ健康体でも福祉は取れる。もちろん何度も相談窓口に足を運ばなければならない場合もあるが、日々寒くなる今だからこそ無理をせずに、利用できる制度をしっかりと利用して行きたいものである。
 福祉の事で分らないことがある仲間は、毎週月曜日、俺たちは福祉事務所に詰めているので気軽に相談をしてもらいたい。もちろん、風邪が長引いて医者に行きたい等の仲間の相談にも乗っている。いろいろな機会を利用しながら健康管理もしっかりとしていきたいものである。
 さて、「住宅手当緊急措置事業」が開始され、それなりの仲間が相談には行っているようであるが、まだまだ制度がこなれておらず、身分証明書の問題、住宅確保の問題、国から借金をしなければ生活が成り立たないなど、課題はかなりあるようでもある。そもそもこの制度は、現在アパートにいて家賃が払えないなどの失業者を対象にした節があるため、一端路上に出てしまった仲間に対しての配慮はあまりないように見受けられる。現場を知らない「机上の論理」はおうおうにしてこのような形にならざるを得ないが、それでも活用できる仲間は多少は居るかも知れない。自分の場合はどうなのか?いろいろなケースを役所に考えさせるためにも、興味のある仲間はまずは相談に行ってみる必要があるかも知れない。
 とは云え、住宅だけ確保したとしても、何ら効果ある景気対策や就労対策が路上に広まらない中、何らかの形で自立をしていくと云う俺らの課題は、ますます遠のいてしまっている。政府や東京都が幾ら「予防策」に力点を置いたとしても、本質は何も変わらず新規に野宿に至ってしまい、そして無策の中放置される仲間は次々と増えることだろう。仕事を出す施策でなく、効率化の名のもと仕事を減らす施策にシフトしている中で、失業者を国の礎に活用できない「労働力の無駄遣い」を続けているならば、この国の未来はとても暗いものに成らざるを得ない。
 まあ柄でもない政治評論はこのくらいにして、国や行政がこんな状態なら、要は俺たち底辺の仲間が、どう現実的に生きていけるのかを模索する時代である。そして、雑業でも何でも、今あるシノギに何とか就き、それでもしぶとく生き抜く、秋から冬でもある。

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都会も もみじ
今度の日曜日は戸山公園(午前10時)、中央公園(炊出しの時)で医療相談会があります
。お気軽に相談を。

 仲間たち。
 もう11月と云うのに、ポカポカ陽気になったり、冷たい雨が降り出したり、夜は冷たい北風が吹き抜いたりと、安定度まるで低い陽気が続いている。とは云え、今年も早、あと2ヶ月である。いつ一気に冬に転じてもおかしくはない。こんな気候は健康管理にはとても悪いのであるが、気を引き締めながらそろそろ本格的な冬支度を準備していこう。
 病気の仲間の相談もここの所、増えている。若くてピンピンなら問題はなかろうが、ある程度の年を重ね、また野宿生活もある程度長引いてしまうと、身体のあちこちにガタが来ても不思議ではない。そんな身体の悲鳴をキャッチできるのが、こういった季節の変わり目の時期でもある。「いつもと違う」と云うのが最初のシグナルなので、これを我慢してしまわないようお願いしたい。
 今度の日曜日は戸山公園(午前10時、公園マルエツ側入り口付近)、中央公園(午後6時から炊出しの時間帯)にボランティアの医師による医療相談会があるので、そんな仲間は気軽に相談に来てもらいたい。市販薬も提供できるので、ちょっとした風邪でも、腰痛でも薬が欲しい仲間の対応も可能である。また、医者の問診の判断で、しっかりと通院治療が必要な仲間には「紹介状」を書いてもらっている。この「紹介状」を福祉事務所に持っていけば、福祉の制度を利用し、病院に通う事が可能であるし、どこの科でどこを検査してもらえれば良いのかが自分でも判るようになっている。長い間、路上の医療問題に取り組んで来た医師達なので、安心して相談をしてもらいたい。
 「第二セーフティネット」と称された一連の失業者対策の要でもある「住宅手当緊急措置事業」は開始後、そろそろひと月になろうとしている。「二番底」が懸念される雇用危機(今でさえ、求人倍率で言えば、二人に一人しかハローワークでは仕事がない状態)はの中でどのように機能が発揮されるのかが注目されている。ところがあまり世間ではこの施策は知られておらず、その点の告知等も課題となるのであろう。何せ全国の自治体でくまなく実施され、しかも、どこの自治体で住居を確保しても良く、半年間は家賃の全額が国から支給されると言うまさに前例のない施策である。これをどう活用していくのか?とりわけ野宿の仲間にどのように利用可能かを、俺たちもいろいろと調べているところである。とにもかくにも、興味のある仲間は、新宿では区役所第2分庁舎分館2階にある「新宿消費センター」に相談窓口があるのでいろいろと情報を聞いてもらいたい。
 また、この雇用危機の中でも、自立支援センターでの自立率は若干上がりつつあると言う。しっかりとした就労支援の仕組みがあれば確実に成果があがると言う証左でもある。自立支援事業はいつも一杯でなかなか空きはないのであるが、諦めずに申し込み続ければ活路が開かれたりもする。いろいろな対策を利用しながら秋から冬、どうにかここからはい上がっていこう。

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枯れいく初冬
気温もそろそろ平年並に。冬支度をしっかりとしていこう。
調子の悪い仲間は、無理をせず早めに病院へ。

 仲間たち。
 秋を通り越し一気に冬を思わせる、おかしな気候が続いていたが、ようやく揺り戻しと共に、平年並の気温に戻りそうである。しかしながら、どうも今年の気候は落ち着きがまったくないので、少しばかり暖かくとも油断せず、しっかりとした冬支度を整えていきたい。  冬物の衣類は順当に集まっているので、毎週炊出しの前に放出を続けている。厚手のものが欲しい仲間は、日曜日、早めに来て確保してもらいたい。毛布は例年のようトータル千枚程度を提供できるよう、12月からの放出に向けかき集めている所である。日程が決まったら追ってお知らせするので、しばしお待ち願いたい。  これまで最大限の予防を訴え続けて来たが、病気の方もこれからの季節はいろいろと面倒な季節になりつつある。空気が乾燥するに従い、新型インフルエンザなども全国的に「警戒発令」段階にまで達しているし、合併症による死者なども報告されいてる。これに加え、結核などの感染症などにも気をつけていく必要があるし、とにもかくにも「身体の調子がおかしいな」と思ったら、早めに医者にかかる事が先決である。保険証がなくとも、お金がなくとも、福祉の制度を利用すれば医者には通えるので、自身の健康管理のために活用していこう。福祉事務所の手続きの事で判らない仲間は、毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。  越冬期は、医療への敷居を低くするために、医療相談会などを強化していくので、とりわけ病気がちの仲間や、高齢の仲間などは積極的に利用をしてもらいたい。
 これらを含め、連絡会では通年の取組みを集中させる越年越冬の取組みを今年も12月から開始していく。路上に放置された、もしくは流れ着いて来た高齢の仲間、病弱な仲間を仲間の力で守っていく冬場の集中した行動である。年末年始も27日から年明け3日まで、これまた恒例、第16回目となる越年の事業も新宿中央公園を拠点に実施していく予定である。また、今年は全国的な不景気の中、多くの施策を若年層に取られてしまっている中、中高年者に光を当てるのはとにかく厳しいながらも、冬場の対策の強化を東京都や新宿区に強く要請しているところである。
 さて、毎週のよう報告している「住宅手当緊急措置事業」であるが、事業の利用のためには「本人確認書類」「預貯金関係書類」「離職関係書類」などの提出が必要で、その点で躊躇したり、相談には行くが、先に進まない仲間が多いようである。また、これらの点がクリアされても、住宅も自分で探すのが基本で、情報提供すらないと言うのもこれまた大きなハードルとなっている。路上の仲間がより良く使いこなせられるためには、もう一段の工夫と改善が必要であるが、とにもかくにもせっかく作られた制度である。相談窓口は新宿の「新宿消費生活センター」の他、全国の自治体で開設されている。厳しい世の中、どうにか渡っていくためにも利用できる仲間は利用していこう。

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それぞれの冬
医療相談で「紹介状」をもらってまだ病院にかかっていない仲間、
まだ間に合いますので、早めに福祉から病院に行ってみよう。

 仲間たち。
 11月半ば。いつもなら冬の足音がひしひしと聞えて来る季節であるが、今年は暖かかったり、急に冬日になったりと、なかなか落ち着いてくれない陽気が続いている。こんな陽気は確実に身体をむしばむ。風邪も引きやすくなり、インフルエンザにもかかり易くもなる。体調面には十分注意が必要である。
 先日の医療相談会には多くの仲間が来てくれたが、まだ医者の「紹介状」をもらったにもかかわらず、福祉から病院に辿り着いていない仲間もいるようだ。「紹介状」には有効期限はないからいつでも良いのであるが、あまり症状が悪化してからだと、治療期間も延びてしまう恐れがあるので、出来るだけ早めに病院の受診をお願いしたい。無理を重ねたとしても、これから気候はますます寒くなり、健康な仲間でさえ厳しい季節である。身体をいたわる習慣をしっかりとつけていきたい。
 もちろん、「紹介状」がなくても、福祉の窓口に行き、病状を訴えれば、医者にはかかれる。調子の悪い仲間はこれまた早め早めに相談に行ってもらいたい。初めての仲間はなかなか行き辛いのだろうが、手続きは思った程難しくもない。もし、手続きの仕方などで判らない仲間がいたら、毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。
 今は、昔と違い、いろいろな施策が整いつつある。また、新宿には場所柄、窓口も多くなっている。自分はどの施策が良いのかなんて事も相談に乗れるので福祉行動の時でも、パトロールの時でも声をかけてもらいたい。病気でなくとも、仕事の件、住宅の件も今行政は力をいれて取り組んでいるようである。こちらは一般失業者対策となるが、俺たちが使えない訳でもない。使えそうな施策は可能な限り使っていけるよう、いろいろな情報も含めて集めていくのも大事である。  もちろん、こんな時代だから仕事となると競争が一段と厳しくなって来ている。とりわけ中高年の仲間などは、今までやってきた仕事の延長ではなく、「転職」も含めて考えていかないと再就職の幅は一気にせばまってしまう。資格取得や訓練などは緊急一時保護センターで実施しているので、仕事に不安を感じている仲間などは直接キャリアアップハローワークに行くのではなく、23区でどこでも実施している「自立支援事業」に参加していくのも手である。寒くなると今以上に入り難くなるので、今の内に予約しておくなどの方法を取っておいた方が良いだろう。
 また、今すぐにでも働けると云う仲間は、まずは「住宅手当」などでの居所の確保をした上で仕事を探す事も可能である。ようやくこの「住宅手当」を利用したいと云う仲間もちらりほらりと現われているので、こちらの方もいろいろと相談に乗って行きたい。
 自力でどこまで行き着けるのか?不安定な時代となってしまったが、これからの季節、生き抜く力だけは温存させていってもらいたい。

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木枯らしに舞う
いよいよ本格的な冬の到来。健康管理など、冬型の生活を 早急に築いていこう。
そして調子の悪い仲間は福祉から病院へ

 仲間たち。
 東京の気候も冬型へと一気に変わり、冷え込みもきつくなって来ている。天候も不順で急な雨なども予想される。これからは暖かい日など期待せずに、冬型での生活をしっかりと築いていかなければ、何かと大変な季節でもある。
 体調管理、寝場所の確保は大丈夫だろうか?とりわけ最近野宿生活を始めるようになってしまった仲間は、準備が遅れがちである。ここ数年東京は暖冬傾向であるとは云え、寒さで人が死ぬのが路上の怖さであり、現実でもある。都会の中だから暖を取れる所は沢山あると思ったら大間違いで、油断をすると本当に生死の狭間に迷い込んでしまう。
 嫌な話しだが、冬の間、寒さで亡くなる仲間の大半は持病を抱えている仲間、長期の野宿生活や高齢で体力が落ちている仲間である。割合健康で体力がある仲間でさえ路上の冬を越す事は一大事であるのであるから、病気の仲間や体力のない仲間が冬を越すとなると、それ以上の苦労が伴う。
 一つの油断や判断ミス、そして正確な情報不足が大変な事態にならないよう、本格的な寒さが来る前に一つひとつ、出来る事は万全な準備をしておこう。  病気がちな仲間、高齢な仲間、障害者手帳を持っている仲間、女性の仲間で「こりゃ、ちっよっとヤバイ」「冬を越すのが不安だ」と思っている仲間は、とにかく今の内に福祉に駆け込んで相談をしておこう。もちろん、病気がちな仲間は福祉を通して病院に通う。自分に合った薬を貰うなりして、いざと云う時に役立つように通院の手続きまでしておこう。病状が重ければ入院なり、施設に入っての通院なりの処置が取られるが、そうでない仲間は通院のみとなってしまう。けれど、いざ体調が急変して救急車を呼ぶなりした時には、病院のカードを作って、肌身離さず持っていれば、すぐにかかりつけの医者に行く事ができる。薬が切れた時もまた同じ。「自分がどういう病気で、どういう病院に通っている」と云う事が即座に分れば、救急隊員も医師もすぐに動いてくれる。病院のカードを無くしてしまったら、すぐに再発行してもらう。血圧が高いなんてのも、油断していると心臓に来たりするので要注意。とりわけ内臓疾患系の病気は寒さの中で悪化する事がよくある。
 冬の間だけでも福祉を取って凌ぎたいと云う仲間は、覚えていて欲しい。新宿福祉では「高齢者」「通院している仲間で、医師が就労不可と認定した者」「障害者手帳を持っている仲間」「女性の仲間」は、ドヤ(簡易旅館)や施設での生活保護が優先的に受けられる。もちろん、その他の条件もあり、手続きもしなければならないので、数日かかる場合もあるが、冬場は当然ながら人道的な見地が働き、福祉の敷居も低くなる。そして、なかなか上手く言えない場合とか、困った時は、毎週月曜日(月曜日が旗日の場合は火曜日)に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に相談をしてもらいたい。
 景気も「デフレ」宣言も出てしまい、見通しがほとんどない。福祉以外にもいろいろな施策があるので、自分の希望にどの施策が合うのか、今の内に見通し、相談しておいた方が良いだろう。 

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落ち葉に染まり
いよいよ木枯らし吹く師走に突入。冬に備え、 冬に打ち勝つ準備を徹底していこう。

 仲間たち。
 気温の変動が日替わりで大きく、あまり冬らしくもない冬のスタートであるが、季節はいよいよ師走へと突入し、何かと野宿には辛い季節がやって来る。
 健康管理であるとか、寝場所の問題やら、防寒対策であるとかをこの間、呼びかけて来たが、だいたいの準備は出来ているだろうか?この時期にしっかりと準備をしておかないと何かと大変な事にもなりかねないので、気持ちも含めて「冬ごもり」の形を整えていこう。  空気が乾燥しはじめ、各地で火事なども頻繁に起っている。俺らの世界も決して無縁ではないので、火の始末などもこれからは注意が必要である。いざと云う時にペットボトルに水を入れて枕元に置いている仲間などもいる。それぞれの生活の工夫もしっかりとやっていきたい。
 新型インフルエンザを含め、いつ病気が流行してもおかしくない状況にもある。何せ多くの人々が行き交う街中に居る訳だから、その点の注意もこれまた必要である。そうそう恐れるものではないようではあるが、高齢者や持病持ちの仲間などは、風邪の症状が長引くようであったら疑ってかかる必要があるかも知れない。
 年末年始は役所と病院外来はお休みになってしまうので、そんな時期に大病を患わないよう、「調子がおかしいな」と思ったらすぐに福祉事務所を通して病院で検査をしてもらった方が良いだろう。福祉の使い方が判らないなどの仲間は、毎週月曜日に俺たちの仲間が福祉事務所に詰めているので、気軽に声をかけてもらいたい。
 福祉事務所のある新宿区第2庁舎には、「住宅手当緊急措置事業」の窓口である「新宿消費センター」もある。いろいろな噂を聞いて相談に来る仲間も居るようだ。この施策には条件があるのですべての仲間が使える訳ではないのであるが、「本人確認書類」と「銀行口座」がある仲間で、この2年内に離職した仲間で、まずはアパートなどで暮らし仕事を探したいと思っている仲間は、相談に行ってみる価値があるだろう。既に、この事業を利用してアパートを確保した仲間も居る。アパートの確保についても、「協力不動産」のリストを見せてくれるようだし、色々と親身に対応してくれているようである。窓口もそんなには混み合ってはいないようなので、ゆっくりと相談も出来るし、新宿区以外のどこの自治体でも同様の窓口があるので、他区や他県に行っての相談も可能である。
 まあ、半年間の支援の後がどうなのか?などの不安はもちろんあるだろうが、そう云う不安は自立支援事業などでも同様だし、この国は等しく不景気なのであるから、とりあえずの「つなぎ」を利用していくのも必要なのかも知れない。  もちろん、路上に残らざるを得ない仲間への支援もこれからの季節、重点課題である。「仲間の力で仲間の命を守る」越年越冬事業は今年で16回目となるが、いつもと変わらず、仲間を支え続けるので、その点もご心配なく!

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いざ、冬越え
今度の日曜日は戸山公園、中央公園で医療相談会があります。
毛布200枚の無料配布も夕方中央公園であります。

 仲間たち。
 冬の訪れと共に街路樹が一気に色づき、ひと雨ごとにあっと云う間に落ち葉が舞い散り、いつもの冬景色にこの街も変わって来た。  いよいよ年越し、そして冬越えの季節となった。冬は俺らの天敵でもある。この冬をどのようにして呑み込んでいけるかが、今後の俺たちの生き死ににかかっていると言っても過言ではない。
 景気の悪化が雇用に直撃したまま、一年が経った。補正予算を組んだりしながら政府はこれに対応して来たが、途中で政権交代などがあり、景気対策、雇用対策は混迷を深めている。バラ撒きなのか、緊縮なのか方向性すら定まらない新政権の元ではお先の展望は何ひとつ開けていない。  まあ、これはそう云う時代であると云うだけなのであるが、肝心なのは、俺たちは政治談議をしているゆとりはないと云う事である。今日の寝場所、今日の稼ぎ、今日の飯、今日の健康に必死に生きなければ、冬にやられてしまう。
 まずは防寒対策。今度の日曜日から定例の毛布配布を行う。運搬の関係で限定200枚、一人一枚であるが、必要な仲間は炊き出しの場所に5時までに来てもらいたい。次週も行うし、越年期間中も放出を続けるので利用してもらいたい。もちろん、衣類の方も全国の支援者から続々と到着しているので、こちらも同時に放出している。もし、こちらで良いものがなかったら、衣類は「とまりぎ」でも出しているので、相談に行ってもらいたい。
 次は健康管理。今度の日曜日は、戸山公園、中央公園などで医療相談会を行う。戸山公園は午前10時よりマルエツ側からの入り口付近で実施している。中央公園は炊き出しの場所(雨天は都庁下)で午後6時から実施している他、昼間は連絡会事務所で鍼灸治療も実施している。医療相談会は越冬期間中、これ以外も集中的に行うが、病院につながるためには、早めに診てもらった方が良い。とりわけ、高齢の仲間、病弱の仲間は福祉の制度を使ってこの冬を乗り越えて行く必要があるだろう。
 寝場所の確保が一番難しいのであるが、早めに路上から脱却したいと云う仲間は、今後、「住宅手当」に付随した「シェルター」が利用できそうである。「住宅手当」の手続きは約1ヶ月かかるのであるが、その間、「シェルター」に入る事も出来るとの事である。こちらは、まず「新宿消費センター」で「住宅手当」を申し込んでからの話にはなるが、これまで躊躇していた仲間には朗報である 。
 千代田寮などへの2週間限定の厳冬期宿泊も10名程度の少ない枠ながら実施される事となる。こちらは、今年から連絡会が仕切る事となったため、役所での抽選会はない。2週間だけでも入りたいと云う仲間は、連絡会の仲間に声をかけてもらいたい。
 もちろん、年末年始の取組みは今年も行う。仲間の力で高齢、病弱の仲間を支え抜く越年越冬へ!

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仲間のいる冬
毛布配布、衣類配布は今度の日曜日もあります。
防寒対策しっかりと、新宿越年(中央公園)は27日からです。

 仲間たち。
 師走ともなり、めっきりと冬らしい気候となった。年末に向けて時も一気に加速する時期である。
 この季節は空気が乾燥し始めるので、喉が弱い仲間の喉の不調やら、風邪やら、インフルエンザやらが流行り出す季節でもある。手洗い、うがいなど、予防できるものはしっかりと予防していきたい。
 防寒対策用の毛布の支給は今週から開始している。例年の事ながら、大量の毛布を用意しているので寒さ凌ぎに利用してもらいたい。来週も中央公園で午後5時に毛布の配布があるので、今回もらいそびれた仲間などは早めに炊き出しの場に来ていてもらいたい。また、戸山公園などの仲間など、連絡会の事務所に近い仲間は昼間の時間なら事務所でお渡しも出来るので、わざわざ中央公園に行かなくとも大丈夫である。
 また、衣類の配布はいつもより強化しながらこれまた実施しているので、こちらも利用してもらいたい。連絡会の衣類配布は早いもの勝ちになってしまうので、良いものが残っていない場合もあるかも知れないが、新宿区の「とまりぎ」でも衣類の配布をしているので、そちらも並行して利用すれば必要なものは確保できるとは思う。
 しっかりとした防寒体制を整え、長い冬場に備えて行きたいものである。
 枠は少ないものの、東京都が緊急雇用創出事業を中心とした新たな事業も開始される予定である。今年度は新宿区と墨田区でそれぞれ10名、来年度以降は多少拡大される予定である。18日まで募集が新宿区(「とまりぎ」でも可能)、墨田区であるので、働く意欲があって興味のある仲間は相談してみよう(採用は面接となるが)。
 厳冬期の宿泊についても、今期は枠が少ないが、細々とやっている。次回は24日入所の分の受付は、20日の炊き出しの後となるので、こちらも興味がある仲間は相談に来てもらいたい。
 もちろん、通常の自立事業も例年通り実施しているし、病気、高齢の仲間の福祉相談などもやっている。また、この間、情報を提供している「住宅手当」(こちらの相談窓口は「新宿消費生活センター」福祉事務所の隣の建物内)なども新宿区ではとても好評で、利用できる仲間は活用して、既にアパートへの入居を決めた仲間も大勢いる。
 こんな感じの冬なので、いつもの冬、何もなかった冬に比べれば選択肢は多少は広まってはいる。それぞれに合った施策を利用しながら、年末前に路上から脱却できそうな仲間は施策活用を進めてもらいたい。
 とは云いながらも、越年期は多くの仲間が新宿に残らざるを得ない。そんな仲間のために、27日から越年の体制を取り、路上の仲間を支える民間の取組みを強化していきたい。アントニオ猪木さんも28日の昼に来てくれる事となった。いつもの応援隊がまた新宿中央公園に勢ぞろいするので、希望を持った年越しにしていこう。

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生きる力で
今度の日曜日から第16次新宿越年体制へ。
場所が中央公園「水の広場」に変わりますのでご注意を!初日は医療相談会有り。

 仲間たち。
 暖冬と油断していた矢先に早くも冬の寒気団が日本列島を覆ってしまった。東京でも今年の年末は例年よりも寒い日がありそうなので、しっかりとした備えを作っておいた方が良いだろう。
 これから年末となり、何かとせわしいものとなるが、俺らの世界はどうやってこの冬とたたかうのかが、最大の課題となる。健康管理、防寒対策など徹底していかないと命にかかわるので、油断は大敵である。
 年末年始は役所がお休みで、病院も救急外来以外は受診が出来ない。しかし、この時期は冬になったばかりの時期なので、体調不良を起す仲間も多い。もし、風邪が長引いているとか、熱があるとか、調子がおかしいとか、身体の異変を自覚している仲間がおれば、手続きの時間がないだけに、早めに福祉を通して医者にかかるようしていこう。今度の日曜日から越年の体制となるが、初日には医療相談会が中央公園「水の広場」である。そして、翌28日は今年最後の福祉行動もあるので、最低限、自分にあった薬を病院でもらうなどの対応をしてもらいたい。年末年始は29日の夜から医療テントが稼働していくので多少は助け船にはなるとは思うが、可能であるなら残りあと少しの機会を利用してもらいたい。
 毛布の配布も、今度の日曜日の越年初日に再度実施していく。毛布の配布が毎週あるかのよう勘違いしている仲間もいるようだが、物が物だけに、なかなかそんな訳にはいかない。必要な時に毛布がないなんて事もあるので、必要な仲間は、こちらで配布する時に確実にもらってもらえるよう、お願いしたい。衣類に関しては今年はかなりの量が確保できそうであるが、こちらも洋服屋のように何でもある訳ではないので、毛布と同様、必要な時に確実に受け取って欲しい。
 新宿駅や戸山公園となると、寝場所は限られて来てしまうのであるが、これから新規の仲間も増えて来る時期でもある。そこでのルールもしっかりとしていかないと、ちょっとした事で管理者やガードマンとトラブルになってしまう。同様の立場の仲間が築いて来た寝場所なのだから、そこを守ると云う意識ももっていこう。
 悲しい事件も起きてしまった。16日に百人町で排水溝から発見された遺体はどうやら、炊き出しなどを利用していた仲間のようである。ご冥福を祈りたい。
 身元がまだ判らないようなので、もし最近行方が判らない仲間がいるとか、情報がある仲間は警察、もしくは俺たちに知らせて欲しい。無縁仏のままでは悲し過ぎる…。
 良い知らせがあまりなかった今年であるが、そうは言っても年が暮れる。今度の日曜日27日から来年の3日まで、例年通りの越年の取組みをしっかりとやり、どうにかこうにか、無事に年を越して行くのが、俺たちの小さな、そして最大の目標である。27日、28日と準備作業もあるし、何かと手伝える作業もある。すべての仲間の力で高齢の仲間、病弱な仲間を支える、俺たちの越年を今年も繰り広げよう。

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みんなで越そう
本日から第16次新宿越年越冬の取組み、新宿中央公園 「水の広場」を拠点にしながら1月4日朝まで展開します。

 仲間たち。
 暖冬だとは言いながら、平年並の寒さとなっている。この年末は天気の崩れがなさそうとの事で、それだけが救いかも知れない。
 本日から例年の通り、16回目となる新宿越年の取組みが開始される。いつもの通り、皆の協力、宜しくお願いしたい。  世間では年末年始がどうのこうのとまたもや騒いでいるものの、冬との戦いは年末年始は単なる助走でしかない。平年並の気候ともなれば、1月2月あたりが一番厳しい時期となる。この冬本番を前にどのように生きて、暮らしていけるのかを皆で考えるのも俺たちの越年の取組みである。
 年間を通して口うるさく言っているよう、自身の健康管理を徹底していく事が、とりわけこの季節は問われてしまう。嫌な話であるが、冬場の仲間の死は餓死や凍死よりも病死が多い。調子が悪いのに、我慢に我慢を重ねてしまい、その結果、ちょっとした事で身体が動かなくなり、それに加えて寒さにやられると云うパターンである。持病のある仲間などは薬を常備していれば良いのだが、うっかりして薬を切らしてしまって、面倒臭いからそのままと云う仲間も意外と多い。
 最悪の事態などそう見たくはないものなのだから、とにもかくにも普段と調子が違うなど、異変を感じたら医者にかかるようにしていくのが最善の策でもあある。年末年始は病院の外来は休みであり、お金がない、保険証がない仲間が利用する福祉事務所もまた、休みに入る。救急車があるじゃないのと言うが、救急外来は応急処置しかしてくれず、しかも年末年始だと受け入れ病院が少ないのでたらい回しになる危険性も高い。
 そんな訳なので、俺たちの越年拠点は医療拠点としても重要で、医師などのボランティアや新宿区とも協力しながら年末年始に急病になったりした場合などの緊急対応が可能なのだが、明日(28日)は仕事納めの日なので福祉事務所と病院はまだ開いている。重症な仲間はもちろんなのであるが、薬を切らしているなどの仲間なども年末年始に苦しまないよう対応をしてもらって欲しい。入院する程でもない仲間でも病気療養のための宿泊所を新宿区は人道的な観点で用意している。病気の仲間、高齢の仲間で「ちょっとしんどい」仲間は、は利用を考えた方が良いだろう。
 例年仲間がよく利用している年末の越年宿泊は今年も29日(火)、午前9時半から10時半まで、台東区リバーサイドスポーツセンターで受付をしている。「山谷地域に暮らしていた」と云うのが条件になるが、受付方法は慣れた仲間は良く知っているので、初めての仲間はレクチャーを受けてから行った方が無難であろう。こちらは枠がたっぷりとあるので、その点では安心である。
 今は役所の世話にはなりたくないと云う仲間は、残った仲間同士、新宿で和気あいあいと年を越していこう。

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みんなの力で
中央公園「水の広場」に仲間の越年拠点が出来上がった。
炊き出しは明日から昼、夜配食体制となるのでお間違いないよう。

 仲間たち 。
 毎年の事ながら、仲間の年越しのために、多くの仲間が集まって来ると、いつの間にやら越年の雰囲気が中央公園に醸し出される 。
 今日一日で中央公園の拠点形成は終了し、本格的な取組みが開始される。手の空いている仲間は何かとやることがあるかも知れないので、声をかけあってもらいたい。自分のためよりも、仲間のため、高齢の仲間や、病弱な仲間を守りぬく俺たちの越年スタイルをしっかりとこの地に刻印させていこう。  医療の体制は、本日の福祉行動を終え、明日夜からの24時間体制に備えて準備を進めている所である。医療テントの場所はでき上がっているので、場所だけでも覚えておいてもらいたい。
 また、炊き出しも、昼12時配食、夜7時配食の一日二食体制で展開していく。食材なども全国の支援の方々から続々と送られており、大量の食事の提供体制も整っている。  衣類もまだまだ連日のように届けられているので、在庫がなくなるまで放出し続ける。寒さの中、凍えないよう、可能なかぎり暖かい格好をして、尚且つ衛生面にも気をつかっていこう。
 失業率が4ヶ月ぶりに悪化とのニュースも年末に飛び込んで来た。景気は一年経っても何も良くならないばかりか、「二番底」なども取り沙汰され、しんどい一年、そして新年になりそうではある。
 若年層の失業者に対して厚生労働省などは前政権の「住宅手当」などを活用した施策展開をそれなりに一生懸命やっているようではあるが、相も変わらず「つなぎ」政策のオンパレードで、最も再就職に厳しい中高年齢者への雇用対策、雇用創出策は何も打ち出されていない(温情がましく派遣切りの人々を年末年始だけ宿泊させて、後は自治体にまかせると云う無責任な急場凌ぎの対策が全てを物語っている)。
 東京都の緊急雇用対策事業もようやく年末に路上の仲間を対象にした新規事業を開始したが、それにしたところで東西あわせて20名程度の対策でしかない(尤も何もやらない国よりは良いが)。
 頼っていても何も変わらない。ならば、自ら出来る事は自らやり抜くしかない時代である。
 俺たちの越年は、仲間が仲間自身の手で行う事業である。純粋民間の力で成り立っている事業である。これが仲間の力で仲間の命を守る俺たちのスタイルである。俺たちを憐れむ偽善な連中を逆に憐れんでやろう。問題だ問題だと云うのなら、自分達の力で解決してみろと。
 だから、何もこそこそする必要はない。自分の生き方、自分の生き様に自信をもって生き抜いていこう。
 年末年始の取組みはまだ始まったばかりである。この短い期間に自分が仲間のために何が出来るのかを考え、そして年明け、自分のために何が出来るのかを考えていこう。

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すべては路上から
本日夜から中央公園「水の広場」越年拠点の医療テント 24時間で稼働開始!
調子の悪い仲間は迷わず医療テントへ。

 仲間たち 。
 昼間は割りと穏やかな年末となり、厳しいとは云え、例年よりも過ごしやすい日々となっている。天気予報もころころ変わるので、何とも言えながいが、今のところ順調な滑り出しである。
 新宿中央公園「水の広場」(都庁の真下の大きな滝のある広場)では、俺たち底辺の仲間が自らの力で年を越そうと云う取り組みが開始されている。テントなどの設営も皆でわいのわいのやりながら完成し、いよいよ本日から本格的な行動である。
 越年拠点には医療テントが24時間で稼働している。年末年始は役所もお休みで、病院外来も救急以外は閉まっている。日頃から健康管理をしているとは思うが、冬の寒さの中で急に調子が悪くなったり、インフルエンザなどをもらったりと、そんな時もある。普段の日ならば、福祉事務所から病院を紹介してとなるが、この時期はそうもいかない。そこで、ボランティアのお医者さんや看護士さんが医療テントに詰め、緊急事態への対応や日常的な健康管理のお手伝いをしようと待機している。
 もし、自分が調子が悪いとか、ちょっとした薬が欲しいとか、隣の仲間が熱を出して倒れているとか気になる事が起きた場合、時間は関係ないので中央公園にある医療テント(テントの場所が分からなければ、周辺にいる仲間に聞いて欲しい)まで訪ねて来て欲しい。
 もちろん、待機しているだけでなく、新宿駅周辺を中心に仲間が実際に寝ている場所へ訪ねて行く「パトロール」も今日から本格的に実施していく。このチラシをもって連絡会のメンバーやボランティアが街を周り歩くので、色々と分からないことや、相談がある仲間は声をかけてもらいたい。
 炊き出しも昼の12時、夜の7時と一日2回の配食をしている。その他食料品などはその都度放出しているので、天気が良い日などは公園でのんびりと過ごしていて欲しい。衣類の放出も毎日、日が暮れる前あたりにやっている。  故あって野宿になってしまっても、そこが人生の終着駅ではない。この路上から前を向いて人生を再スタートさせた仲間は大勢いる。そして、新宿の地には実に多くの仲間がいる。  昨日もアントニオ猪木さんのイベントには500名を越す仲間が来てくれ、エールを交換しあった。普段の日でも新宿駅周辺だけで300名前後の仲間が助け合いながら暮らしている。新宿区と云う広いエリアなら600名近い仲間が確認されてもいる。これだけの仲間が居り、その拠点となるのが都庁の下の中央公園の越年拠点である。俺たちは決して一人ぼっちじゃない。屋根がなくとも、仕事がなくとも、収入が少なくとも皆で支えあいながら生き抜いている。世間の奴らは俺らを社会の外の特殊な人々のように扱うが、いやいやそうではない。俺たちもこの世の構成員としてしっかりと生き抜いている。後ろ指を差される理由などどこにもない。
 生きて、そして仲間の力でこの冬を乗り切ろう。

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終わり良ければ
中央公園を拠点に越年の取り組み順調に展開中。
明日の大晦日イベントをお楽しみに!

 仲間たち 。
 今年もあと二日を残すのみ。あっと云う間の大晦日が近づいている。色々あった一年であるとは思うが、思い残す事なく精一杯の一年をどうにかこうにか乗り切りたいものである。
 気候も平年よりも過ごしやすい年末年始なのかも知れないが、やはり朝、晩は冷え込みが厳しい。しかしながら、今の内に寒さに親しんでおかないと1月、2月と一番厳しい季節を乗り切れない。体力を温存しながらまずは年を越していこう。
 俺たちの越年拠点も今はしっかりと整って来た。連日、多くの仲間がいろいろな作業を手伝ってくれている。また、ボランティアの方々も多く参加してくれ大きな支援の輪が広がりつつある。また、昨日から山谷、池袋など各地での越年も始まり、地域、地域での取り組みをが重なりながらの年越しの体制になって来た。  その場限りの支援ではなく、年間を通しての地道な支援活動の中、仲間のつながりは新宿だけでなく、各地でも大きく作られている。もちろん、それは東京だけではなく、大阪など全国の地域でも同様である。仲間同士のつながりは俺たちの大きな武器でもある。生活の情報もそうであり、一番大事な仕事の情報もそうである。一人で悩まず仲間の中でつながりあって行く。そうやって俺たちは生きて来たし、これからもそうやって生きて行くことだろう。
 俺たちの越年はこうやって生きて行こうとの指針でもある。他人に任せるのではなく、自分達で出来る事は自分達でやる。支援のお客さんにならずに、自分達も高齢の仲間や病弱な仲間を支えて行く。貧しいもの同士足を引っ張り合うのではなく、協力すべきは協力して行く。もちろん、中には気の合う、合わないはあるだろうが、そんな場合でもお互い認めあう。そんなでっかくて温かい団結を俺たちは指向し、そして実践して来た。越年はその集大成でもある。こうしてそんな仲間と年を越せるのを俺たちは誇りにしたい。
 寒さが深まって来ると調子の悪い仲間も増えて来る。新宿中央公園では医療テントが24時間稼働しているし、集中的な医療相談などを行っている。病気になってしまえばこれは専門的に診てもらうしかない。ボランティアの医師や看護師さん達がここに詰めているので気軽に相談に来てもらいたい。通院が必要な仲間などは、病状に則した対応をしてもらっている。医療テントで宿泊して年明け以降、福祉につながる必要がある仲間もいるだろう。いずれにせよ、身体が資本であるので、こう云う機会を利用しながら徹底して治して行く環境を作っていこう。
 明日はいよいよ大晦日。「一人で聞くな除夜の鐘」と、俺たちは毎年年越しのイベントをやっている。お神酒も出るし、年越しそばも縁起ものである。寒さの具合でどのくらいの仲間が残れるのかは分からないが、残れる仲間は皆で集まり、皆で新年を迎えて行こう。

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生きて奴らに
この一年、どうもお疲れさま、そしてどうもありがとう。
不況の2009年から、どうなることか2010年へ

 仲間たち。
 今年も今日一日で終わりとなる。長い一年だったか、短い一年だったかは人それぞれではあるが、時間だけはは何故か正確に進む。それぞれの思いでこの一年を締めくくろう。
 新宿越年は早いもので、もう半ばを過ぎようとしている。新宿中央公園では多くの仲間が集い、多くの仲間が同じ釜の飯を食べている。いつも新宿に居る仲間から、この時期だけやって来る仲間、そして、飯場から出てきたばかりの仲間やら、地方から新宿に流れ着いた仲間など、こちらも千差万別である。けれど、路上に来たら同じ仲間である。どんな理由であろうとも、大晦日を新宿で過ごす仲間を俺たちは歓迎したい。
 さて、どんなものかと問い合わせも多い、突如吹いて沸いた東京都の越年対策で仲間の状況は流動化している。ニュースをみて新宿にまで来た地方で失業したばかりの仲間やら、果てまた「オリンピック村」から衣類をもらいに来た仲間やら、ハローワークに行っても受け付けてもらえなかった仲間やらと、炊き出しの数も減った分だけ日々増えていると云う状態である。山谷の越年対策の入所者も激減しているようで、かわりに「オリンピック村」に行っているようである。
 1月4日までとなっているこの越年対策でどれだけの仲間が既存の「住宅手当」等を使いながら路上から脱却でき、仕事に就けるのかはまったく分からない。東京都は情報を一方的に流すだけで、何を考え、何をどうしたいのかも不明である。最悪のシナリオは東京の新宿や渋谷に集まった仲間が年が明けて再び野宿に至り、この地域にまた多くの路上の仲間が集中してしまう事である。そうはならないために、しっかりと支援をしてもらいたいものであるが、短期間でどこまで出来るのか?相談と云うのは聞こえが良いが、決して解決ではないので、途中で放り出されたらお終いである。病気を抱えた生活保護希望者は別にして、仕事だけ欲しいと云う失業者(今回の対策はハローワーク求職登録が前提なので、すべからく失業者扱いの者となるが)の仲間に対し「公的就労」を含めて「仕事出し」に踏み込むのか?それとも自立支援センターを拡充させるのか?蚊帳の外に置かれた俺たちの立場からも、既存の施策が不十分である事からそれが筋だと思われるが、所詮東京都である。そこまで出来るのであろうか?もし出来ないなら路上に残った俺たちもその事を要求していきたい。いずれにせよ、国も東京都も苦難の道を来年は歩む事だろう。
 不況、不況と云われている中、底辺でどうにかこうにか生き抜いている俺たちの世界も、今年はほとんど動きのない一年であった。唯一動きがあったのは、新たに野宿に至ってしまった仲間が増えた事だけである。こんな時期だからこそ路上生活者対策と失業者対策がごった煮になり、この結末というのはまさに象徴的な一年であった。しかしながら、俺たちは他者に生きさせられるのではなく、自分の意思で生きていく。そのプライドだけはどんな時代だろうが、忘れない。

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